2014年10月19日日曜日

石森章太郎から大友克洋へ



1967年に『週刊少年マガジン』で連載開始となった漫画『幻魔大戦』(少年マガジン版)が最初の作品。
雑誌連載中および初期の単行本では、原作が「平井和正/いずみ・あすか」、作画が「石森章太郎」と
なっていたが、「いずみ・あすか」というのは石森の別名である。
しかし、少年マガジン版は、人類の破滅を示唆する形で打ち切りとなった。

 「アオイホノオ」の舞台となっていた80年台前半に、日本SFの世界では画期的な作品が生まれ出されました。それは大友克洋の「童夢」と「AKIRA」です。
「童夢」の単行本は83年発売、「AKIRA」は82年から連載開始でした。
「アオイホノオ」では宇宙戦艦ヤマトとかガンダムの名前が出てきますが、宇宙戦艦ヤマトは74年に放映された第一シリーズ以外はゴミだというのがわたしの持論で、第一シリーズも前半だけが観るべき価値があり、後半部分はどうでもいいと思っています(中学時代に初回放映を熱中して観ました。そして、後半になってどんどんと物語が崩れていく様を目にして、そして突然の終了とやりきれない思いを抱いた記憶があります)。ガンダムに至っては第一シリーズのOPとともに一貫してあまり興味はありませんでした。いやはやあのOP曲のダサさ加減が尋常ではなかったのです。それでも今聴くとなんとはなくそのダサさがいいように思えてきます(笑)。あの頃は、YMOやKRAFTWERKを始めとしてテクノ音楽の勃興期で、そういう音楽に興味のあるものが「戦え、戦え、ガンダム」なんていう曲を聴くと「おえーーー」となるのは自然な反応だと思うのですが・・・。
で、とにかくそういうSFアニメや漫画をいっぺんに淘汰してしまったのが、「童夢」なのです。この作品は第4回日本SF大賞を受賞しました。漫画としての初のSF大賞受賞でかなり話題になった記憶があります。
とにかくこの「童夢」は衝撃的でした。あらゆる場面が記憶に残っているのですが、下に貼った念動力が球状に伝わることをきちんと画にしたのは大友さんの童夢が初めてではなかったでしょうか。


 そして、それに続く「AKIRA」はさらにパワーアップして今や伝説の作品となっています。当時は本当に夢中になって「AKIRA」を読んでいたものでした。この「AKIRA」を読んでいる時に思ったのは、まずは登場人物のひとりマサル(下右)をみて、これはサイボーグ001ではないかと思ったのはわたしだけではないはずです。また、テツオもなんとなく「幻魔大戦」の東丈を連想させるものでした。


この83年に上映されたSF邦画アニメが「幻魔大戦」です。
漫画の「幻魔大戦」は、わたしは中学1年生の時に読んで熱狂したことをはっきりとおぼえています。あの頃は、中岡俊哉の書いた超能力関係本やノストラダムスの予言等に熱中しており、そんななかで「幻魔大戦」は驚異的にわたしの心中に感染してきました。
こんなに面白い漫画があるなんて、なんて最高なんだああ!と感激したのを覚えています。
ただし、この「幻魔大戦」も漫画の第一シリーズのみが読むに値するものです。
もう一人の原作者平井和正が小説でいろいろな幻魔大戦シリーズを書いています。新・幻魔大戦もあれば真・幻魔大戦もあります。もう滅茶苦茶です。わたしは馬鹿正直にすべての作品を購入して読みましたが、もうなにをかいわんやです。すべてが糞ですwwww
ですから幻魔大戦といえば石森章太郎の描いた漫画「幻魔大戦」を指すということでよろしいのではないかと思われます。
そういうわけで、わたしは角川映画アニメ「幻魔大戦」にはかなり期待していました。
アニメキャラクターを描いたのはなんと大友克洋です!しかも音楽はELPのキース・エマーソンですよ。こうなれば期待せざるをえないでしょう!
で、ワクワクして観賞にいきましたが、結果は残念・・・・。
期待したものとはかなり違うものになっていました。何が違うのかといわれると返答に窮するのですが、おそらくわたしの頭のなかに出来上がってしまっていた堅牢な幻魔大戦のイメージがあらゆる別のイメージを受け入れることを拒否しただけのことだと思います。
なにせ10代前半から熱狂していた漫画ですからそれはそれで仕方のないことのような気がします。


でもとにかくこの映画アニメ「幻魔大戦」が大友さんの「AKIRA」に強い影響を与えたのは間違いないでしょう。もちろん、サイボーグ009もそうですが。 このサイボーグ009の新しい映画版が一昨年公開されました。「009 RE:CYBORG」というやつです。わたしはもちろん観ましたが、確かに映像は格段に洗練化されており、サイボーグの各キャラは大人大人しており観賞に耐えうるものでしたが、話の筋がありきたりな感じで既にどこかで観たような感が満載で、そのあたりがどうもいまいちでした。映画全体としては、5点満点で3点というまあ普通のできではあります。下に、この映画「009 RE:CYBORG」の映像を利用して、TV版サイボーグ009のOPテーマ「誰がために」を流した映像を貼りました。この「誰がために」はとてもいいOP音楽です。当時のアニメのOPとしては出色の出来だったと思います。で、いいとこどりをした下の映像は素晴らしいの一言です。

 

で、サイボーグ009が新たな展開をみせているのと同様になんと「幻魔大戦」も新たに新作が書かれているのです!もちろん、石森章太郎作ではなく、平井和正作でもなく、です。このサイト(http://club.shogakukan.co.jp/book/detail-book/book_group_id/287/)で無料で読むことが可能です。さて、今後どのような展開をみせていくか楽しみですが、あまり期待はしないでおこうと思います(笑)。

ということで、83年には歴史的な作品が生み出されていき、そして翌年84年には宮﨑駿「風の谷のナウシカ」、押井守「うる星やつら;ビューティフル・ドリーマー」が公開されます。まさに、勃興期といえるでしょう。庵野はナウシカで巨神兵を描き、その後、幾つかの佳作を生み出した後、95年にエヴァを誕生させるのです。
あっ、それから「アオイホノオ」にはまったく登場しませんでしたが、当時の大阪芸大の島本和彦・庵野秀明との同級生には士郎正宗がいました。あの「攻殻機動隊」の士郎正宗です。なんと恵まれた学年ではありませんか!

2014年10月13日月曜日

アオイホノオ(TVドラマ)は素晴らしい!

アオイホノオ』は、島本和彦による日本の学園青春漫画。
『週刊ヤングサンデー』(小学館)に2007年から2008年の休刊まで不定期連載された。
同誌の休刊後、『スピリッツ増刊・YSスペシャル』VOL.2に1話が掲載された後、
2009年5月に創刊された『ゲッサン』にて連載が再開されている。
2014年7月期からテレビ東京「ドラマ24」枠にてテレビドラマ化された。
(Wikipediaより)

以前から何度も言っているように、TVドラマは滅多に観ないのです。
最近観た記憶があるTVドラマでは、「モテキ」というやつ。神聖かまってちゃんの曲が使われていたことや出演していた俳優が森山未來や満島ひかりなどのお気に入りの人たちがいたので観たのです(以前のエントリーでとりあげています)。
で、まあとにかくTVドラマを観ることはないのですが、この「アオイホノオ」というドラマ、放映中にネットのなかでも結構評判がよく、しかも登場人物には岡田斗司夫やら庵野秀明やらのGAINAXの面々がいるという話を聞くにつけ、いつかは観たいなあとは思っていました。そして、よく調べるとこのドラマがニコ動でも有料放送されていることがわかったのです。
よし、これならいつでも観れる!
TVドラマをわざわざ録画して観るというメンタリティはわたしにはありません。ましてやオンタイムで観るなんてあり得ない!
ありがとう、ニコ動!
1話を観て面白ければ有料でもどんどん観ていこうと思ってました。
で、観てみて・・・・あまりの面白さにどんどんとはまっていき、気づくと最終話まで観てしまっていました。1話が380円だから合計で380✕11=4180円。かなりの出資ですが、その面白さを考慮するとまったく気になりませんでした。
それほど面白かったです。


まずは出演している俳優さんたちが素晴らしかったです。
GAINAX組を演じた上記3人は特に素晴らしく、この人達は、監督福田雄一(劇作家でもある)とよく仕事をいっしょにしている俳優さんたちで、あの名作「変態仮面」(監督福田雄一)にも出演しているとのことで、これはぜひ「変態仮面」を早速観なければいけないと思っています。
また女優さんでは、とんこ役を演じていた山本美月さんが素晴らしかったです。
で、この方、あの名作「桐島、部活やめるってよ」にも桐島の彼女役で出演しておられ、あーーそういえば、でも雰囲気が全然違うわ、という感じで女優さんとしてのその力量にも圧倒されました。素の山本さんは漫画アニメオタクで、とんこさんに近いのかもしれません。今後の山本さんの活躍を期待したいと思います。


で、素晴らしい俳優陣のなかでも出色の俳優が下の岡田斗司夫役を演じた濱田岳さん。
これはなかなか強烈でしたwwww
本当の岡田斗司夫以上のキャラを演じていました。いやあーー凄いです。


主演の柳楽優弥くんも熱演で言うことなしです。
俳優を観ることがこんなに楽しいドラマというのも久しぶりのような気がします。

加えて、原作の舞台。島本和彦も庵野秀明もわたしと同世代であの頃の情景がまざまざと甦ってきました。
庵野のパラパラ漫画やウルトラマンやDAICON3でのOPムービーについては既知のことでしたが、それらがそのままで放映されたのは喜ばしい限りでした。
最終話で、主人公焔くんが新人コミック賞に入選し、雑誌掲載となるのですが、友人たちが喜んでいるなかに庵野秀明が近づいてきて、「そんなにうれしいもんじゃないだろう」というセリフを言うのですが、これを聞いて、わたしも自分が新潮新人賞を受賞した時のことを振り返り、まさにそうやわと思い返したのでした。本当にうれしいもんじゃありませんでした。プロになる決意うんぬんではなくて(そんな決意は残念ながらわたしにはなかったです)、さて次作はもっといい作品を書かねばいけないというプレッシャーがあったのは確かです。
そのセリフの後、庵野が焔にサインを要求するのですが(これは実話らしい)、これがまたずーんと心に響くのです。庵野、カッケーーーです。
最後には島本和彦自身がドラマに登場し、謎の感動を残していきます。
本当に素晴らしいドラマでした。
監督の福田雄一を始めとして、出演した俳優さんたち、そして、現実の島本和彦、庵野秀明、岡田斗司夫たちに感謝感謝です。
で、最後に、このドラマのOPを。各シーンには元アニメがあり、それと比較してます。
これも素晴らしいです。



2014年10月10日金曜日

うしじまいい肉からうしじまいい肉へ(終)


うしじまいい肉シリーズの連投も今回が最後です。
ますは前回のエントリーの最後で言及したうしじまいい肉さんの呟きを下に写します。


また私の妄想のガンダムの話しで恐縮なんですけども私は男アイドルのちに政治家になれる血筋もありで超人気でツイッターとかもやってるんですけど アンチへの罵り方が半端ないのですごくアンチがいるんですあるとき親から偶然受け取った自分しか乗れないガンダムでネットをしていたらなんとガンダムの機能でインターネットのアンチの顔住所生年月日年収家族構成が分ることが判明するのですそこで自分は裏サイトを作ってアンチの個人情報を晒しあげるのを日課にしはじめるのですがあるとき割と仲いいと思ってたやつが普通に酷いアンチをしているのを見つけてカッとなりガンダムについているドローンガンダム機能でドライブレコーダーみたいなので撮影しながらFPS操作でそいつを殺害するんですんでことを何か頻繁にやってる内にもっとむかつく奴が現れてこりゃあ一族皆殺しにしてるところを全世界放送して恐怖に陥れてやらねえとなと思い出してコロニーレーザーで全員を並ばせて灰になるところとかを全世界放送とかするんですでもそんなことをやってるとやっぱり反発が出るじゃ無いですかだから私はガンダムから出たら殺されるし仲間も誘拐されて協力者の食い物に毒が入るよになってでもガンダムの機能で気がつくしかたないから夜中にコンビニにガンダムのまま行って飯を強奪したりガンダムの中だけで生活をするよになるんですでも誰も信用できないしだんだん具合が悪くなってああ独裁ってまじ孤独全員信用できねえでも全員殺したら寂しいしどしよえーんみたいになるんじゃないかなと思いました。おわり


滅茶苦茶面白いですねえ。
なんというか、これまでわたしが読んだtwitterの文章のなかで一番おもしろいです。
うしじまいい肉さんは雑誌にもお悩み相談などの連載をしていたようで、もともと文章を書くことにはアレルギーはないようです。
上の文章は名文とかいうものではなく、どちらかというと悪文ですがそれでもなんというか切実さが滲み出ているような感じで、ぐいぐいと引き込まれてしまうのです。
ですからうしじまいい肉さんも小説を書いてみては・・・・とは思いません。
やはりうしじまいい肉さんは、実業家として大成功して、政界に進出して、独裁者となって人類を殲滅してほしいです。

独裁者うしじまいい肉を渇望するぞ!
 
ということで、最後にしてはちょっと尻切れトンボのような感じですが、うしじまいい肉さんについてのエントリーを終わりにしたいと思います。

2014年10月9日木曜日

うしじまいい肉とBABYMETAL

2014年3月1日に武道館で開催された
ベビーメタル「赤い夜 LEGEND “巨大コルセット祭り” 〜天下一メタル武道会ファイナル〜」
に参戦していたうしじまいい肉さん

うしじまいい肉さんはいわゆるDDみたいで、要するにアイドル好きのようです。
彼女のtwitterで、ももいろクローバーも知り、「行くぜっ!怪盗少女」のPVを観たのですがそれは確かになかなかいいと思い、他のPVも観ていったのですがその他はあまりわたしの心には響きませんでした。わたしは基本、楽曲から入る人ですwww
で、モノノフ(ももクロのファンをこう呼ぶらしい)になることはなかったのですが、ベビメタもうしじまいい肉さんが「メギツネを聴くと癒やされる」というようなtwitをしていたのをキッカケに知り、実際にそのPVを視聴すると確かに「メギツネ」はいい楽曲だと思い、その後、「ドキドキモーニング」とか「君とアニメがみたい」のPVを観たのですがなんかアイドルっぽい感じでやっぱイマイチかなと思ったのですが、「いいね!」でびっくりぎょうてん、感動してしまい、「ウキウキミッドナイト」でさらにびっくり。「IDZ]「ヘドバンギャー」「紅月」とどんどんとはまっていき、そうなると「君とアニメがみたい」はもう一度聴き直すとどえらりゃーーいい曲に聴こえて、「ドキドキモーニング」も同様に自然と口ずさむようになっていました。
まさにうしじまいい肉さんの呟きに感謝です。
で、先日幕張で行われたベビメタの世界ツアー凱旋公演にうしじまいい肉さんも参戦したようです。アリーナにいたようなのですが、モッシュゾーンに近かったみたいでモッシュする人たちがやたらとうしじまいい肉さんにぶつかってきて、とても危なかったようなことを呟いています(以下の通り)。

 ベビメタのモッシュ大嫌いだなあ
避けてもぶつかりまくってくるしモッシュエリア限定作って勝手にやれよ
モッシュで10回くらい揉みくちゃになっらあと膝ついて倒れたくるぶし踏まれれ
めっちゃ痛かったしそいつは文句を言う間もないなくなった
肘で背中腹パンされまくって足で踏まれるとかあんまりだよ 
  




これに対してベビメタメイトの幾人かが反論し、2chにもスレッドが立ってしまったりしましたが、わたしからすればうしじまいい肉さんの言うことはもっともでいくらアリーナ参戦だからといって皆がモッシュに加わる義務はなく、各人が好きなように楽しめることが重要なのですからそういう楽しみ方を担保できるような運営にはしてほしいと思います。
最近はベビメタ公演のアリーナは女性だけの区画もできたようでそのへんは運営も善処しているようです。
とにかくうしじまいい肉さんはベビメタ古参のはずですからこういう事件をキッカケにベビメタから離れるなどということがないことを祈ります(まあないと思いますけど)。
わたしはサマソニでは否応無しのアリーナでしたが、前方および中央部は避けてました。あのモッシュに加わろうなどとはまったく思いませんし、身の危険を感じるからです。
武道館や幕張(SU-METAL聖誕祭)はスタンド席でした。やっぱベビメタはスタンドに限ります(笑)。
                                                                                                                          

上の絵はベビメタファンアートのひとつです。元絵は、ナポレオンの戴冠式(下)ですが、描かれた各キャラすべてが実在人物です。キャラが全部わかったらあなたは立派なベビメタメイトかつメタラーです。本当に細かいところまでよく描けています。わたしは自分のtwitterの背景にこの絵を借用しております。ちなみに写真の猫はうちの飼猫(ノルウェージャンフォレストキャット)です。

 
下の絵は同じ人の別のベビメタファンアートです。これも素晴らしいです。
SU-METALがまるで女王のように台座に君臨しております。これをプリントアウトしてTシャツにしたら売れるの間違いなしと思うのですがいかがでしょうか?おそらく幾人かの人が既にこのデザインのプリントTシャツを制作していると思われます。


で、下のやつはうしじまいい肉さん制作のTシャツです。
なんとかわいいというか、奇妙というか、独創的というか、うしじまいい肉さんらしいデザインではないでしょうか。描かれた動物はおそらくカワウソだと思います。うしじまいい肉さんはカワウソのファンですので(違ったらごめんなさいです)。
うしじまいい肉さんの制作したTシャツやら下着を販売する会社(?)がPredatorRatというもので、これはうしじまいい肉さんのtwitterにも記されています。ちなみにPredatorRatがカワウソのことかと思い、調べましたが、わたしが調べた限りでは違いました。
今後のうしじまいい肉さんの展開としては、現実的には実業家の道がもっともあり得るのではないでしょうか。実業家として成功して、その後政界に進出して、そして政界のトップに立って、独裁政治を始めて、気に食わない奴らを大量虐殺して、そして最後には裏切り者によって抹殺されてしまうというのはいかがでしょうか(これは次のエントリーに掲載するうしじまいい肉さんの呟きをなんとなくまとめてみただけのものです)?
もちろん、うしじまいい肉さんにとっては最後に自分が抹殺されるというのは本意ではないと思われますが、まあ、そういう暴君ヘリオガバルスのような生き方がなんか似合っているような気もします。
うしじまいい肉よ、ヘリオガバルスになって欲しいぞ!ということで今回は終わり。


2014年10月8日水曜日

うしじまいい肉と山本直樹

吾妻ひでおのベスト選集シリーズ第1弾「21世紀のための吾妻ひでお」
監修は、吾妻のファンを公言する山本直樹が手がけた。
表紙には吾妻キャラ3大ミューズのひとりである猫山美亜、通称ミャアちゃんを演じるコスプレイヤーのうしじまいい肉が登場。山本がうしじまいい肉のファンであることから、このコラボレーションが実現した。

山本直樹に関しては以前のエントリーで書いています。変なおっさんです(笑)。
この山本直樹は吾妻ひでおの大ファンで、上に貼ったように吾妻ひでおのベストセレクションを編んでいます。そしてその本の表紙には、これまた自分が大ファンであるうしじまいい肉さんをフィーチャーしているのです。
まさに山本直樹にとってはメシウマです。
羨ましい限りです。
で、そもそもわたしはうしじまいい肉さんを初めて見て以来、この子は誰かに似ているなあと思っていたのですが、それは山本直樹の漫画に出てくる女の子キャラだったのです。
特に「あさってダンス」の日比野綾(下)は、うしじまいい肉さんを彷彿とさせます。
ですから山本直樹がうしじまいい肉さんの大ファンと知ってもそりゃあ当たり前だろ!と思うだけなのです。


山本直樹の漫画は「あさってダンス」「ブルー」をはじめとして実写映画化されていますが、どれもこれも無残なできです。やはり山本直樹の女の子キャラは実写では無理なんだなあと思ってしまいます。それがたとえうしじまいい肉さんであろうと彼女が日比野綾役をやったとたんに無残な結果になるのはわかっています。そうではなくて、実際のうしじまいい肉さんを山本直樹が漫画化する方が絶対にいい作品になると思います。漫画化できるくらいのキャラをうしじまいい肉さんはもっていますから。
ということで、山本直樹にはうしじまいい肉をモデルにして漫画を書いて欲しいぞ!
そして、追加で悪いですが、吾妻ひでおにはもう一度アル中になってもらって、アル中気味のうしじまいい肉といっしょにアル中病棟に入院して、「うしじまいい肉とアル中日記」という漫画を書いて欲しいぞ!
ということで今回は終り。
最後にこの3人が並んだ写真を貼っておきます。左が山本直樹で、右が吾妻ひでおです。
吾妻ひでおについては書きたいことが山ほどあるのでまたいつかの機会に書くつもりです。


2014年10月7日火曜日

うしじまいい肉とカンパニー松尾

カンパニー松尾(カンパニー まつお、1965年6月29日 - )は、アダルトビデオ監督。
芸名は、高校時代に、近所の店で「ほか弁」を仕入れて学校で売るなどしていた活動を
「松尾カンパニー」と呼んでいたことから。
AV界にハメ撮りというジャンルを定着させた第一人者。
(Wikipediaより)

うしじまいい肉さんとカンパニー松尾さんは時々トークイベントでご一緒することがあるようです。
自分がフォローしている人が、それもまったくこの人たちは関連がないだろうなと思っていた人たちが、twitterで関係あることがわかったりするとちょっとびっくりすると同時にちょっとうれしくなったりします(自分とは全然関係ないことなんですけど)。
 で、カンパニー松尾さんですけどこの方はハメ撮りというドキュメントの先駆者です。そこは撮影者カンパニー松尾と被写体女性の二人だけの世界で、濃密なハメ撮りドキュメントが展開されていきます。このようなAVを観てしまうともう脚本ありきの作り物AVは観れません。ドキュメント以外はAVにあらずということになってしまいます。
そのドキュメントAVで最近話題になっているのが下に貼った「テレクラキャノンボール2013」という作品です。映画版と通常版(?)があります。わたしはカンパニー松尾さんが運営する某ウェブサイトの会員ですので、そこで通常版(約20時間にも及ぶ長さ)をウェブで観ました(あまりに長いので、部分的に早回しをしましたが)。
で、確かにこの作品は、とんでもないAVでした。というかこれAVか?ということにもなるのですが、とにかく身も蓋も無い、レースに勝つためにどんなこともやってのけるそのバイタリティというかやけくそというかその切なさに笑い転げてしまい、また唖然としてしまいました。きれいなプロのAV女優さんも出演しているのですが、彼女たちが出るシーンは正直言って退屈です。そうではなくて、街でナンパしてハメ撮りを許してくれてインタヴューに答えてくれる素人女性たちのシーンがとてつもなく暴力的でなんか哀しいようで勇ましくて、で、そんな素人女性を前にしてプロのAV男優たちは皆ピエロのようで、でもとにかくがんばる!とにかくレーズに勝つために!でもなんかいつのまにか自分が何をしているのかもわからなくなっていく、これは何なんだ、そして観ているわたしたちも何なんだこれは?!となってくるのです。


作品の後半では、プロのAV女優さんと監督の間のなんとなく切ない関係のちょっとお涙頂戴っぽい展開になってきて、かなり退屈になってわたしはそのあたりは超早回しにしてしまいましたが、とにかく作品の8割を占めるナンパ部分とレース部分は面白かったです。
映画版の方は全国で巡回上映されているようで、ますます評判が上がってきているようです。
カンパニー松尾さんは、カレーが大好きで、かれのAV作品にはかれ自身がカレーを食べる姿が頻繁に出てきます。将来はカレー屋を経営することが夢のようですが、現状はAV監督業の方が盛況でカレー屋経営までには手が回らないようです。
かれのドキュメント作品の凄いところは変に演出していないところだと思います。被写体のAV女優さんの素の姿を映し出すようなところがあって、かれの作品を観ているとこの女優さん、明らかにメンヘラだなあとか、ちょっと危ないなあとか、滅茶苦茶普通で真面目だなあとかいろいろな人がいることがわかります。
かっては、日活ロマンポルノという世界から多くの有能な映画監督(神代辰巳、根岸吉太郎、森田芳光、金子修介、相米慎二等々)が育っていきました。
またそれ以降のいわゆるピンク映画界から京大映画部でちょっとだけわたしといっしょだった「ヘヴンズストーリー」の監督瀬々敬久や「太陽を盗んだ男」で過激派の犯人役で出演していた「神田川淫乱戦争」の監督黒沢清などが育っていったのですが、現在のAV界から同じように映画監督が育っていくことはありえるのでしょうか?
わたしはまだ観ていないのですが、「監督失格」(庵野秀明プロデュース)の平野勝之がそうかもしれません(でもかれはPFF出身だからちょっと違うような気もします)。
単にわたしが知らないだけで既にそういう人はいるのかもしれません。
しかし、わたしが思うに、今のAV界はそういう古い図式(AV監督から一般映画監督へ)になんら価値を見出さない新たな価値で動いているようにも思えます。なんというか演出をすべて排除した即物的な映像で極めて個人的ななんらかの真実を抉り映しだすというようなそんな映像世界に既に移行しているような気がします。そこである価値が完結しているので、そこから新たな一般映画への進出という野心というか色気というかそういうものがいい意味で予め失われていると思えるのです。
とにかくカンパニー松尾さんにはAV作品を撮り続けて欲しいです。そして、カレー屋を経営したならぜひそこでカンパニー松尾お勧めカレーを食してみたいものです。
で、最後に一番関心があることとして、カンパニー松尾とうしじまいい肉のハメ撮りAVが制作されることはあるのか?
うしじまいい肉さんはAV女優ではないので、普通に考えればあり得ないです。
でも、うしじまいい肉という人間とカンパニー松尾という人間の絡み(ハメ撮り)と考えればそれはAVという範疇を越えたエロ作品として世間には受け入れられような気がします。絶対売れるはずです(笑)。
ということで、今回はうしじまいい肉さんとカンパニー松尾さんのハメ撮り作品を期待するということで終わりにしたいと思います。 

2014年10月6日月曜日

うしじまいい肉 VS 茂林健二郎

 茂林健二郎とは、木下古栗の小説に登場するキャラ。
脳科学者の茂◯健◯郎に似ているような気もする。

 1ヵ月前くらいに結構話題になったtwitが上に貼ったものです。
うしじまいい肉さんが中森明夫に連れられて文壇バー「風花」を訪れたところ、隣に座っていた女ポケモンを連れた茂林健二郎に投げつけられた言葉ということです。
わたしが興味があるのは茂林健二郎がどんな女ポケモンを連れていたかということですが、まあそれは措いておいて、とにかくうしじまいい肉さんはこのように言われてひどく立腹されたということです。初対面の人にあまりに失礼ではないかと。
確かにそうだと思います。
ただ茂林健二郎がうしじまいい肉さんにかなり興味があったことも確かだと思います。
だから上のようなちょっと上から目線で、相手を指導するような言い方(これは自分の方がより相手に興味を抱いていることを悟られないようにするための姑息な手段のような気がする)をしたのだと。ですから百戦錬磨のたくさんの男を弄んできた手練手管を弄する女性だと「しめしめ」とほくそ笑みながら下手な返答を茂林に返すのでありましょうが、うしじまいい肉さんはそういうタイプの女性ではないので、ついつい真正面から正当な反応を返してしまったということでしょう。
そもそも茂林健二郎という人物はあまりに胡散臭くて、それが本当に下衆な胡散臭さなら感心してしまうのですが、そうではなくてなんというか似非教養をまとった胡散臭さのためどうもどうも茂林健二郎をみるたびに「お前、死ねよ」と思うのでした。
そもそも脳科学者というのが胡散臭すぎる!
こいつ科学者と名乗っている割にはおそらく実験などしたことがないですよ。
そもそも文芸の世界の人でしょう。
脳科学者という輩ほど科学と遠く離れた位置にいる人達はいません(キリッ
はっきりいって詐欺師です。
まあ茂林健二郎の顔は詐欺師のそれに似ています。えっと、それだと詐欺師に失礼かもしれません。ごめんなさい。
この詐欺師茂林健二郎をなんということか学会の特別講演に招聘した馬鹿がいるのです。
昨年の日本臨床眼科学会。
講演料は百数十万円ということです。わずか1時間弱の講演。
どんなに糞な講演かを確かめるためにわたしは拝聴しにいきました。
で、驚いたのは会場が眼科医で満杯であったこと。
医師って、やっぱ馬鹿が多いわ・・・・。
で、茂林の講演はとてもしょうもなかったです。
思い出そうとしても思い出せません。
なんかジブリの「風立ちぬ」の映像をいくつか拝借して写してました。これ、著作権大丈夫なんだろうか?それしか覚えてません。
糞みたいな講演でした。
これで二百万円弱の講演料が手に入るのか・・・。
まさに濡れ手に粟だな、茂林健二郎。
そもそもどうして臨床眼科学会の特別講演に茂林がよばれたかというとこの学会開催担当大学の教授が単なる馬鹿だから。バカはバカを呼ぶのです。
と、茂林の悪口はこのくらいにして・・・。
この事件に反応したゲンロンカフェ主催東浩紀が逆にうしじまいい肉さんの反撃にあい、たじたじとするというおまけもありました。
うしじまいい肉、凄すぎです。
わたしはゲンロンの会員になっています。だからといって東さんの信者ではありません。
ただ東浩紀さんがごちゃごちゃといろいろなことをするその姿には応援したいのです。
かといって、彼が福島でやろうとしていることにはあまり関心はありません。もちろん反対でもありません。単に関心がないだけです。関西人は福島のことにはあまり関心がないのです。
しかし、このゲンロンの会員でいることにより東浩紀VS浅田彰、東浩紀VS岡田斗司夫などの対談をニコ生でみることができてとても有益でした。めちゃくちゃ面白かったです!
で、このゲンロンカフェで催される生放送にぜひうしじまいい肉さんが飛び入り参戦して、あの東さんと黒瀬さんの裏バトルの真相を問いただしてほしいのです。
おそらく現在のゲンロンカフェに必要なのはうしじまいい肉さん級の水素爆弾ではないかと思うのです。
ゲンロンカフェとうしじまいい肉を対置してみると、どうみても似合わねえーーという感じではあります。戦争したらどっちが勝つんだろう。
おそらくうしじまいい肉だろうな・・・・(笑)。

追記;ちなみに別唐晶司の唐は、唐十郎さんからいただきました。

2014年10月5日日曜日

うしじまいい肉からうしじまいい肉へ(始)

うしじまいい肉(うしじまいいにく)は、日本の女性コスプレイヤーである。
年齢非公表。東京都出身・在住。名前はマンガ『闇金ウシジマくん』からとったもの。
自主製作のコスプレ写真集を多数発表・販売しており、また各種イベントやDVDなどにも出演。
また青年漫画誌ヤングチャンピオン、写真週刊誌フライデーなど一般誌のグラビアでも活躍している。(Wikipediaより)

うしじまいい肉さんには、感謝しなければいけないことが2つあります。
ひとつは、ベビーメタルを知るきっかけを与えてくれたこと。もうひとつは、「パペラキュウ」を知るきっかけを与えてくれたこと。いずれもうしじまいい肉さんがtwitterで呟いただけなんですが、それがきっかけでわたしはベビメタにもパペラキュウにもはまっていったわけです。ベビメタについてはこのブログでも沢山書いていますので敢えて書きません。パペラキュウは下のリンクより閲覧していただければ全話無料で読むことができます。見事なB級異形漫画です。

で、うしじまいい肉さんについてですが、この方はいろいろなことをやっています。まさにその存在そのものが異形の生命体ともいうべきものです。
現在は自作の下着販売等もやっており、この下着がなかなかエロく、また女性に人気があり、そのうしじまいい肉制作下着を着た女性たちがその姿を自撮りしてtwitterに投稿しており、それをまたうしじまいい肉さんがリツイートするという現象が展開しております。
これは凄いです!
何が凄いっていうと、作家たちの多く(?)が、己の作品を読んでその感想を呟いた人のtwitterをリツイートしているのですが、自作品を褒めてくれている読者のツイートなんて第三者が読んでもなんというか鼻につくだけで、お前ら勝手に仲間内で褒めあって勝手にしてろ!と思うだけなのですが(ですからわたしはわたしの作品を褒めてくれた人のツイートをリツイートすることなどありえないのですが、そもそもわたしの作品を褒めてくれるツイートがないのでそんなこと心配する必要もないのです)、このうしじまいい肉さんの場合、彼女がリツイートするのは読書感想文ではなく、自撮り写真、それも際どい下着を着用した女性(時には男性も)のものなのですからうざいなどということはまったくなく、なんという僥倖!ともいうべき素晴らしいうしじまいい肉ワールドが拡がっているのです。こういうtwitterの利用法というのはうしじまいい肉さんが唯一ではないかと思うのですがどうなのでしょう?とにかくうしじまいい肉さんのtwitterの利用方法はとても戦略的で、計算されており、かといって一方ではアンチを増やしてしまいかねない狂気も孕んでいるというこれまたある意味戦略的であるものです。
とにかくアンチに対しては、容赦ない罵詈雑言を浴びせかけます(笑)。
一番多様されるのが、「死ね」ですが、まあ本当に清々しい感じで「死ね」が使用されます。時にはアンチだけではなく、信者っぽい人にも、ちょっと癇に障るコメントがあると「死ね」と投げつけます。ですからまさに狂気そのものです。でも本当に狂っているのかというとそんなことはなく、別の面では至極冷静であるのです。
そのスタンスは、神聖かまってちゃんのの子に似ている感じもしますが、の子ほどには向こうよりではなく、極めて常識人だと思われます。それは彼女のクリエイターだけでなく、事業経営者としての才能をみれば明らかです。
そういえばうしじまいい肉さんは神聖かまってちゃんも好きなアーティストのひとつだと呟いておられました。なかでも「死ねーよ、佐藤」で有名な「夕方のピアノ」が好きなようなことを呟いておられた記憶があるのですが、定かではありません。
音楽方面でのうしじまいい肉さんの知識量は半端ではなく、非常に広範囲の分野の様々な音楽を聴いておられます。また、アニメや漫画方面の知識も凄いです。
8月の終りに、「うしじまとファックしたいと思う男性を集め、顔を眺めながら食事をする会」というものが開催され、20数名の男性が集まったようです。そして食事の会の模様をうしじまいい肉さんはツイキャスで生配信したのですが、これがまた面白かったです。
うしじまいい肉さんは男性陣に対して丁寧に一人づつインタヴューしていくのですが、最初に各人の本名をすばり訊いていくのです。「嘘をつかないでくださいね」と念押ししながら名前を名乗らせ、インタヴューしていきます。男性陣は普通な人もいますが、ちょっと変わった人もおり、またややコミュ障っぽい人もいました。そんな様々な男性陣に対してうしじまいい肉さんはうまく話を引き出していくのです。これだけでも彼女の真っ当さ加減がよくわかりました。なかなかうまく話せない男性に対しても優しくリードしてあげる感じで共通の話題を見つけ出して話を引き出していくその気持の配慮というものは単なる自撮りエロギャル(なんか古臭い言い回しですいません)ではないことを証明しておられました。
この会で一番わかったことは、集まった男性とうしじまいい肉さんのなかではうしじまいい肉さんが最も真っ当だということでした。かといって男性陣がまともではないということではありませんからね、あしからず。
ということで、うしじまいい肉さんについて書こうと思ったら書くことが一杯あって、自分ながらちょっとびっくり。ですので、分けて書いていくことにしました。
日にちをおいて、分けて投稿していく予定です。
予定では、以下のエントリーとなります。
・うしじまいい肉VS茂林健二郎
・うしじまいい肉とカンパニー松尾
・うしじまいい肉と山本直樹
・うしじまいい肉とベビメタ
・うしじまいい肉からうしじまいい肉へ(終)