2010年4月19日月曜日

田崎晴明

 
学習院大学理学部物理学科主任教授 田崎晴明

今回は急遽、安倍晴明について、いや、田崎晴明について書きます。理由は、かれが自分のHPでわたしのことをとりあげてくれた(http://www.gakushuin.ac.jp/~881791/d/1004.html#16)からというひどく単純なもの。また、「はてな日記」ではわたしの各作品に対する簡単な感想のようなものを書いてくれています(<その他>の批評欄にアドレスを貼りました)。
田崎くんについては、以前に「Edge performed by Perfume」で書いている通りで、高校の同級生です。現在は学習院大学理学部物理学科の教授なのですが、単なる教授にとどまらず理論物理の世界ではか なり名声を響かせている先生のようです。わたしは門外漢ですのでそのあたりはよくわからないのですが、大学時代に一緒に自主映画を撮ったりした理学部の同 級生が某国立大学の物理学科の教授をやっているのですが、そいつ(そいつと呼称するのはちょっとわるい気がするのですがまあそれだけ気が許せる友人という ことです。この教授もかなり変わっていて現在の趣味は滝を観賞することだそうです。そのうちブログで取り上げようと思ってます。それにしても理学部の教 授ってやっぱ変人が多いわ)に「学習院の田崎って知ってる?」って軽く訊いたところ、「勿論知ってる。田崎さんはかなり有名な方ですよ」という返事をもら い、へーーそうなのかあーー(ルーミアのように)というなんともしまりのない感想を抱いたわけですが、そんな理論物理学会のカリスマ(おそらく本人はアイ ドルと呼んでほしいのかもしれない。絶対そうだな)の日記にわたしなどを取り上げていただき、ましてや作品すべてを読了していただき、その感想を述べてい ただけるとは身に余る光栄!と思われるのですがまあ門外漢ですのであまり実感がないのですが、それでも高校時代にこいつはちょっと皆とは違うなと一目置い ていたやつに高校卒業後30年以上経ってPerfumeという天使を媒介にして再会し、しかもそいつが自分の作品を気に入ってくれたというのは何とも形容 しがたい感慨に耽るものです。同じ同級生でも自分と思考回路が違うやつから自作を褒められても「おいっ、あんた本当にこの作品わかってるの?」と疑問符を 投げつけるだけで単純に喜べるものではないのですが、田崎くんの場合は素直に「あんたにわかってもらえてうれしいよ」と返せます。
高 校時代の田崎くんは、さらさらの美しい長髪では顔色はかなり白く体躯はひどく痩せてて、わたし的な表現では確かに少女的肉感を漂わせていました。というこ とは、「メタリック」のかれと重複する部分が多いということになるのです。浅田彰に通じるところもあるのですが、浅田彰よりはずっと色気がありました(身 長も高いし)。ゲイの道に進んでもおかしくないような風貌でしたがそうではないようですね(実際に女装すると似合うと思います、はい)。ちゃんと優秀な女 性の配偶者をみそめ、立派なお子さんもいるようです。そんな田崎くんが、わたしの作品を読んで、

ぼくは、K が作家になって純文学作品を書いていることに嫉妬していない! 

と書いてしまうところが現在の田崎くんの凄さなんだと感銘してしまうのです。
上 の一文ほどアンビバレンツ的ないろんな解釈ができるものはないように思われます。単純に、だから田崎は丸くなってダメになったとも解釈できるし、いやそん なこといって本当はそういうほどまでに嫉妬に狂っているのだとも解釈できます。それは読む側の精神構造(あるいは田崎くんとの関係性)に依存するものだと 思います。わたしは自分(k)が別唐晶司であることを基本的には文学関係者以外には表明しません。特に医師関係では有り得ません〔新潮新人賞受賞時にある マスコミが直接わたしの所属する医局の教授に電話をかけたらしくわたしが文学賞を受賞したことはある時期には医師関係に広まりましたが、それからのわたし は鳴かず飛ばずの貧しい活躍ですので次第に忘れられ(とてもいいこと!)、ここ10年間は、「ところで作家活動はどうしてるの?」と訊かれると「もう書い てません」と答えることにしてます。実際、自分が小説を書いていることなど周りのものに知られることほど嫌なものはなく、正直言うと、自分が小説を書いて いるということはとても恥ずかしいことだと真面目に思ってます)。それなのになぜ文学関係者ではない田崎くんに別唐晶司のことを知らせたのか?それはおそ らくかれのHPを読んで、田崎くんなら好き嫌いどちらにせよ別唐晶司を受け入れて何らかの反応を返してくれるかも知れないと思ったのかもしれません。ま た、かれの文章は非常にウィットに富んだ魅力的なもので、わたしにとってはわたしなどよりもずっと田崎くんの方が文学的に見えたというのもあります。ここ 3ヶ月間にかれと交わした往復書簡はとても楽しくわたしにとってはためになりました。わたしとしては、わたしの作品の批評よりもわたしが紹介しDVDまで 送った涼宮ハルヒの批評を田崎くんにお願いしたいです(かれは全編鑑賞後、映画版消失まで観賞済です)。
追記として、上記の一文にも感銘しましたが、最後の下記の一文にはもっとやられました。

あ〜ちゃん、のっち、かしゆか、ありがとう! ファンクラブ T シャツ買ったよ!!

田崎さん、あんたうますぎ。
それでは、わたしは敬愛する寺山修司をまねて、

かしゆかは一番好きだったし、のっちもあーちゃんも好きだった。中田やすたかも好きだったし、掟ポルシェも好きだったし、こしじまとしこは最高に好きだった!でも、でも・・・・・田崎晴明は、きらいだ!!