2015年6月28日日曜日

Crusher-P:ボカロは衰退していくのか?

  Crusher-Pとは、海外在住のVOCALOID・UTAUプロデューサーの一人である。
2014年10月8日にニコニコ動画に投稿されたECHO(Crusher-P)が、
海外在住のボカロPでは珍しくVOCALOID殿堂入りを達成し、注目を集めた。

 ニコ動で手っ取り早くボカロの情報を手に入れる方法として最も役立っていたのが、Sippotanさんが制作編集している週間VOCALOIDランキングでした。しかし、この週間ボカロもSippotanさんのご都合により一時期中断されてしまい、ああ。これでわたしのなかでのボカロの衰退もより加速されるのかと危惧したものでした。
実際、2012年まではほぼ毎週週間ボカロは視聴していて、ボカロ情報の更新には余念がなかったのですが、2012年末頃からボカロの裾野が拡がったせいもあり、ランキング上位に来るボカロ楽曲も凡庸なものが多く占めるようになり、次第にわたし自身のボカロに対する関心も減衰傾向になってきたのですが、客観的にみても、週間ボカロランキングでの上位楽曲の点数(これはSippotanさんが独自の計算方法で集計したもので、2011年くらいからはその計算方法に変化はないと思われますが、もし変化があったのならゴメンなさいです)は、2011年頃は、ベスト10に入るためには少なくとも10万点必要だったものが、2014年には3万点くらいでもベスト10に入るようになっていました。トップ3になると2011年頃は30万点とか凄いやつは50万点越えとかあったものですが、ここ最近はトップ1でもようやく10万点越えという感じで、明らかにニコ動でのボカロ人気にはその陰りが顕著になってきており、上位30位のなかには、「千本桜」を始めとした3−4年前に制作された人気曲が未だに門番としているというなんともいえない停滞気味な感じが蔓延しているようです。
新たなボカロPが次々に誕生していかないとどうしてもボカロの世界そのものが衰退していくのは仕方ないのですが、しかし、ある意味でボカロ界自体がその身の丈にあったものよりも拡大しすぎてそれが逆に衰退を呼び込んでしまったという解釈も成り立つような気もします。
で、最近になってSippotanさんの週間ボカロランキングが復活したことを知り、久しぶりに視聴したのですが、そこで思わぬ素晴らしい楽曲に出会ってしまいました!
それが下に貼ったやつです。


【VOCALOID Original】ECHO【Gumi English】

滅茶苦茶かっこいいですねえww
英語のGumiを聴くのは初めてですが、まさに楽曲の雰囲気にはまってます!
制作はCrusher-Pという方で、海外の方ですのであまりに情報がないので困ったものですが、わたしが調べた限りでは若い女性のようです。日本人ではないような・・・米国か?
ともかく久々の素晴らしいボカロPに出会えて感激しました。
それでは他にも2つばかり貼ります。

【Original Song】 Obey 【Chipspeech: Lady Parsec HD】


【UTAU Original】Bi☣hazard【Kikyuune Aiko 5th Birthday】

どれも素晴らしいです。
これらが取り上げられたCrusher-Pのインタヴュー記事のURLを貼っておきます。興味のある方はどうぞ。→  An interview with Crusher-P
An interview with Crusher-P
An interview with Crusher-P
An interview with Crusher-P

ということで、何を言いたいかというとボカロは確かにジリ貧傾向にはありますが、その分、また先鋭的な創作者たちが集い始めてきており、特に海外のボカロPの出現とともにボカロ界はworldwideなものに移行しつつあると思われます。
新たなグローバルなボーカロイドの進化を今後わたしたちは目の当たりにするのかもしれません。楽しみです。

2015年6月18日木曜日

BabyDragonMetalForce

 BABYMETALは、METAL HAMMER誌主催のGOLDEN GODS AWARDS 2015で
Breakthrough Awardを受賞し、Dragon Forceのバック演奏にて2曲を披露した。
写真は演奏後に挨拶するBabyDragonMetalForceの面々

年始のSSAでの新春キツネ祭で、ドラフォとの共演があるかもと期待していたのですが、残念ながらそうはいかず、それでもいつかはあるのかなあと淡い期待はしていたのですが、こんなに早く、それも英国の2つの舞台でその共演が実現するとはまさに驚きでした。
ベビメタは5月からワールドツアーを行っており、6月4日のウィーンのフェスでひとまず第一弾は終了でした。そして、21日は幕張メッセでいわゆる凱旋公演みたいなものをする予定です。ということで、ウィーンのフェスが終わったのだから早々に帰国すればいいのにどうも彼女たちは帰国していないようで、一方、神バンドの面々は帰国し、それぞれの仕事に戻っているようでしたので、なにかおかしいとは感じていました。
以前からMETAL HAMMERの授賞式には出ることはわかっており、しかもfeaturing Dragon Forceと案内されていたので、ドラフォとの共演もあるだろうということはわかっていました。その待ちに待った日は、15日なのです。4日から15日までおよそ10日間もなにもなく欧州にベビメタは滞在するのか?
いやいやそんなことはなかったのです。
11日に英国音楽誌「Kerrang!」の授賞式に出席し、「The spirit of independence award」なるものを受賞したのです。そこでSu-Metalは結構流暢な英語での短いスピーチを披露しました。
で、13日にはやはり英国で開催されていたDownloadフェスになぜかベビメタが現れ、いろいろなフェス出演ミュージシャンたちといつもの通りの写真を撮り始め、ついにはこのフェスに出演していたドラフォのライブステージに飛び入り参加し、いっしょに「ギミチョコ!」を披露したのです(今後、このドラフォヴァージョンは「ドラチョコ」と言われ続けられるでしょう)。
な、なんじゃ、こりゃあ!!!
いやはや予想外の展開に皆が驚天動地、青天の霹靂状態だったようですww
これはあくまでメインがドラフォでそこにゲストとしてベビメタが飛び入り参加したというもので、ベビメタのマニュプレイターはいなかったようで、おまけにMoaMetalのマイクは故障していたようで、MoaMetalの声はまったく聴こえませんでした。
お~~マイガッ!ですwww
しかし、ギミチョコはドラフォ流にアレンジされており、またマイクが死んでいるというアクシデントに見舞われるというのはまさにライブの見どころであって、逆にベビメタが口パクではないことの証左にもなってこれはこれでよかったのではないでしょうか。
そして、15日にはいよいよ待ちに待ったMETAL HAMMERの授賞式。
ここでもSu-Metalは流暢に英語のスピーチをします。まあ内容は薄いんですけどねwww
そして、今回はベビメタがメインでそこにバックバンドとしてドラフォがゲスト参加し、彼らが制作にも関わった「Road of Resistance」と「ギミチョコ!」を演奏したのでした。
RoRをドラフォはちゃんと演奏できるのかとちょっと心配する声もあったのですが、無事に、いやほぼ完璧にドラフォはRoRを演奏しました。なぜそんな心配をするのかというと以前ドラフォは自分たちの曲をTVの音楽番組で演奏し、その再現性の低さに皆を驚愕させたという前科があるからですwww
とにかく今回の2曲は完璧でした。
そして、演奏後、ベビメタとドラフォが手をつないで並んで観客に挨拶をする様をみて、わたしはなんというか目から汗が出る思いでした。
こんなことが実現するなんて、実現すればいいなあと思いながらもそれはないだろうなと思いつつ、こんなに早く、不意打ちを食らったような感じで実現してしまうとは、
ベビメタ、恐るべし!!
今更ながらですので、今更こんなこという必要はないのですが、今更繰り返します。
ベビメタ、スゲーーーー!!!
下に授賞式の模様を映した動画を貼っておきます。

授賞式でのスピーチ(9分20秒からベビメタ)

Road of resistance

Gimme Chocolate