2013年6月30日日曜日

静かに滅びる;matryoshkaと「猫の香箱を死守する党」

男女二名によるエレクトロニカ・ポストロックユニット。
元々アート映像やインディーズ映画の楽曲などを製作していたSen(トラックメイカー・コンポーザー)と
宅録で音源製作をしていたCalu(ボーカル)が2006年にネットの募集告知で出会い、2006年に結成。
オランダで7インチを別名儀Parachute Coatsにて発売後、
2007年に1stアルバム 「Zatracenie」をリリース。新人としては異例のヒットを記録する。
2012年12月12日、度重なる延期の末、約5年ぶりとなる2ndアルバム『Laideronnette』をリリース。
(ニコニコ大百科より)

つい最近、twitterからの情報(樹常楓さんの呟き)で知ったユニットです。
うーーん、なんか既視感ではなくて既聴感があるのですが、元がなにかがよく思い出せない。いや、そもそもそう勘違いしているだけで、このユニットのオリジナルなのは間違いないのですが。とにかく、わたし好みの音楽です。こういう音ならずっと聴いていたいなあ。
こういう楽曲はそれを聴いているといろいろなことが脳内で創造され、つまり新たな創造の惹起力になって、とても好ましい連鎖に至るような気がしてしまうのです。
わたしが一番音楽を聴いていたのは、やはり70年代から80年代だと思うのですが、70年代は大体自分より10歳上の人達が熱狂していた音楽に惹きつけられていたような気がします。同年代が聴く音楽なんて糞みたいなもんだと勝手に思ってました。でも実際は同じようなことを思っている同年代は結構いたわけです(笑)。European Progressive Rockに熱中していた人なんて少数だと思ってましたが、実は結構いるわけです。しかし、やはり全体からみるとやはりマイナーには違いありませんが・・・。それでもマイナーといっても現在的にはメジャーになるのかもしれません。それはつまり、現代はもっと音楽が細分化してきて、様々な音楽が様々な人に聴かれている状況であるということです。
非常にマイナーなレーベルから素晴らしい音楽が発表されていますし、また、そういう音楽会社を経ず、YouTubeやニコ動では素晴らしいボカロ曲を聴くことができます。
最近の日本の音楽状況はかなり成熟してきているように思えるのですがいかがでしょうか?オリコンなどではチャート上位にくるのはAKBとかジャニーズばかりで嘆かわしいといわれていますが、そもそもオリコン自体が時代遅れのもののような気がするのでそこで上位をとっている曲などはっきり言ってどうでもいいものばかりではないでしょうか。つまり、オリコンそのものが嘆かわしいのだからそこに出てくるAKBとかジャニーズを嘆いても仕方ないと。そんなもの最初から嘆かわしいものなのですから。ただ、そういうものを支持しているAKBオタとかジャニオタというものも実は案外馬鹿にできない人たちで中には凄い学識のある人や 別領域でマニアな人などがいるのも確かなのです。つまりは、ひとつのタームで一括りにできないという当たり前のことなのですが。
どうも何が書きたいのかわからなくなってきましたが、実は、このmatryoshkaの音楽を聴いていると「静かに滅びる」という言葉が脳裏に浮遊してくるのです。
あーー、なんて甘美な・・・。
この言葉、最近では、新潮7月号に掲載されていた木村友祐さんの「猫の香箱を死守する党」で見かけた記憶があるのですが、どうもウル覚えです。
この「猫の香箱死守党」はわたしにとっては久々に新潮で面白いと思えた作品でした。
この号の巻頭作品は平野啓一郎さんの「Re:依田氏からの依頼」という作品なのですが、わたしにはどうも難しくて何が面白いのかさっぱりだったのですが、平野さんの作品ということで最後まで読みきりました(そもそも新潮に掲載される作品で最後まで読了する作品というのが珍しいのですが)。そういえば平野さんの「ドーン」という火星有人飛行と米国大統領選を絡ませた壮大なSF作品も先日読了しましたが、なにか徒労感のようなものが残っただけでした。ただし、作品自体は平野さんの作家としての力量をまざまざと感じることができた良作だと思いました。
で、平野作品の後に読んだ「香箱死守党」は圧倒的に面白かった。
新聞の作品評で、「右傾化を警鐘する良作」なんていうバカみたいな評がありましたが、確かに右翼らしきものも出てくるのですが、その人達も結局はある意味社会の底辺にいてもがいている人たちということをきちんと描いていて、なにか社会全体の閉塞感のようなものが猫を通してうまく書かれているなあと思いました。
木村さんの次作にはさらに期待です。
最後に、matryoshkaのPVを貼っておきます。
ちなみに、このmatryoshkaのアルバムは、Virgin Babylon Recordsという会社からリリースされていますが、この会社を設立したのは前田勝彦さんでかれのソロユニットがWEG(world`s end girlfriend)です。空気人形という邦画の音楽などを担当しています。
そのWEGの美しいジブリアレンジ曲のPVも一番下に貼りました。


Matryoshka 「Monotonous Purgatory」


matryoshka - Laideronnette (digest) 
(URL;  https://www.youtube.com/watch?v=IBfut30luVk)


world's end girlfriend feat.湯川潮音「君をのせて ~ ナウシカ・レクイエム」


2013年6月10日月曜日

凛としてBABYMETAL




2010年結成。 さくら学院の重音部としてスタートし、目標は世界征服としている。
「アイドルとメタルの融合」をテーマに結成され、楽曲は日本より海外で注目を集めた。
2012年、『サマーソニック2012』にサマソニ史上最年少で初出演を果たした。
 11月には初の海外公演となる『Anime Festival Asia 2012』へ出演。
2013年から、メジャーレーベルであるトイズファクトリーより楽曲がリリースされている。


生まれてからこの方、アイドルというものに熱狂したことがないわたしにとって、アイドルオタたちの気持ちはあまりよくわからないのですが、例えば、Perfumeなどはその楽曲のすばらしさとメジャーになるまでの経緯などを知るとファンみたいなものにはなるのですが、そのコアの部分は中田ヤスタカの音楽性にあり、ですからヤスタカには熱狂し、そのコアのユニットであるCapsule、そしてその相方であるこしじまとしこさんには熱狂はするのですが、Perfumeの個々の女の子に熱狂することはまったくないのです。かといって、「Edge」という曲は未だ持って、史上最強のアイドルソングだと思っています。ただ、Perfumeがアイドルかというとどうもわたしにはそのようには思えず、しかしアーティストというのもなんだかなという感じで、そのアヤフヤな立ち位置がPerfumeの魅力かもしれません。ヤスタカファンだからといってきゃりーぱみゅぱみゅにはあまり興味はありません。
「Edge」のなにが凄いのかというとあのトランスっぽい反復メロディーとあの歌詞をかわいいアイドルの女子が歌うということにありまして、ついにアイドルもここまで来たかと思ったもので、ここまで来ればアイドルっていうものを好きになってもいいかなと思うのですが、ここまで来てしまうとそれはもうアイドルではないという意見もあり、難しいところです。アイドルというものも時代とともに変化していくものに違いはありません。
そのアイドルの新たな進化型としてここに紹介するのが「BABYMETAL」です。
そもそもは、twitterで、うしじまいい肉さんが「この曲を聴くと癒される」と呟き、そこにリンクされていたのが、下に貼ったBABYMETALの新曲「メギツネ」(6月19日リリース予定)でした。で、このPVをみて、びっくり!
アイドルがメタルをやっているというのはそれほど珍しいことではないような気もするのですが(実際にはよく知らない)、メタルの楽曲そのものがすばらしいではありませんか!
この女の子たち以上に、このユニットをプロデュースし、曲を提供している人に興味津々となりました。誰だろう?いろいろネット上で調べたのですが、特定の個人ではなく、どうも数人の合議で運営しているような感じです。とにかく、この「メギツネ」という曲はわたしにとっては衝撃的でした。これを普通の男性あるいは非アイドル系女子がマジに演奏して歌っていたらそれほどの衝撃力はなかったのかもしれません。この楽曲を、このアイドルが歌うか?というアンバランスなところにひかれたのかもしれません。まずはお聴き下さい。


メギツネ

いかがでしょうか?
iPadでこのブログを読んでいる方はYouTubeの画面が映らないみたいですのでニコ動のURLを書いておきました(それにしてもこのgoogleとAppleの争いはなんとかならんのですかね。両者ともに使用するものにとって使い勝手が悪くて仕方ありません)。ニコ動の方が画質がいいです。それにコメントも面白いです。
なんと完成度の高いメタル曲ではありませんか!
しかし歌詞はちょっと変・・・このちょっと変というところがミソで、この前にリリースされた「イジメ、ダメ、ゼッタイ」という曲はメタルメロディーは素晴らしいのに歌詞がめちゃ変です。ちょっと変どころではありませんwwwメタルにのせて、「いじめ、ダメ、ゼッタイ!」なんて歌うなんてどう考えても 変!!!
おそらくそれを承知でやってるんだと思います。なんていうかメタルパロディアイドルユニットというのがこのBABYMETALを表すのに一番わかりやすい言い回しではないでしょうか。でももしかしたらパロディでもなんでもなくマジでやっているかもしれないです。そのマジさ加減はいわゆるアイドルのバカバカしさにも通じるものなので所詮アイドルと考えればそれはそれで仕方ないのかもしれません。
デビューしたばかりなのでそれほど持ち歌はないのですが、次の貼った「いいね!」という曲はまた凄まじい曲です。はじめはPOPではじまって、次にラップに移り、そしてメタルの様式美を再現し、そしてハウスに移行して、最後はまたアイドルポップで終わるという凄まじい展開をみせます。こんな曲、初めてです。びっくりですよ、ほんとにwwww
ライブ映像は凄まじいです。バックバンドも素晴らしいです。
こ、これが新種のアイドルかといわれれば、それはそれは凄いの一言です。
ちなみに所属プロダクションはアミューズということでPerfumeと同じです。ダンスの振り付けもPerfumeの振付師と同じということです。


いいね!~live in Tokyo 2012~

今後、このBABYMETALがどのような活躍をしていくかというのには非常に興味あるところです。アイドルとオタはいうまでもなく親和性が高く、また、メタルとオタも親和性が高いです。ですからメタルアイドルがオタの大いなる支持を受けてもおかしくはないような気がしますが、いくらなんでもメタルが一般受けすることはないような気もします。
わたしは東方紅魔館メンバーがトランスメタルバンド「Blood Stain Child」の楽曲を演奏する動画を作成したように、アイドル女子がトランスメタルをマジに演奏しデスボイスで咆哮する段階まで来るとようやく自分の理想が叶えられたような気がします。そこまでアイドルが進化してくれるかどうかは不明ですし、そうなるとそれはすでにアイドルではないのかもしれません。そもそもわたしはアイドルには興味がないのだからわたしが夢想するかわいい女子の演奏するデスメタルバンドはアイドルバンドではなく、新種のデスメタルバンドとなるのでしょう。それが出現する日を気長に待ちたいと思いますwwwww