劇場版前後編の続編となる完全新作となっており、一部のキャラクターの設定画がクリーンアップされた。
新編の絵コンテは、スタジオジブリ出身でTV版では第10話などを担当した笹木信作が務めている。
絵コンテの総カット数は2300カットに及び、一本の映画としてはスタジオジブリで最も絵コンテのカット数が多かった『もののけ姫』の1676カットを凌ぐカット数となっている。
魔法少女まどか☆マギカの映画版の最新作「新編」叛逆の物語を観ました。
これまでの評判では絶賛が大半という好ましい状況のようでした。
で、わたしもかなり期待して観たのですが、絶賛というまでの感想は抱けませんでした。
しかし、面白かったというのは確かでお勧めの作品には違いありません!
わたしはTVアニメ「魔法少女まどか☆マギカ」の10話にびっくり仰天してしまった口ですので、そういうこともあって、「新編」は面白いのは確かだけど大絶賛には至らないなとなったのです。それでもエヴァの序・破・Qよりは面白かったです。
序・破・Qも面白かったですので、そのレベルで「新編」は面白かったのです。ただ期待が大きかったのでその期待に応える、あるいは超えるものではなかったというのが正直な感想です。
つまりどういうことかというと、「新編」は論理的な破綻がないストーリーなのです。
とても辻褄があっている。アニメ版との整合性も見事にとれているのです。
ふむふむ、なるほどなるほど、よくできている脚本だなと感心してしまいます。
いろいろと解釈できる、深読みできる箇所も随所にあり、そういう解釈好きなオタにはますますたまらない内容となっています。
そう、陰謀論好きな人とかはこの作品を大絶賛するのではないでしょうかwww
それゆえわたしにはもうひとつということになります。
わたしは陰謀論は馬鹿にしてます。世の中、そんな整合性のとれたものじゃないよと思ってます。世の中は不条理だから面白いんだと思ってます。
だから破綻のない作品にはその限界が見えてしまうのです。
すいません。(そういえば三谷幸喜とかクドカンとかの作品にももっとひどいこぢんまりとしたまとまり感・整合性を感じてしまうのはわたしだけでしょうか?)
でも「新編」が大絶賛にまで至らなかった大きな理由はその整合性にもあるのですが、それ以上に叙情性のなさに帰結できると思っています。で、その叙情性の欠乏の原因となっているのが音楽にあるような気がしています。TVアニメ版では非常に叙情性のある音楽が流れていました。そしてそれが魔法少女たちの暗い情念とうまくマッチして、観るものに哀しいまでの叙情をひきこしてくれたような気がしています。
その叙情のための重要な音楽が「新編」では欠けていた・・・というのが、わたしが大絶賛に至らなかったもうひとつの大きな理由だと思っています。
ほむほむがああいうようになるのはいいのですが、いや、ああなるべきなのですが、それでそうなったらそこにはそれで哀しい情念が湧出してくるようなそれをどういう形で表してくれるか・・・そんなところに応えてもらえなかったのがちょっとした欠点になったのかもしれません。
ただ、最初から期待値が大きかったという点で「あらかじめ大絶賛という評価が失われた不幸な作品」とも言えます。
TVアニメ「魔法少女まどか☆マギカ」も観ずに、この映画を観るとびっくり仰天するかもしれません。いや、おそらくなんのことかわからずに困惑して、立腹するだけかもしれませんwww
今回、この流れでどうやってBABYMETALネタにつなげようかと思いましたが、無理なものは無理なのでそういうことは止めておきますwwww
でも次回はベビネタDEATH!