『ラストレター』は、岩井俊二の同名小説を原作とした日本映画。2020年1月17日に公開。主演は松たか子、広瀬すず。岩井の故郷である宮城県を初めて舞台とし、岩井自身の原体験を詰め込んだ集大成となり、初の長編映画『Love Letter』に対するアンサー映画にもなる。 (wikipediaより)
映画を観ていて、主演の俳優よりも脇役の俳優の方が光り輝いてみえることは珍しいことだと思うのだが、これまでわたしの記憶にあるその現象で未だに印象に残っているのは、「ちはやふる」に出ていた上白石萌音である。主演は広瀬すずであり、この方も素晴らしく輝いていたのだが、それ以上にわたしの関心をひいたのはちょい脇役の上白石萌音であった。決して、洗練された美形というわけでもなく、また体格も小柄で外見的に目立つようなものは一切ないのだが、それでも映画を観ていると、ずんずんと惹かれていくのは上白石萌音であり、その存在感が凄いのである。
で、同じような体験を岩井俊二の新作「ラスト・レター」でも味わった。いや、もっと鮮烈な形で打ちのめされた。それは「ちはやふる」と「ラスト・レター」の作品の質の差(圧倒的に「ラスト・レター」の方が素晴らしい!)によるものかもしれない。たまたま偶然かもしれないが、「ラスト・レター」の主役も広瀬すずであり、この作品でも広瀬すずは彼女の魅力をいかんなく発揮している。であるから広瀬すずがどうのこうのという問題ではない。そんな素晴らしい広瀬すずを押しのけて圧倒的な存在感をわたしに投げつけてきたのが森七菜であった。上白石萌音と同様に森七菜も外見的には目立つようなところはない。だのに、それなのに、映画の中でのその存在感はとてつもないのである。劇中、森七菜が神木隆之介に告白する場面はもう言葉にすることすらできない感動をわたしに突きつけた。こんな女優が現れたとは、なんということか!本当にとてつもない原石を見つけたような驚愕の瞬間であった。
この森七菜と上白石萌音には他にも共通点があり、二人共に新海誠監督の映画のヒロインの声優をしているという点である。上白石萌音は「君の名は。」の宮水三葉、森七菜は「天気の子」の天野陽菜。ここでついでに「天気の子」の評を述べておくと、この作品はとてもよかったです。わたしは「君の名は。」よりも好きです。何よりもひとりの女の子のために東京を沈めてしまうというその心意気が気に入りました。
ということで、今後の森七菜の活躍に期待する。現在もTBSのドラマに主演しているとのことだが、わたしにはなかなか観る機会がない。録画したいのはやまやまだが録画するという習慣がなくなっているのでそれも無理な気がする。そもそもTVドラマを観たいと思わないので仕方ない。でも相手役が中村倫也であり、わたしは「アオイホノオ」以来、彼にもかなり気を引かれているので、観たいのだが、それでも録画していない。困ったものだ・・・。二人で映画に出てくれればそれで解決するのだが・・・。
森 七菜(もり なな、2001年8月31日 - )は、日本の女優。大分県出身。2016年、中学3年生だった夏休みに、家族と食事に出かけていた大分県内のお店でスカウトされた。所属後すぐ、行定勲がメガフォンをとったネスカフェのWebCMにオーディションで選ばれ芸能活動開始。2017年6月、園子温オリジナルドラマ『東京ヴァンパイアホテル』で後半から登場するヒロインの少女・アカリ役に抜擢され、女優デビュー。このオーディションは所属して1か月半後に行われたものであった。
上白石 萌音(かみしらいし もね、1998年1月27日 - )は、日本の女優、歌手。本名同じ。鹿児島県鹿児島市出身。所属事務所は東宝芸能。所属レーベルはユニバーサルJ。妹は女優の上白石萌歌。