2019年3月15日金曜日

「SRサイタマノラッパー」を観た。


 SR サイタマノラッパー』は、2009年公開、入江悠監督の日本映画。
2009年の第19回ゆうばり国際ファンタスティック映画祭オフシアター・コンペティション部門で
グランプリを獲得、第50回日本映画監督協会新人賞を獲得した。

噂で面白いと聞いていた「SRサイタマノラッパー」をようやく観た。
某定額見放題サイトの会員になったため念の為、「サイタマノラッパー」で検索したところそのサイトになったため、ようやく念願が叶って観ることができた。
といっても半分は「ほんまかいな」という猜疑心みたいなものをいだきながらある意味、期待してというより疑い深い眼差しで観始めた。
初めからインディペンス映画という感じの、B級映画という感じの映像で始まり、内容もそんな感じでわたしはどんどんと引き込まれていった。
主人公が高校時代の同級生の女の子と再会して、呟きあう場面は最高だった。
この女の子を演じていたみひろという人はB級臭さ満載で素晴らしかった。本物のAV女優さんらしい。
で、最後のシーン。
うーーん、なんというか呆気にとられて、ある人たちから見れば「凄えダサい」あるいは「凄え陳腐な」シーンに違いないのかもしれないが、それがわたしにはとんでもない「神シーン」であった。
そう、神映画に必要な「神が舞い降りるシーン」がそこにあった。
何度か書いているが、例えば、「髪結いの亭主」での最後の踊りのシーンとか、「8月の狂詩曲」の最後のおばあちゃんの傘が吹き飛びそうになるシーンとか、最近では「菊とギロチン」の天皇陛下万歳!のシーンとか、そういう神シーンをわたしはこの映画でも目撃できた。
ということで、大満足したわけである。
ちなみにこの映画には例によって2があるのであるが、これは普通の映画であって特にみるべきものはなかった。