Big Earを掲げるモウリーニョ
UEFA Champions League 09-10は、インテルの優勝で終わりました。
も
ちろん、スカパーで生中継を観戦しましたが、なかなかいい試合でした。やっぱ、カウンターサッカーは面白いや。決勝戦まえの予想で、会場がマドリーのベル
ナベウということもあり、来期におそらくそこの監督になるであろうモウリーニョが意識的に攻撃サッカーを披露するのではというのもありましたが、いやはや
やはり勝負師モウリーニョ、そんなあまいことはしませんでした。きっちりと守備重視で勝つサッカーをしてきましたよ。で、予想通りインテルの圧勝。敢えて
圧勝といいます。インテルの隙は後半最初のアルティントップからミュラーへのパスの場面だけでした。ここでミュラーが万が一決めていても試合の流れはおそ
らく変わらなかったと思います。インテルは一貫した試合運びでいずれまたカウンターで得点を加えて勝ちという同じ結果に落ち着いたのは間違いありません。
昨年は、モウリーニョをもってしてもそのへたれぶりが変わらないインテルの凄さに感銘したものですが、今期にしてようやく(2年目でというのは早いといえ
るのでは)、インテルはそのへたれを脱し、モウリーニョのインテルへと変わりました。それに貢献したのは、D・ミリート、エトー、スナイデ
ル、ルッシオといった今期新加入の選手たちには違いありませんが、しかし!、やはり今期のインテルの活躍の主軸となったのは、サネッティとカンビアッソと
いうアルゼンチンMFたちではないでしょうか。いやーー、この二人は元々へたれインテルの時代からすばらしい選手ではあったのですが、なかなかその実力に
見合った栄光には遇されていないというか、なんかインテルにはもったいないよなあと思っていたのですが、今期のトリプレットでようやく正当な処遇を受ける
ことになって本当によかったねと思います。でもこの二人南アフリカWCのアルゼンチン代表には呼ばれなかったんですよね。まあ監督はマラドーナですから気
にしない、気にしない。この二人には来期のモウリーニョなきあとのインテルを牽引していってもらわねばなりません。でもモウリーニョのいないインテルには
関心がないのでわたしとしてはどうでもいいのですが・・・。
モウリーニョは来期はレアル・マドリーへといきます。どういう采配をするのでしょうか?モウリーニョの采配はカペッロのそれに似たところがあると思います。
二人とも規律と想像力を重視し、現実的な勝つサッカーをします。決して守備的というわけではありません。そこには厳然とした戦略があります。でも、カペッ
ロはリーガでレアルを優勝に導いたにもかかわらず、その戦いぶりが守備的だという理由で解任されたのです。同じ事がモウリーニョにも起こらないとは限りま
せん。さあどうなることやら。
南
アフリカWCがもうすぐ開催されます。日本代表はどうでしょうか?順当だと3連敗で予選敗退ということでしょうが、先日のイングランド戦での阿部をアン
カーに使う戦略をとれば1勝もしくは1分けを獲得できるかもしれません。でも心情的には3敗を希望します。そうなれば次期監督選出ももうちょっとはましな
手続きをしてくれるかもしれないと思うのはわたしだけではないような気もするのですが。川渕さんを筆頭に、日本サッカー協会はほんとバカばっかしですか
ら。ここが改革されないと日本代表は永遠に負け続けると思います。あっ、それから茸はチーム自体から外したほうがbetterだと思います。あの人がサブでベンチにいるとすっごくベンチの雰囲気が悪くなるそうですから。その点ではトルシエの判断は間違っていなかったんだなあ。