2013年8月26日月曜日

「桐島、部活やめるってよ」からnikiさんへ

桐島、部活やめるってよ』は、朝井リョウによる日本の青春小説、およびそれを原作とした日本映画。
映画は2012年8月に日本公開。
登場人物名を各章のタイトルにしたオムニバス形式だった原作を、曜日を章立てて、視点を変えて1つのエピソードを何度も描き、時間軸を再構築して構成するスタイルにした。
公開後は口コミにより話題となり、8か月にわたりロングラン上映された。
第34回ヨコハマ映画祭作品賞および監督賞をはじめ、第67回毎日映画コンクールで日本映画優秀賞および監督賞、第36回日本アカデミー賞では最優秀作品賞を含む3部門で最優秀賞を受賞した。

久々に「おもしれえぇーーーー」と驚愕してしまう映画に出会えました!
それが「桐島、部活やめるってよ」です。
朝井リョウさんの原作小説は電子版になっていましたので、kindleを購入した際に早速アマゾンからダウンロードしてkindleで読みました。高校生それぞれ視点で書かれており、現代の高校生活、特に学校内に存在するスクールカーストのようなものが公平な視点からうまく描かれていました。しかし、「こりゃあ、参った」といえるほどの凄い作品ではなかったです。でも、いい作品には違いありません。お勧めです。
で、その映画版の方ですが、これもいい作品だという噂はきいてました。しかし、劇場公開時には観に行く機会がなく(確か京都では京都みなみ会館というちょっと街中から外れた名画座風の劇場で公開されただけのような覚えがあります)、結局先日WOWOWで放映されたものを録画して、本日ようやく鑑賞できたという次第です。
で、観はじめた最初からちょっとこれは凄い映画ではないかと見入ってしまったのです。
原作の小説と映画版は構成が変わっています。そして、これが非常にうまく機能しているのです。登場人物たちが時間軸で重なりあい、同じ場面が幾度が視点を変えて描写される仕組みはとてもわかり易いし、それぞれのシーンをより印象的にしてくれます。
そして、登場人物たちを演じる俳優たちがすばらしい!
神木隆之介くんはもちろん、その他のすべての俳優がまるでどこかの高校に本当にいる高校生のように演じてました。神木くんは、「インストール」を観た時にわたしには鮮烈に印象として残っているのですが、妖怪大戦争ではほとんど印象には残っておらず、今回この作品で再度「こいつは凄い」と見直した次第です。
朝井リョウさんには悪いですが、明らかに映画>小説です。
で、この映画で一番感心したのが、それぞれ関連なく描かれていた吹奏楽部と映画部とバレーボール部と桐島をめぐる友人たちを終盤に物凄く上手に大団円を迎えるような形で収斂し、しかし、その後は収斂したその先をまとめるというのではなく、収斂から再び散逸という形で、なにかのメッセージを残すわけでもなく、最後は視聴者のそれぞれの解釈に任せるというようなある意味オープン・エンドで終わっているのです。そして、それこそが現代の高校生たちの生き様を描いていることになっているように思えます。
わたしは自分の高校時代を振り返るとこの映画に登場する誰とも重なることはないのですが、しかし、映画部の部員や帰宅部の面々とかには思いが重なるところはあります。また、菊池くん(なにをやってもうまくできるのだけどかといって部活をするでもなく帰宅部で仲良い友達もいて彼女もいて一見リア充だけどなにかに熱中することがない自分になにがしかの空虚感をかんじているといういい奴)が、わたし的には一番心惹かれ、最後でかれが一瞬涙する姿には心打たれました。
誰に一番惹かれるかは観る人それぞれによって違うと思います。そして、どの登場人物たちも公平に皆が価値あるように描かれています。この映画は百人がみたら百通りの解釈ができるのではないでしょうか。
とにかく今日は久々にすばらしい映画に出会ったという喜びからブログを書いているわけですが、その前にちょっとニコ動で週間ボカロランキングをチェックしたところ、な、なんとわたしの大好きなnikiさんの新曲が2曲もランクインしているではありませんか!
しかも、2曲ともすばらしいクオリティの楽曲です。特に、【AVANNA】SILENCE【オリジナル曲】は最高です。ボーカロイドはAVANNAという海外のボーカロイドを使用しておりそれゆえ英語の発音は完璧です。

【AVANNA】SILENCE【オリジナル曲】

また、この曲よりも上位にランキング(なんと第3位!)した【Lily】パラノイド【オリジナル曲】もnikiさん本来の疾走感爆発ですばらしいできあがりです。わたしはロックよりもトランステクノの方が好きなのでSILENCEの方が好みですが、かといってパラノイドも大好きではあります。とにかくこのnikiさんの楽曲は捨て曲がありません。すべてがすばらしいです。わたしはニコ動でnikiさんをお気に入り登録していますので全曲聴けますが、もし気に入った方がおられましたらnikiさんの他の曲もぜひお聴き下さい。ぜひ!
下にパラノイドを貼っておきます。



ということで、今日は幸せな一日でした。

2013年8月23日金曜日

藤圭子と綾波レイと長門有希と御坂妹と

藤 圭子(ふじ けいこ、1951年7月5日 - 2013年8月22日)は、日本の演歌歌手。
本名、阿部 純子(あべ じゅんこ)。 
岩手県一関市生まれ、北海道旭川市育ち。1960年代終わりから1970年代初めにかけて一世を風靡する。
夜の世界に生きる女の感情を描いた暗く陰鬱な歌(『怨歌』)を、伸びやかかつ深々と歌い上げた。
娘は音楽家の宇多田ヒカル。

昨日、藤圭子が亡くなられました。噂では自殺ということです。なんというかもともと幸薄い感じの方でしたので、それなりの亡くなり方なのかもしれません。
藤圭子といえばやはり「圭子の夢は夜ひらく」がわたしには一番印象的ではあります。昔はカラオケでよく歌ったものです(最近はカラオケそのものに行く機会がないので歌うことはないのですが)。
ちなみに「夢は夜ひらく」には原曲と圭子版と三上版があります(もしかしたらもっと他のバージョンもあるかもしれません)。このなかでわたしが一番好きなのはもちろん三上版です。高校生の頃からこの三上版の「夢は夜ひらく」が大好きでした。もちろん、圭子版も好きでしたが。それぞれの歌詞とYoutubeの動画を下に貼っておきます。

    三上寛版 「夢は夜ひらく」     



七に二をたしゃ九になるが
九になりゃまだまだいい方で
四に四をたしても苦になって
夢は夜ひらく

サルトル マルクス並べても
あしたの天気はわからねえ
ヤクザ映画の看板に
夢は夜ひらく

風呂屋に続く暗い道
40円の栄光は
明日のジョーにもなれないで
夢は夜ひらく

八百屋の裏で泣いていた
子供背負った泥棒よ
キャベツひとつ盗むのに
涙はいらないぜ

四畳半のアパートで
それでも毎日やるものは
ヌード写真に飛び散った
カルピスふくことよ

赤提燈に人生論
やけに悲しくつり合うが
コップひとつの幸せを
なんで飲み終る

生まれ故郷の小泊じゃ
今日もシケだといっている
現金書留きたといい
走る妹よ

本当に行くというのなら
この包丁で母さんを
刺してから行け行くのなら
そんな日もあった

夢は夜ひらく唄っても
ひらく夢あるじゃなし
まして夜などくるじゃなし
夢は夜ひらく

藤圭子版 「夢は夜ひらく」



赤く咲くのは けしの花
白く咲くのは 百合の花
どう咲きゃいいのさ この私
夢は夜ひらく

十五 十六 十七と
私の人生 暗かった
過去はどんなに 暗くとも
夢は夜ひらく

昨日マー坊 今日トミー
明日はジョージか ケン坊か
恋ははかなく 過ぎて行き
夢は夜ひらく

夜咲くネオンは 嘘(うそ)の花
夜飛ぶ蝶々も 嘘の花
嘘を肴(さかな)に 酒をくみゃ
夢は夜ひらく

前を見るよな 柄じゃない
うしろ向くよな 柄じゃない
よそ見してたら 泣きを見た
夢は夜ひらく

一から十まで 馬鹿でした
馬鹿にゃ未練は ないけれど
忘れられない 奴ばかり
夢は夜ひらく
夢は夜ひらく


無口で無表情な薄幸の美少女といえばまずわたしの脳裏によみがえってくるのはこの藤圭子さんに他なりません。そして、今回、この藤圭子さんの訃報に接して、まさに藤圭子さんは綾波レイ、長門有希、御坂妹と繋がる薄幸美少女たちの元祖ではないかと思った次第です。そう考えると藤圭子さんの娘の宇多田ヒカルさんがエヴァンゲリオンの劇場版の主題歌を歌っているのもなんとも頷けるものです。
三上寛は天井桟敷で知りました。「田園に死す」で登場してます。今も元気に活躍なされてます。そういえば大島渚の「戦場のメリークリスマス」にも出ていたなあ。
もうひとりの三上博史も寺山修司に発掘された役者です。漢字は違いますが二人とも「ひろし」でややこしいです(三上寛は「かん」ですが)。外見はまったく違います。わたしは三上博史が大好きです。岩井俊二の個人サイトで昔の天井桟敷に関する思い出話の動画がアップされており、とてもおもしろかったです。ちなみにわたしは この岩井俊二のサイトの有料会員です。このサイトのURLはここです( http://iwaiff.com/ )。

とここまで書いてなにが書きたかったのかわからなくなりました。
とにかく藤圭子が死んで悲しいということ。
そして、藤圭子は、綾波と長門と御坂妹のお師匠さんであること、それが言いたかったのです。

あっ、それからネットゲリラさんがこの藤圭子について「ルサンチマンのアイコン」と題してすばらしい文章を書いておられます。こちらをみていただけれ幸いです。 http://blog.shadowcity.jp/my/2013/08/post-3434.html#more

2013年8月20日火曜日

プレミアリーグ開幕!

バークレイズ(Barclays PLC)は、ロンドンに本拠を置く国際金融グループ。
1690年創業で、総資産高では世界第2位(2009年)。
2001年からイングランド・プレミアリーグの冠スポンサーをつとめている。


いよいよ13-14シーズンの欧州サッカーが開幕しました(イタリアセリエは今週末からですが)。今シーズン最も注目するリーグはもちろん例年のごとくイングランド・プレミアリーグです。
今期は特に面白くなりそうです。なにせ昨期のトップ3のチームの監督がすべて入れ替わったわけですからなにがどうなるやらまったくわかりません。

マンチェスター・ユナイテッド ; ファーガソン → モイーズ
マンチェスター・シティ    ; マンチーニ → ペジェグリーニ
チェルシー          ; ベニテス → モウリーニョ

初戦をみた限りではこのトップ3はどこも強かった!
わたしの予想では、チェルシー=シティ>ユナイテッド かな。

このトップ3に続くのがアーセナル、トッテナム、リバプール、エヴァートンとなりますが、これも混戦です。わたしは昔からのグナーズ(アーセナルサポ)ですから今年こそはアーセナルになにかトロフィを獲得してほしいのですが、現時点では期待薄です。
今期こそは、ビッグネームを獲得すると言っておきながら現時点では誰も獲得できてません。こりゃ。だめだ・・・・。
ビッグネームでなくてもいいんです。少なくともゴールキーパーはそれなりの選手はどこからか連れて来れるはずです。ベンゲルは本当にキーパーに関しては無関心というか、これまでマシと思えるアーセナルのキーパーってシーマンくらいのような気がします。それにCBだって現有の選手(誰とはいいませんが)よりはもっとましでお買い得な選手は結構いるような気がします。もちろん、一番欲しいのはCFですが、これはどれも振られたみたいで、アーセナルの交渉術の未熟さを露呈してしまった感じです。もうちょっとちゃんとしたSDなりを連れてくるべきです。
ルーニーが来てくれたら言うことなしだけど、おそらくチェルシーにとられるんだろうな。スアレスならはっきり言ってわたしは一時的にアーセナルサポを辞めようかなあ。スアレスはそれくらい嫌いです。でもよくよく考えればアーセナルの歴代のCFって性格悪いやつが多かったんですよね。アデバイヨールしかりファン・ペルシーしかり。まあ性格の悪さには目をつぶるか・・・・。
とにかく2年前のどたばた補強の再来のようで、本当に何も期待できないというのが現在の感想です。
ええっと、アーセナルへの愚痴吐きになってしまいました。