2025年5月31日土曜日

関西万博に行った

2025年日本国際博覧会は、現在、日本の大阪府大阪市此花区夢洲で開催している国際博覧会である。開催期間は2025年(令和7年)4月13日 - 10月13日の184日間。

関西万博に行った。当日はあいにくの雨だった。舞洲のP&Rを使用した。料金は7000円と高価であったが駐車場はがら空きで西ゲートからの入場も並ぶことなくすぐに入れた。

パビリオンの予約だが、7日前予約はシグネイチャーパビリオンの一つ、いのちと動的平衡というパビリオンが午後20時入場ということで取れたが、3日前予約も当日予約も取れなかった。当日予約は会場に着いてからスマホでアクセスしてもエラーメッセージが出るばかりで全くアクセスできなかった。ということで会場には午前10時過ぎに入り、まずは大屋根リングの上を歩いて、まあこんなものかと思い、それから東欧の北朝鮮と言われる独裁国家トルクメニスタン館に20分くらい並んで入った。まあまあ面白かった。犬が大事にされていて徳川綱吉を思い出した。

会場はどこも混雑していて、フランス館には約30分並んで入った。待ち時間1時間30分と書かれていたので3分の1が実際の待ち時間であろうことを学んだ。それが生かされたのがシンガポール館で待ち時間45分となっていたので躊躇せずに並んだら15分で入れた。訪れたパビリオンは以上の3館だけであった。どこのパビリオンも待ち時間が長く、また入場制限がかかっていて待つことさえできなかった。ほとほとに疲れて午後3時には会場を後にした(つまり予約が取れていたいのちと動的平衡館には訪れなかった)。そういえばトイレは男女兼用がほとんどでどこも並んでいた。使用勝手はとても悪く、中はちょっと汚く、女性は嫌悪感を抱く人が多いような気がした。

昼食は噂の神戸牛のえきまえそば(3500円)を並んで食べた。味は美味しかった。まあこんなものかなと思った。

以上、万博を訪れて、また訪れたいとは全く思わなかった。どこも人多過ぎで、会場のキャパと入場者のバランスが取れていないと思った。これでもまだ15万人以下の入場者数であるから今後入場者数が増えて20万人とかになるとこれは大変だろうなと思った。

未来感やワクワク感は全く感じなかった。

1970年の大阪万博にはわたしは11回行ったが当時は未来感やワクワク感がいっぱいでいつも楽しかった。まあ、当時は小学生だったのでそういうふうに感じるのは当たり前かもしれないが。

ということで、「やれやれ」というのが今回の万博に対する感想である。他人にはまあ苦行覚悟で1回は訪れてもいいかもというと思う。 


2025年4月30日水曜日

ホットスポットが面白かった

 

ホットスポット』は、2025年1月12日から3月16日まで日本テレビ系「日曜ドラマ」枠で放送されたテレビドラマ。主演は本作が民放の連続ドラマ初主演となる市川実日子。

 

ネットで良い評判を見ることがあり、また、ネトフリで視聴できることを知ったので「ホットスポット」を観た。

面白かった。TVドラマは糞ばかりだと思っていたので意外だった。とても面白かった。とりあえず1話だけと思ってみたがその1話がめちゃくちゃく面白かった。で、続いてその後の2話から10話まで怒涛の如く観続けた。

いわゆる会話が面白い会話劇的な日常系宇宙人話なのである。そういうカテゴリーでは黒沢清監督の「散歩する侵略者」を思い出すのであるが、これよりもっとずっと日常系の会話劇である。

この面白さは脚本のバカリズムの功績なのであるが、わたしはお笑いはほぼ観ないのでバカリズムがどういう方かはあまり存じないのであるが、マセキ芸能社という事務所に所属しており、わたしが好きな数少ないお笑い芸人のパーパーもこのマセキの所属なのでなんとなく好感度が高い。というかこの脚本の質の高さを経験するとバカリズムのこれまでの脚本作品を観ずにはおられない。

ということで、「殺意の道程」(WOWOWドラマ)、「ブラッシュアップライフ」をそれぞれサブスクで視聴した。どちらも面白かった。でも面白さの順番をつけるとホットスポット>ブラッシュアップライフ>殺意の道程であった。どのドラマも細部をつつくとどうも辻褄が合わない部分が結構あるのだがそんなことはどうでもいいように思えてしまう話筋となっている。また会話の内容も女子会で交わされるなんとはないが微妙に面白いものでこの会話劇が癖になる人も多いと思われるが、連続して観すぎるとちょっと飽きてしまう人もいるかもしれない(わたしはちょっと飽きてしまったような気もするが、でもバカリズムの新作を観たいと思っている)。

「架空OL日記」は以前1話だけ視聴してあまり面白くなかったのでそこで終わっていたのであるが、これも評判がいいので視聴を再開しようと思っている。

これらの作品に出演している俳優さんは共通している方が多く、どの方も一癖二癖あるような俳優さんたちである。 特に印象に残ったのはシンゴジラの市川実日子はもちろんであるが、夏帆、鈴木杏(岩井俊二監督「花とアリス」がとてもよかった)、安藤サクラ(「愛のむきだし」は素晴らしかった)、平岩紙と書いててそれ以外にもたくさんいるのでこういうふうに列挙することに無意味さを感じている。

こういう日常系の癒し系ドラマはおそらく日本特有のものだと思われるのでこれから海外へ広まっていく可能性はあると思う(アニメはすでに世界的に拡散してしまっている)。ということで「ホットスポット」の第一話のダイジェスト動画とマセキ芸能社所属のわたしイチオシの芸人パーパーの動画を貼っておくwww

 


 


2025年3月31日月曜日

プロ野球系ユーチューバーの死?

 

昨年末に上記のような何ともわかりにくい規約がNPBより発表された。

これによると収益を目的とした動画の配信で、それも試合を映すのではなく、球場内での観客の反応や応援団の様子、配信者のリアクション等までもそれが試合中のものなら違法となるという厳しいものである。

NPBは試合の様子を違法アップロードする輩たちを排除するためと説明しているが、そして、試合の生配信や録画でもその試合の中身の多くを映しているようなものはもちろん規制されるべきであり、その点ではNPBの言うことには同意するが、この規約だとそうではない、単に球場の観客の様子や球場自体の紹介、配信者たちのリアクションを映しているものまでも規制されてしまうようなのでこれではまさにまともな野球系ユーチューバーたちを排除することになり、プロ野球の振興及び人気拡大に全く相反する決め事になり全く何してんだかと罵りたくなる。

試合をそのまま配信(生にしても録画にしても)している配信者はどんどん取り締まって球場へ出禁にすべきと思うが(と言ってもこういう輩たちは自分の正体を隠してこっそりとやっているので取り締まりづらいような気もするが)、応援団の様子や球場の様子を配信して、まさに野球の新たな楽しみ方を提供してくれているまともな野球系ユーチューバーたちがこの規約によって萎縮してしまうことは何とも悲しい。 

「えとーちゃんねる」とかは阪神の応援団風景などを細かく映して配信してくれており、その言説もまともであるが故に、今回のこの規制に対しても真正面から対応しており、それ故にこれまでの面白さが大幅になくなっていると言うのは何とも悲しい。わたしは阪神ファンであるが、阪神のあの応援団にはうるさいなと言うあまりいい感情しか抱いていなかったのであるが「えとーちゃんねる」の動画を見て、応援団を見る目が変わり、今ではあのうるさい応援団を応援している。 何なら一度あの応援団の中で野球観戦してみても面白いかもとまで思うようになっている。

今後はこの規約に正直に従い、新たな形式で面白い野球配信を模索するのか、それともあまりに細かい点は無視して、これまで通りの配信を続けるのかあるいは、配信をやめてしまうのか色々と分かれることになるだろう。しかし、おそらく大組織というのはこのような規約は発表するものの真の標的は試合そのものの配信阻止であると思うので、規約違反になるかもしれない応援団の風景や配信者自体のリアクション等は見て見ぬふりをしてくれるのではないかと思う。それを期待して、これまで通りの配信を野球系ユーチューバーには続けてほしいのであるが(で、実際そうしている人もいるし、その勇気?にわたしは拍手したいし応援したい)、まあ他人事なので無責任ななことを言うなと謗られるかもしれない。

最後に収益を目的にしなければかなりの部分これまで通りの配信ができるのであるが、それでは全くダメダメなのである。収益があるからこそ配信者は労力をかけて丁寧な動画を作成してくれるのであって、それがなくなると長い目で見ると確実に野球系ユーチューバーは衰退していくし、それはNPBの衰退にもつながっていくと思う。

 

2025年2月24日月曜日

16周年

 


今日は2月24日。つまり、前々日が猫の日です。つまりこの創作実験室が創設されてから16年経ったということです。
それだけのことです。眠いにゃー。

猫の日に更新すること忘れました。 

写真の姫は18歳になりました。20歳までは生きてほしいなあ。

2025年1月31日金曜日

ある患者さんの死

hさんは私の患者さんです。

30年くらい前に私が京大で助手をしていた頃に左眼網膜剥離で入院してきて私が手術をしました。hさんはその時は20代前半の若々しい活発な女の子でした。

手術は無事成功して左眼視力も良好でした。

で、私が神戸の病院へと異動となってもhさんは私の診察を受けたいということで神戸まで来てくれました。といってもその頃は術眼は落ち着いていたので1年に1回の診察だったように思います。が、その経過観察中に今度は右眼に網膜剥離が生じました。前回と同様に私は神戸でhさんの右眼網膜剥離の手術を同様の方法で施行しました。術終了時には問題なく、私もなんとかこちらも治ったかなと安堵しました。が、翌日、hさんは高熱を発し、右眼は網膜が浮腫状になっており網膜動脈閉塞が示唆されました。どうしてこうなった?困惑したまま私は右眼の圧を下げる処置等をしましたが効果なく、右眼は失明となりました。それでもhさんは私を責めることもなく、左眼が見えるから大丈夫ということで健気にも振る舞っていました。

その後、私が尼崎、大津と病院を異動してもそれとともにhさんも私の診察についてきてくれました。京都にお住まいの方でしたので大津になった時は近くなったと喜んでくれました。hさんがどのような仕事をしていたかは詳細はわからないのですが、派遣で電子カルテの会社に勤めているようなことを言っていた時期もありました。そうこうするうちに左眼の白内障手術をすることになり、それも私が施行して経過良好で、1−2年に1回の診察になってました。そのうち、hさんは東京に仕事の場を移し、薬剤の治験のコーディネイターのようなことをしており、東京の医科大学に勤務するようになりましたが、一昨年に左眼に網膜剥離が再発し、急遽東京から京都まで帰ってきて私が手術をしてなんとか網膜は復位して視力も元に戻りました。左眼も見えなくなってしまうと完全な失明状態になるのでその頃のhさんの精神状態は不安の極限に達していましたがなんとか無事に治癒できて私もhさんも安堵していました。最悪の状況を脱した後は、勤務している大学の縁があって前向きなhさんは昨年には学位も取得しました。その報告を受けた時には私も心からおめでとうとお祝いのメッセージを送りました。

そんなhさんから昨年9月頃に子宮がんと診断されたというメッセージが届きました。ただ、まだ初期のもので今のうちに治療を開始すれば問題ないというようなことを書いてました。私もしっかりと標準治療を受ければ大丈夫ですよという励ましの返信をしました。が、11月になってがんの進行が早くなったというようなメッセージをもらい、12月初旬に急遽手術をすることになったようです。手術の結果はかなり悪く転移があったようで至急に化学療法を施行することになりそうだという落胆したメッセージを受け取りました。私は治療はまだ始まったばかりだから辛いだろうけど諦めないでというありきたりな返信を返すことしかできませんでした。

hさんの誕生日は12月24日でした。憶えやすいので、思い出した時は誕生日おめでとうのメッセージを送ることがありましたが実際これまで送ったのは1−2回きりだと思います。でも今回はきっちりと励ましておかないとと思い、きちんと12月24日に誕生日おめでとうのメッセージを送りました。しかし、返信はありませんでした。私のメッセージに対してhさんから返信がないということはこれまであり得ませんでした。ですから返信がないことにとても嫌な予感を抱きました。でもその予感が当たることはどうしても避けたいので私は返信がない理由を確かめることもなく、もう少し待てば病状が回復して返信できるようになるだろうと自分に言い聞かせてhさんの返信を待ちました。

今月の中頃に返信がありました。

それはhさんの双子のお姉さんからでした。hさんが昨年末12月21日に亡くなったというメッセージでした。容態が急激に悪化して亡くなったということでした。

私はhさんのお姉さんにお悔やみのメールを返すだけでした。

私より一回り若いhさんは私より長生きするものだと根拠もなく思っていたので、何か何というかポッカリと心に穴が空いたような、かといってそれほど深刻なものでもないような、何とも言い難い気持ちが最近私を占拠しています。それとお別れするためにもなぜかこの文章を書いているような気がします。

2024年12月31日火曜日

2024年ベスト1

 CD】1st EP “ The Night Swallows ” - The Otals Official Web Shop - BOOTH

 Web上を中心に活動し、自称「世界一とっつきやすいシューゲイザー」を掲げる2人組。男女混声ボーカルのノイジーで超ポップなサウンド。メンバーの素顔は公表しておらず、カートゥーン・キャラクターを使用したアートワークと楽曲で作りだす異常なポップさが特徴。

もう少しで恒例の今年のベスト1を書き忘れてしまうところだった。

今年はなんといってもシューゲイザーに尽きる。

その中でも一番気に入ったバンドがThe Otalsである。だから今年のベスト1はThe Otals。今後の活躍を期待したい。新曲がリリースされたばかりなので貼っておく。


 それからわたしのThe Otals first contactである曲を貼っておく。



 

 

 

2024年9月30日月曜日

「極悪女王」を観た

 長与千種役で唐田えりか、ライオネス飛鳥役で剛力彩芽が共演

 『極悪女王』(ごくあくじょおう)は、鈴木おさむの企画・脚本・プロデュースでNetflixにより製作され、2024年9月19日より配信されている配信ドラマ。主演はゆりやんレトリィバァ。

 今話題の「極悪女王」を観た。

「地面師たち」ほど引き込まれることはなく、一気見することはなかった。が、面白く視聴できた。5話完結であったが、最終話は圧巻であった。

最終話だけを比較するなら「極悪女王」が「地面師たち」を上回っているような気がする。

「地面師たち」はあまりにも面白くて一気見したくなる作品であったが、すぐに2度観たいとは思わなかった。とても面白い作品であったが。

一方、「極悪女王」はすぐに2度観たいと思った。それはなぜかというと登場人物たちには実在のモデルがいるためである。その実在の人たちと映画の役者を見比べてみたくなるのである。また、映画の中のプロレスの試合も実際の試合とどう違うのか比較したくなるのである。つまり映画の再現度を検証したくなるのである。

で、髪切りデスマッチとダンプ松本の引退試合は壮絶な戦いでこれは映画だから成し得た演出だと感心しながらYouTubeにアップされている昔の実際の試合を見るとほぼ同じ内容であることに驚愕するのである。こんなすごいこと昔にやっていたんだ、、、、絶句である。

当時、わたしは女子プロレスには全く関心がなかった。だからダンプ松本とかクラッシュギャルズという名前は知っていたが彼女たちの試合を見ることはなかった。あーーでもこんなことやってたんだあああとなんか感嘆してしまう。でもおそらく当時観たとしてもどうせ茶番だしとしらっとしていたかもしれない。

この作品の凄いところは、この作品が全日本女子プロレスのある一時代を描いていることだと思う。ダンプ松本だけでなく、ビューティペア、クラッシュギャルズ、ジャガー横田、ブル中野等、さまざまな女子レスラーが描かれている。当時を知らないわたしは故にこの映画を観た後にこれらレスラーを調べて昔はどうだった、で、現在はどうしていると色々調べて楽しませてもらっている。で、「極悪女王」を何度も観直すことになっている。

ということで、「地面師たち」は瞬間風速が凄くて面白い作品であったが、「極悪女王」はジリジリと内臓に染み渡ってくる息の長い良作品だと言える。