2010年9月30日木曜日

めしうまの交点

 
いつかちゃん役の満島ひかり

以前のエントリーでとりあげ、わたしが絶賛した邦画史上最高のB級映画と邦楽史上最高のB級バンドが交わった瞬間を観ました。たまたまニコ動で、神聖かまってちゃんタグで検索していたところTESTと題されたよくわけのわからない動画がありまして、それをなにげに再生してみてびっくり!
「愛のむきだし」の満島ひかりが、神聖かまってちゃんの「ロックンロールは鳴り止まない」を熱唱しているではありませんか( http://www.nicovideo.jp/watch/1284437446 )。

うわっーーーーー、すげええええええええ!!!!!

ただただ呆気にとられて目からは汗が流れ出てきてました。
この動画はフジTVの「モテキ」というドラマを編集したものらしく、このドラマ自体も観てみたいという誘惑にかられました。といってもTVドラマってのにはわたしは絶望しておりまして、
民放のTVドラマはすべて糞!!
と思ってます。なぜNHK が除外されるかというと80年前後に佐々木昭一郎という名ディレクターがNHKにはいましてこの方の作品(ドラマといっていいのかどうかわかりませんが、 「四季ユートピアノ」とか「川の流れはバイオリンの音」とか「紅い花」とか)はとても鮮烈にわたしの記憶のなかに残っているのと、つい先日も「火の魚」と いう室生犀星の小説をドラマ化した作品をたまたま観る機会がありそのすばらしさに感銘したというのがあり、NHKのドラマのあるものは面白いというのがあ るからです。まあこんなことは当たり前で、民放ドラマにもおそらく面白いものは極一部にあるのでしょう。思い出すのは、15年前くらいでしょうか、すごく 暇な時に民放で「世にも奇妙な物語」というオムニバス形式のドラマを放映しており、わたしはフェデリコ・フェリーニ監督のベスト1作品は「世にも怪奇な物 語」(同様にオムニバス映画でした)の「悪魔の首飾り」だと固く信じていますので、題名の繋がりとオムニバスということでなにかをちょっと期待して観たの ですが、1話2話とも予想通りに糞みたいなTVドラマで した。あーーこんなつまらんもの観て時間の無駄だあああと思いつつ第3話を観たら、これがびっくり!めちゃくちゃ面白い!タイトルは「ルナティック・ラ ブ」でストーカーを描いたものでした。ええっ、民放でもこんな変態ドラマを作れるんだあと感心しながらも監督の名前をきっちりと頭に刻み込みましたよ。
岩井俊二でした・・・。
これがわたしと岩井俊二のファーストコンタクトだったのです。その後、あの名作「打ち上げ花火、下からみるか?横からみるか?」が映画上映され(TVでは既に放映済でした)、もちろん「ルナティックラブ」で打ちのめされたわたしは映画館まで観にいってさらに衝撃を受け、「undo」「ピクニック」「FRIED DRAGON FISH」等と観ていき完全に岩井ワールドの虜になってしまったのでした。でも、「ラブレター」は中山美穂が大嫌いなので、何がいいのか全然わかりませんでした(かまってちゃん風に)。「スワロウテイル」もイマイチかなあ。現時点において、わたしの岩井俊二ベスト3は、「花とアリス」「打ち上げ花火」「リリィ・シュシュのすべて」です。
で、だいぶ脱線しました。
「モテキ」というドラマが面白いのかどうかはわかりません。全12話でちょうど放映終了したところのようです。わたしはモテキのHPで満島ひかりが出ている回(主に2話と6話)をチェックし、ネットで観ました。えっーーーと、面白かった!で す。いつかちゃんって、ヲタなんです。岩井俊二の「打ち上げ花火」の聖地巡りに熱狂してるんですよ。サブカル人間(わたしを含めて)にはこういういつか ちゃんのようなキャラには弱いんですよね。それを満島ひかりが演じるんだからもっとよくなって、それがかまってちゃんを歌うんだからそりゃもうあんたなん というかはいたまりませんなあ・・・wwwwww。
ということで、「悪人」を観に行こうと思った次第。