2014年11月24日月曜日

BABYMETAL VS AKB48

 AKB48(エーケービー フォーティエイト)は、日本の女性アイドルグループ。
秋元康のプロデュースにより、2005年12月8日に誕生した。

のっけからこう言っては身も蓋もないのですが、この勝負、実は成立し得ないのです。
なぜならAKBは、日本アイドル市場を舞台としており、一方、ベビメタは世界音楽市場を舞台としているので、そもそも戦う場が違うのです。ですから比較のしようがない。
しかし、そもそもベビメタの出自はさくら学院というアイドル養成所ですから日本アイドル市場という舞台を争いの場とするならこれはむ明らかに、AKBの大勝なのです。
経済市場から言っても属する単体アイドルの数は多ければ多いほどいいはずで、それだけ多くのドルオタを取り込むことができるのです。それが群れアイドルの利点に違いないのは確かです。48対3ではハナから勝負になりません。それにAKBにはいろいろな別グループもあるみたいですので、そうなるとまったく勝負にはならないのです。
そもそもわたしはAKBにはまったく関心がないので、AKBとベビメタを比較すること自体がどうでもいいことのように思えるのです。
そもそもAKBのことをよく知らない。だからそれでAKBのことをいろいろと言うのはまさにAKBにとって失礼極まりないことなのです。
まったく関心がないから仕方ないです。
秋元氏についてもかれがどのような歌詞を書いてきたかあまりというかほとんど知らない。「川の流れのように」が確かかれの作品だったような・・・。どうでもいい曲です。ですから秋元信者がかれを天才のようにもてはやしても「ふーーん」としか思わないし、実は心中では、「あんな糞秋豚に騙されて馬鹿じゃねえの」と思っているのかもしれない。秋豚は夕焼けニャンニャンの頃から知っているので、どんな輩かということは大体知っているつもりですが、実際に会ったことがあるわけではないし、おそらく実際に会えばかなりいい人で、ビジネスマン然として、商才には長けている人に違いないとは思います。
おそらく変な人ではないと思います。
おそらく山本直樹のような変人ではないと思います。
おそらく吾妻ひでおのような壊れた人ではないと思います。
おそらく瀬々敬久のようなおそろしく優しい人ではないと思います。
おそらく田崎晴明のような尖ったわけわかめの理論を唱えているパフュヲタではないと思います。
人間的にきちんとした凡庸な人なのでしょう。
ですから安倍さんとも意見が合うのでしょう。
政治にも向いている気がします。将来、政治家になってもおかしくはないような気もします。まさにバランスのとれたビジネスマンです。
で、そんな奴から発せられる言葉が、こっちの魂を響かせるなんてことあるのでしょうか?
いやいや、こんな紋切型のまさに団塊の世代が言いそうなことを言ってはいけません。
こんな秋豚でも、それに感動する人もいるのです。
それが世の中というもので、売れれば天下をとれるのです。
売れたもの勝ちです。

で、なぜにAKBのことにまったく興味もないわたしがこうしてAKBのことについて書いているのかというと、そもそもわたしが何のためにこのブログを書いているかということになるのです。
多くの人に読んでもらいたいから・・・できれば・・ですけどこんなおっさんブログを誰が好んで読むでしょうか。それは自分がよくわかっているのです。
ブログを書く理由のひとつに、これまで別唐晶司を通して知り合った様々な人たちにまだ別唐はこうして元気に生きてますよということをお知らせしたいというのがあります。もしかしたらこれが理由のほとんどかもしれません。
で、その知り合いのなかでも中山幸太さんは特別で、ブログを書く時はいつも中山さんのことを頭に思い浮かべながら書いています。
で、今回はAKBオタの中山さんに向けての返答なのです。
中山さんはかれの最新ブログでわたしについて言及しています。
(こちら→中山幸太小説

わたしは中山さんをAKB地獄から救いたい一心です。
でもおそらく無理だろうなあ・・・・。
かれにとってはAKBは極楽以外のなにものでもないみたいですから。
今月はかれのブログではAKBネタが続くようです。わたしにとっては苦行以外のなにものでもないですが、それでもかれのブログには付き合っていきたいと思います。
AKBファンの方は中山さんのブログのファンになってあげてください。最近はAKBのことばかり書いてますので。
そんなAKBオタの中山さんはなぜか川崎長太郎のファンでもあり、川崎長太郎を主題にした脚本を書き上げました。わたしは拝読させていただきましたが、これは滅茶苦茶面白かったです!
昨今の邦画界をみるにつけ、ルパン三世やガッチャマンや宇宙戦艦ヤマトやらの糞映画を延々とつくるくらいなら中山さんの脚本を映画化する方がどれだけ世のためになることやら!
もし瀬々くんがこのブログを読んでいるならぜひ中山さんと連絡をとり、かれの脚本を読んでほしいです。そして、ぜひ映画化を検討して欲しいのです。
時代は川崎長太郎!
まさに川崎長太郎を再評価するべき時代が来ているのではないでしょうか!

えっと、いつのまにかベビメタとAKBの話がどこかにとんでいってしまいました。
ベビメタの発足当初はそのメタルレジスタンスの標的はA-KIBAつまりAKBであったのです。A-KIBAに蹂躙されたアイドル市場でのメタルの復権をめざしたのがベビメタだったのです。この目的はすでに達成された感があります。AKBはもう敵ではありません。ライバルですらありません。睥睨する対象ですらなく、哀れみをもって慈しんであげる対象に過ぎないのです。
BABYMETALの次なる目標・・・episodeⅢ。
いよいよ始まります!!!

追記:12月22日深夜よりNHK総合にてベビメタ特別番組放送予定DEATH!


2014年11月16日日曜日

永遠の泉リリセ

 泉リリセ(現在は麻山ウランという芸名)は日本の女優。
「安寿子の靴」(1984年放映)に出演時は7歳だった。

前々回のエントリーで書いた「安寿子の靴」について。
当時、NHKで放映された時はかなり印象に残りました。
舞台が京都であること。当時大好きだった唐十郎脚本だったこと。結構好きだった中島みゆきが曲提供していること。などからわたしが好きになるのは約束されたことであったかもしれません。ただ、脚本自体はちょっとご都合主義もあり(これは唐の作品には一貫していることで弱点ではない)、絶賛とまではいかなかったのですが、とにかく主演の泉リリセの存在感が圧倒的に、特にオープニングでのその姿にはなんとすごい女優が出てきたものだと感慨したものでした。
15年後にNHKアーカイブで再放映され、その際に成人となった泉リリセ(当時は麻山ウラン)が主演の少年役であった大鶴義丹(唐十郎の息子)といっしょに登場しているのですが、容姿は相変わらずかわいいのですが、子役と時と比べ、なんというか大胆さ、ふてぶてしさがなくなり思慮分別のある大人の女性へと成長しており、なんかちょっとがっかりしたものです。といってもそれがあるべき成長の仕方だと思います。
おそらく「安寿子の靴」での泉リリセの演技はあの当時の泉リリセにしか出来なかった期間限定のものだったのでしょう。それゆえにまさに貴重な瞬間だったのだと思います。
ですから芸名を麻山ウランと変えたのは懸命な判断だといえるかもしれません。
泉リリセは泉リリセ自身の手によってあの当時の時間軸に埋葬されてしまったのです。
と同時に、その瞬間から泉リリセは永遠の存在となったのでしょう。
期間限定というと、すぐに想起するのはやはりBABYMETALです。
あとどれくらい活動するのでしょうか?
まさに今の旬の期間に体験しておくべきアーティストです。

「安寿子の靴」のOPとENDを繋げて、ちょっとまとめた動画を制作しました。
下に貼りましたので、「永遠の泉リリセ」の片鱗でも感じていただければ幸いです。


  

2014年11月13日木曜日

BABYMETAL新曲キタ ━━━ヽ(´ω`)ノ ━━━!!

  BABYMETALの今年最後の海外公演となった英国ロンドンでのライブで久々の新曲が発表された。

 久々のBABYMETALネタですwww
11月8日(現地時間)ロンドンのO2 Academy BrixtonにてBABYMETALのワールドツアー追加公演が開催され、そのライブの最後に、待ちに待った新曲が発表されました!
「The One(仮題)」というやつです。
とにかく未見の方はぜひ下に貼った動画を視聴してください。

NEW SONG! Babymetal - The One LIVE in Brixton 1080p HD 50FPS!

やや長い紙芝居で始まって、演奏されるのは、まさにドラゴンフォースを彷彿とさせるメロスピ(メロディックスピードメタル)です。 で、後からわかったことですが、この曲、ドラゴンフォースを彷彿とさせるのは当たり前で、この楽曲の制作にドラゴンフォースのギタリストであるサム・トットマンとハーマン・リが関わっているとのことです。ギター演奏の部分のみに関わったのか、楽曲全体に関わったのかは不明ですが、とにかくドラゴンフォースが深く関与していることは明らかです。ドラゴンフォースは英国のメタルバンドで、リードギターのハーマンはアジア系ということもありニコ動的には人気があったと思いますwwwもちろん、わたしもドラフォの大ファンですので、いつかはベビメタの楽曲にドラフォのようなメロスピが採用されればいいのになあと思ってはいたのですが、こうもあっさりと現実化してしまうとただただ驚愕してしまうのみですwww 実は、3年前から東方MMDにてドラフォの「through the fire and flames」を再現しようと格闘してきているのですが、まだ途中までしか完成しておらず、どんどんと先延ばしになっています。さびのツインギターの速弾き共演をレミリアとフランドールの二人で再現するのですが、これがとても難しい・・・いつか完成する日を待ちたいと思います。

 

ということで、この新曲に関してはまあおおむね満足なのですが、敢えて苦言を呈すると、
まずは新曲紹介までの紙芝居があまりに長く、また内容がどうもシリアスで面白くありませんでした。IDZもメッセージ性がある意味強いのですが、かなりおちゃらけているので「マジ・・・じゃないよね」という感じで流せるのですが、今回の新曲の紙芝居メッセージはおちゃらけにもならない感じでした。メッセージの内容は、要約するとヴァーチャルな世界から脱してリアルにいけ!ということ、もっと具体的にいうと、Youtubeでベビメタのライブを観てばかりいないで、実際のベビメタのライブに参戦しようぜ!ということなのですが、まあ、そんなことはわかりきっているのでわざわざ言う必要なしと思ってしまうのではわたしだけでしょうか?www
また、新曲のメロディーは言うことなしですが、その歌詞はちょっと・・・という感じです。下に書きました。

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東の空を 真っ赤に染める
烽火の光が
孤独の闇の終わりを告げる
新たな道しるべ
くじけても 何度でも
心の炎燃やせ
It's the time It's the time
今この瞬間を
It's the time It's the time
_____
It's the time It's the time
明日の君に歌うよ
さあ時は来た
RESISTANCE (RESISTANCE)
RESISTANCE (RESISTANCE)
WOW... 心は一つ
絆信じるなら 進め道なき道を
FOREVER (FOREVER)
FOREVER (FOREVER)
WOW... 心の奥に
燃える熱いハート
それが僕らのRESISTANCE
WOW... 
命が続く限り
決して背を向けたりしない
今日は明日を創るんだ
_____
_____
RESISTANCE
RESISTANCE
SET UP A SHOUT
SHOUTING FOR EVER
君が信じるなら進め答えはここにある
FOREVER (FOREVER)
FOREVER (FOREVER)
WOW... 心の奥に
燃える熱いハート
僕らのRESISTANCE
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どうでしょう・・・・はっきり言って、凡庸ですよねwww
どこかの糞アイドル集団がマジな顔でマジに歌っていそうですよねwww
なんか真面目・・・マジっすか?と言いたくなります。
「進撃の巨人」の主題歌になるかもしれないという噂もありますので、それなら上の歌詞は仕方ないのかもしれません。
比較として、次に「ウキウキミッドナイト」の歌詞を書きました。

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 電気を消して 元気をチャージ
こりゃ始まるよ ウ・キ・ウ・キ★ミッドナイト
そろそろ本気と書いて「マジ!」
アゲポよーで ピカピカ☆ミラーボール

ゲソ!ゲソ!イカゲソが食べたい!
あたしはスルメ派なーの!
やだ!やだ!おじちゃんみたい!
キャワイイお菓子にしようYO!

少年少女よ!
お菓子と夢いっぱい詰めて
いま 集まれ!
アタシん家 パーリナイッ!!

あなたとわたし You and Me
今宵は楽しい Uki Uki Midnight
門限 Closing Time
ノノノン! No Way !
まだまだ続くよ
Kinkirariiiiinnnnn !!!!

電気を消して 元気をチャージ
こりゃ始まるよ ウ・キ・ウ・キ★ミッドナイト
そろそろ本気と書いて「マジ!」
アゲポよーで ピカピカ☆ミラーボール

少年少女よ!
お菓子と夢いっぱい食べて
いま 飛び出せ!
アタシん家 パーティタイッ!!

眠くなってきた お腹もいっぱい
でもこれからが クライマックス
しょぼしょぼ おめめこすぅって「マジ?」
アゲポよーで キンキラリーン!

電気を消して 元気をチャージ
こりゃ始まるよ ウ・キ・ウ・キ★ミッドナイト
そろそろ 本気と書いて「マジ!」
アゲポよーで ピカピカ☆ミラーボール
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なんという傑出した歌詞ではありませんか!
AKBの秋豚などには絶対書くことができない言霊です!
これこそがベビメタの真髄とわたしはいいたいのですが、まあそれぞれいろいろなベビメタ像がありますので、自分のベビメタ像を押し売りする気はありません。
というかそもそもわたしは歌詞というのにはあまり興味がないので、新曲の歌詞はきちんと聴くと「やれやれ・・」感をどうしても抱かざるをえないのですが、普通に聴く分には気にはなりませんwwww
今回の新曲に関してはネット上でも賛否両論で、それは取りも直さず、ベビメタの人気がさらに拡がっていることの証でしょう。
皆がそれぞれの理想のベビメタ像をもっており、それらが衝突するのは致し方ないことです。いずれにしてもどれもこれもベビメタ愛には違いないのですから。
わたしとしては、こうしてメロスピが採用されて嬉しかった!で、次はできればシンフォニック・メタルをやってくれということになるのですが、さあどうなることやら。
とにかくどんな楽曲でもそれを支持していきたいと思います。

2014年11月4日火曜日

佐々木昭一郎の世界

 佐々木 昭一郎(ささき しょういちろう、1936年1月25日 - )は、日本のテレビドラマ演出家である。
東京都出身。元・NHK所属。現在はテレビマンユニオンに所属している。

わたしは引っ越しの度に、本やレコード、CD、DVDなどはなるべく処分していく方針で、どうしても手元に持っておかざるをえないものだけ、長年持ち続けるようにしています。
ですからTV録画したVHSビデオとなるとわずか1本しか持っていません。
そして、そのビデオのなかに録画された番組は、どちらもNHK制作の「四季ユートピアノ」と「安寿子の靴」であります。
「安寿子の靴」に関しては次のエントリーで詳しく書く予定。
今回は、「四季ユートピアノ」の演出家、佐々木昭一郎について書きます。
なぜなら今まさにこの佐々木昭一郎の過去の作品が再放映されているからです。
NHK BSプレミアムで11月3日から始まっています。再放映もあるので見逃した方はぜひ!(http://www.nhk.or.jp/archives/premium/

佐々木昭一郎といえば主演女優の中尾幸世と来るように、かれの代表作「夢の島少女」「四季ユートピアノ」川3部作(「川の流れはバイオリンの音」、「アンダルシアの虹」、「春・音の光」)で主演しているもっとも重要な女性が中尾幸世さんです。彼女は女優というより素人というほうがあっているようで、佐々木昭一郎の作品以外には出演していないと思うし、NHKの朝ドラの主演が決まってもそれを断ったという噂もあるので、まさに真性の女優です。

 上に貼った動画に中尾さんの一部を垣間見ることができます。 そもそも佐々木昭一郎の演出は、ドキュメンタリータッチな感じでいわゆる役者が演技をしているという感じではありません。素人がそのまま地を演じているような感じなのです。ですから中尾さんはそのまま中尾幸世を演じていたのかもしれません。だからあんなに素晴らしかったのかもしれません。 とにかく80年代前後は佐々木昭一郎の作品に嵌ってました。 今でも「四季ユートピアノ」を初めて観た時の驚きは覚えています。
 なんじゃあーーこの作品は!!
まさに、「まどマギ」を観た時と同じ感慨ですwww
で、VHSに録画していたので数年に一度、思い出したように「四季ユートピアノ」を観るのですが、さすがに徐々に色褪せてきたような気もします。なぜだか、あの頃には新鮮で驚きしかなかったものが少々陳腐なものにみえかけてきています。
どうしてだろう?
で、今観ても圧倒的に面白いと思えるのが、「紅い花」なのです。もちろん、放映当時も滅茶苦茶面白かったですが、この作品だけは今でも面白い。
つげ義春の原作だからか?
いや、おそらくそれは少女の聖性の違いによるもののような気がします。
この「紅い花」は YouTubeで観れます。いちおう、OPだけを下に貼っておきます。名作です。全編はこちらから(https://www.youtube.com/watch?v=EsnbBLTUHGU)。 同じ題名で同じくつげ義春の原作を映画化したものがあります(石井輝男監督)が、映画よりも佐々木昭一郎のTVドラマの方が圧倒的に面白いです。


このOPを観てもわかるように、佐々木昭一郎の映像には川が頻出します。それはまるでタルコフスキーの川と葦のようなものです。
川がなにかを語ってきます。そして、観るものはそこにひきずりこまれていくのです。
久しぶりに、佐々木昭一郎の世界に耽溺したいと思います。