日曜日未明にUEFA
Champions League
10-11の決勝がイングランドのウェンブリー・スタジアムで行われました。マンチェスター・ユナイテッド対バルセロナ。プレミアリーグの覇者とリーガの
覇者のいわゆる世界の横綱同士の世紀の対決でした。ここ１０年間でのCL決勝で最高の試合になるのではと予想され期待された一戦でした。２年前は同じ決勝
カードでバルサが2-0で圧勝しました。
で、今回はマンUがそのリベンジもかねてバルサを破るのではないか、それほどマンUも充実しているというのが前評判でした、
で、結果は？
バルサの圧勝でした。3-1というスコアもそうですが、２年前以上にバルサの圧勝でした。
最高の拮抗した試合になるはずが、とんでもないバルサの一人舞台でした。まさに有機的統合思念体と化したバルサの新世代ポゼッションサッカーがピッチを席巻し、マンUの選手たちはなす術なくその有機的統合思念体に翻弄されるだけでした。
すばらしい、バルサ！
それにしてもマンUの監督、ファーガソンはやはり偉大な監督です。自分たちのサッカーで堂々とバルサにぶつかり無残に散って逝きました。しかし、ここまで力の差があるとはファーガソンも予期していなかったでしょう。いやそれほどすごいのが、バルサが有機的統合思念体たるゆえんです。
現
在のバルサに勝つ方法は、バルサのやり方を潰す方法を地道に実行するしかないのです。そう、モウリーニョのレアル・マドリーがしたように。そう、昨年、モ
ウリーニョのインテルがやり見事に勝ち抜いたように。しかし、そのやり方は見る人には、チキンの戦術に映るかも知れません。でも現実にはそのやり方しか有
機的統合思念体バルサを破る方法はないのです。同じやり方をマンUがやっていたなら、マンUならうまく最後まで遂行できたかもしれません。しかし、ファーガソンはそれをよしとしなかった。さすが、ファーガソンです。でも、わたしとしては策士ファーガソンの姿を見たかったのですが。
これまで何度も言ってますが、今期のバルサは史上最高のバルサです。つまり、サッカー史上最高のチームなのです。それは、アニメ史上最高作といわれる魔法少女まどか☆マギカも軽く凌駕して、そのエントロピーはまだまだ拡散していっております。
ク
ライフはグアルディオラが今期でバルサの監督を辞めるのではないかと推測しましたが、それはおそらくクライフの希望だったのではないでしょうか。はっきり
いって、グアルディオラのバルサはクライフのバルサを遥かに凌駕してしまいました。今後バルサの伝説になるのは、グアルディオラのバルサです。クライフは
それが妬ましいのです。絶対！バルサは漸くクライフの呪縛から逃れられることができたのです。グアルディオラというクライフの生徒によって、クライフの退
場の道が開かれたのです。現時点での報道では、グアルディオラは来季もバルサの監督を続投するとのこと。となると現在のバルサは来期にはさらなる飛躍を遂
げ、さらなる史上最高のバルサになるのかもしれません。もしそれが成し遂げられなくても、今期のバルサは、サッカー史上最高のチームとして永遠に語り継が
れるのは間違いありません。わたしは自分がボケても忘れないように今期のバルサのサッカーを網膜に焼き付けました。アーセナルやレアル・マドリーとの戦い
では、残酷なまでにボールを支配し優雅に舞い踊るメッシやチャビやイニエスタを憎々しく見つめていましたし、逆にマンUとの戦いではどこまでも頼もしく誇らしげに彼らの姿に賛辞を送りました。
サッカーにはサイクルというものがあります。どんなすばらしいチームでも大体３−５年で廃れていきます。となるとグアルディオラのバルサも今期で３年目ですから来期からは下り坂に入っていくのかもしれません。グアルディオラにはバルサの後にはプレミアに来てほしいです。できればリバプールの監督をやってほしいなあ。アーセナルでもいいですけど。
来期のCL
はまたまた楽しみが増えました。史上最高のバルサとおそらく史上最高のモウリーニョ率いるレアル・マドリーとの戦い。そしてそこに加わるのがビラス・ボア
ス率いるポルト。モウリーニョの弟子で、今期ぶっちぎりでポルトガルリーグを制覇し、ヨーロッパリーグでも優勝したポルトの来期CLでの活躍が楽しみで
す。おそらくUEFAのことだから決勝リーグでは、レアル・マドリーVSポルトの組み合わせが実現するでしょう。おそらく・・・・。
ということで、なんとか５月にエントリーできました。乙。
優勝しビッグイヤーを掲げるバルサの選手たち。
右端よりプラティニUEFA会長、アビダル、チャビ、ピケ、バルデス等々。
