2010年4月15日木曜日

プレミア全滅

 
勝ったファン・ハール(左)と負けたファーガソン(右)

UEFA Champions League準々決勝で、プレミア勢はすべて消失してしまいました。
アー セナルはバルセロナに完敗でした。これはわたし的にはかなり衝撃的でした。ボールポゼッション優先の攻撃サッカーというかなり似たようなスタイルのチーム 同士の戦いで、ここまで差がついてしまうとは。第1、第2レグともにボールポゼッションはおよそ7対3でバルサが圧倒していました。05-06 での決勝での対戦では今回ほど差を感じませんでしたが、今回はあまりに差がありすぎでアーセナルファンのわたしとしては悔しいというより唖然としてしま い、と同時に現在のバルサのチームとしての完成度に脱帽してしまいました。おそらく今のバルサはバルサ史上最強のバルサではないでしょうか。あまりに強す ぎる。それも華麗に強すぎる。すばらしいの一言です。このチームにならUCL初めての連覇を成し遂げてもらいたいとは思います。が、でもでもモウリーニョ インテルにもがんばってほしい。へたれインテルがようやく「へたれ」から脱してヨーロッパの頂点に立つ姿をみてみたいとも思います。そうなればモウリー ニョはなんの後ろ髪をひかれることもなく来期は他チーム(マドリー?リバプール?)へと移れるでしょうから。
マ ンUはちょっとした間違いで、バイエルンに惜敗してしまいました。第2レグ前半で3対0となったところで気が緩んでしまったのでしょうか?それにしても3 点入れられても諦めずにボールに食いついていき、前半終了間際に1点を返したバイエルンのオリッチの姿にわたしは昔の日本代表の中山の姿が重なりました よ。この1点が後半のロッペンの起死回生のゴールにつながったのはまちがいありません。バイエルン監督のルイ・ファン・ハールはよくここまでチームをまと めてきたものです。実はわたしは昔から日本代表監督にはファン・ハールを推していたのです。チームの規律を重視するファン・ハールは日本代表の監督には うってつけと思うのですが。このファン・ハール、90年代はアヤックス・バルセロナで監督として成功しておりますが、00年代はオランダ監督として日韓 WC出場を逃し、バルセロナ再度登板でも失敗しているんですよね。だから当時ファン・ハールは失意の時代にあったんだから日本代表監督のオファーに応えて くれるような気がしたんですけどね。でもバカな川渕チェアマンは糞ジーコを招聘してしまうんですよね。で、日本代表は暗黒時代へと堕ちていく。もうすぐ始 まる南アフリカWCも今のままだと確実に3連敗で予選リーグ敗退間違いありません。わたしが保証します。絶対です!ああっ、話が違う方向にいってしまいま した。
マンUは勝てる試合を落としてしまい残念な結果になってしまいました。わたしとしてはファーガソンの苦々しい顔をみて幸せだったのでまあいいのですが。
で、 今回のプレミア勢の結果をみて、プレミアの凋落がはじまったという人もいるようですが、わたしはそうは思いません。チェルシーはインテルには負けましたが もしインテルに当たっていなければ準決勝に残っていたかもしれません。つまり、今期のUCLは、バルサとインテルの強さが頭ひとつ抜け出ていたということ だと思います。で、この両チームが準決勝で対戦する。事実上の決勝です。決勝で当たるより準決勝で当たる方が2試合観れるので喜ばしい限りです。インテル 対バルサというよりバルサ対モウリーニョというのがなんとも興味津々です。モウリーニョがチェルシーに移った初年度にUCLでベスト16でバルサと対戦 し、チェルシーがアグリゲイトスコアで勝利したのですがこの2試合はわたしにとってUCLでのこれまでのベストゲームとなっています。それほどすばらしい 試合でした。今回、史上最強のバルサにモウリーニョはどう対抗するのでしょうか?モウリーニョは対戦相手に応じてフォーメイションおよび試合プランを変更 してきます。バルサは自分たちのスタイルを変えることはないでしょう。もしかすると以前のようなカウンターサッカーがバルサを打ち落とすかもしれません。 見事に決まったカウンターサッカーほど美しいものはありません。実は、わたしは日本代表こそカウンターサッカーをその基本スタイルにすべきだと確信してい ます。統率のとれたディフェンス、足の速いフォワード、一瞬の機を見て打ち返すカウンターは、空手の一撃のような日本特有の瞬間の美学に通じるものがあり ます。これこそ日本サッカーがめざすべきスタイルだと思うのですがいかがでしょうか。スペインのようなポゼッションサッカーをめざすべきという人は多いで すがどうも違うような気がします。体格的には確かにスペインと日本は似たものがありますが、やはりラテンの気質との違いはどうしようもないのではないで しょうか。やはり忍耐強く守り、一瞬の隙をみて、一撃で相手を負かすというカウンターこそ日本人に向いているのですよ。明日のジョーもそうでしたし (ちょっと違うか・・・)。ええっと、また違う方向に向かってしまいました。
ともかく、バルサ対インテルが史上最高の試合にならんことを希望して、眠い目をこすってスカパーで観戦する予定です。