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音楽」(おんがく)は、2019年に制作された日本のアニメーション映画。大橋裕之の漫画『音楽と漫画』『音楽 完全版』を原作に、岩井澤健治が監督、脚本、絵コンテ、キャラクターデザイン、作画監督、美術監督、編集を担当、4万枚を超える作画で構成される。声優には主演の坂本慎太郎、岡村靖幸と音楽関係者が参加している。映画は2020年1月11日に日本で劇場公開された。
Netflixで何か面白い映画はないかなと漫然と眺めていたところこの「音楽」が目に入った。
キャレクターのデザインは超個性的な感じで作品の上映時間も70分とどちらかというと短めであったのでこれは気軽に観れるなと思い、また面白くなかったら最初の10分くらいで観るのを止めようと思い、みはじめた。
で、どんどんとその世界観に引き込まれて、最後はまさに大団円という感じで「いやあーー久しぶりにいいものをみた!」という感慨で終わった。
こういう感慨は、映画「ジョジョラビット」以来のような気がする。その前は「1917」だったような。
とにかく素晴らしい映画であり、映画の中で流れる楽曲はどれも素晴らしかった。特に私が気に入ったのはバンド「古美術」の作品群であり、このバンドのボーカル兼リードギターの森田というキャラが気に入った。この森田が主人公たちのバンド「古武術」の音に初めて接した時の妄想世界の画面が下のようなものである。
画面の中に描かれているオマージュ画像の原典は私が調べた限りでは以下のようになる(知り合いから教えてもらったものもあり、また監督の岩井澤さんから直接教えてもらったものもある)。
The Who; Who's next
Led Zeppelin; Zeppelin 1
Pink Floyd; 原子心母
フライドエッグ; ドクター・シーゲルのフライド・エッグ・マシーン ELP; タルカス
ジョンレノン; ヌートピア宣言
中央の人物は森田本人であり、その横の福助は岩井澤さんの作品に登場する主要モチーフということである。
森田がギターを奏でるアニメーションはとてつもなく格好いい。一人でこのアニメのセル画を描いた岩井澤さんには脱帽である。本当に素晴らしい作品を創り上げてくださり、今後の作品にも期待大である(本人は次は実写をやりたいとのこと)。下に岩井澤さんの初期作品を貼っておく。これも素晴らしくここから既に福助が登場している。
最後に「音楽」の予告編も貼っておきます。
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