2010年10月15日金曜日

電子書籍作成・販売サービスPaboo

 

先日、ニコニコ生放送で電子書籍に関するものをやっており、そこでこのパブーという電子書籍販売サービスサイトが紹介されていました。とにかく登録すれば誰でも簡単に電子書籍を作成でき、かつ販売できるということでわたしもどんなものか実際に体験してみました。で、手始めに「あしたをはる」をパブーにup できるかどうか試してみました。「あしたをはる」はhyperlink小説ですからリンク機能が付いていないとダメなのですが、パブーの作成textには きちんとリンク機能はついていました。縦書きとかルビには未だ対応はしていないとのことですが、おそらく将来的には可能になると思われます。わたしが感心 したのは、text編集の際、普通に文章を書けばよいページとは別にHTMLで編集できるページもあり、今回わたしが「あしたをはる」をパブーにupする 際に、「あしたをはる」の元文章をコピペして、その後、リンク機能を付加するのではなく、「あしたをはる」のHTML直打ち文をコピペすることによってリ ンク機能もそのままコピペできたというのが非常に楽でした。「あしたをはる」の欄にPabooという選択項目を付けました。ここをクリックするとパブーで の「あしたをはる」のページに行きます。そこで、PDFあるいはePubでダウンロードできるようになっています。ePubはiBookで読むことができ る電子書籍ファイルフォーマットです。実際にわたしも「あしたをはる」をePub でダウンロードし、自分のiPhone(iPadはまだ購入してません)で読んだところ、ページ送りも簡単できれいな書籍になって読むことができました。 ただ、リンク機能は付いているもののiPhoneだとリンク先にとぶ時にiBookからSafariへとアプリが切り替わり、そこで中断されてしまうため 全く使用には耐えません。PCで読む限りでは縦書き文庫と同様にストレスなくリンク先にとびながら読むことが可能です。今後は、PDFのインポートにも対応するよう考慮中ということですので、そうなればわたしの他の作品もすべてパブーで公開しようと考えています。もちろん、無料です。価額の設定は各自好きなようにできるのですが、現時点ではやはり無料の作品が多いようです。他の作家さんにはどういう方がいるのか見てみたところ、かなりメジャーな方もおられるようです。
わたしがびっくりしたのは川崎ゆきおがいたこと。あの独特な漫画を書く川崎ゆきおさんです。小説も沢山書いておられるようで、すべて無料公開しておられま す。また、文学界新人賞を受賞し、単行本も数冊上辞している作家さんやラノベ系作品を沢山出版している作家さん、わたしと同時期くらいに小説すばる新人賞 を受賞した作家さん、1965年芥川賞候補作家(笑)とかもいました。パブーを徘徊するようになってまだ2−3日ですのでその全容はまだまだわからないのですが、かなり面白い人たちがいるみたいです。
で、問題はこれらが売れるのか、あるいは少なくとも読まれるのかということですが、それについてはわかりません。毎日upされる作品の量もかなりあるみたいです。このサイトを訪れた人に自分の作品が目につくかどうかも非常に危ういものです。結局は自己満足みたいなものなのかもしれませんが、今後の展開について付き合っていきたいものです。
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