『君の名は。』は、新海誠監督の長編アニメーション映画。2016年8月26日公開。
最近はある作品に対してなにか喩えようのない違和感を抱くことなどあまりなかったのですが、例えば、15年前くらいに「世界の中心で、愛をさけぶ」という小説がベストセラーになり、興味本位で読んでみたところ、まさに
糞みたいな作品!
であったので、なにか喩えようのない不安のような違和感を抱き、こんな糞を世の中の多くが絶賛していると考えると絶望感のようなものまで感じざるを得なかったわけですが、しかしわたしの回りの人に訊くと皆、「あれは糞ですね」と同意してくれたのでまあ少しは安堵したわけですが、例えば、「アルマゲドン」という超糞映画にしてもあんな糞映画に感動して涙する糞みたいな人たちがいるのは仕方なく、糞は糞同士で仲良くやってろという意味不明な感想を持ったりもするのですが、そのような感慨をしばらく持つことがなく、平和に過ごしてきた昨今、久しぶりのその違和感を感じてしまう作品に出会いました。そう、それが「君の名は。」です。しかし、まず言っておきますが、「君の名は。」は糞ではありません。糞というほどに鑑賞後に腹が立ったわけではありません。でも、どうしても内容のディテールには承服し難いものがあり、おまけに最後の終り方のなんというか・・・甘い・・・そう、とにかく一切の不協和音をなくしたその終り方に、「やれやれ・・・」という感想を抱いたのでした。ここからネタバレですが、人格が移り変わっただけで大事件なのに、そんなことが起こったらまず自分の現在の状況を掴むためにあらゆる情報を集めるからにその時代がいつなのか、人格が移った自分はどこに住んでいるのかとかとことん調べるでしょうに、そうしたら時系列が3年ずれていることなどすぐに二人共理解するだろうに、そういったことがまったく抜けてご都合主義的に物語がすすむのはどうしても我慢できませんでした。でも、これは作品を観終わってから抱いた感想です。作品を観ている間は筋がわからないのであまり気にならないのですが(それでも人格が移り変わった先の日常生活にあまりにすぐに馴染みすぎるのもなんだかなあ・・と思いましたし、そもそも移り変わった初日なんて驚くだけで普通の日常生活が送れるわけもないのにあまりに普通にしているその姿があまりに人を馬鹿にしているなあとも感じられたのですが)、時系列が3年ズレていることを知った時は、「はああああああ、そんなんやったら主人公二人はすでにそれくらいのこと気付いてるやろ、ぼけっ!!」という身も蓋もない感想がずっとわたしの脳裏の片隅にこびりついていました。
この「君の名は。」を絶賛する人たちは多いようで、そういう方たちには、「確かに悪い作品ではないよね」と一応言います。で、心中で、「こんな糞作品を絶賛するお前は糞に違いない」と思うのでした。
大体、糞作品に限って多くの大衆の共感を得るようで、この「君の名は。」は大ヒットしています。まさに、「やれやれ・・」です。
あれっ、いつのまにか「君の名は。」を糞って言っている。すみません。それほど糞ではありません。いやあ、信者は怖いですから。この糞が!
で、なぜにBABYMETAL?
これは単にベビメタが紅白歌合戦に出場しないことがわかり、それはベビメタにとっては朗報に違いなく、その点で違和感なく、気持ちのよい年末を迎えられそうでよかったということです。わたしは、小学生の頃に親類の家で大晦日を迎えた際に紅白歌合戦を観た記憶があるのですが、以来、紅白歌合戦なるものをきちんと観たことがないのです。5分くらいなら観たことあるかもというくらいです。ですからわたしが観ることがない紅白歌合戦などにベビメタが出ても仕方ないのです。そもそも、紅白歌合戦って、爺婆対象のものでしょう。今後もベビメタは紅白歌合戦には絶対に出場しないでほしいです。やれやれ・・。