2009年12月17日木曜日

自作動画No.3【PV】とある科学の超電磁砲【MotionGraphics】

 
3作品目になる自作動画をニコ動にうpしました。

以前のエントリーで、kinetic typographyのことについて触れましたが、それを自作すべくFinal Cut Studioを購入してしまいました。何事についてもわたしはそうなのですが、マニュアルを隅から隅まで読んでその使い方を学んでいくということが苦手 で、とにかく解らないままでも実践的に使用していこうというのがわたし流でして、このFinal Cut Studioにしてもマニュアルを読むことなくとにかく自作動画の制作にとりかかりました。けど、確かに使い方が難しい・・・・。いろいろ悪戦苦闘しなが らなんとか1作完成させました。11月26日にニコ動にうpし、マイリスとかはわずかですがまあまあ好意的なコメントをいただいております。初めてでこん なにすごいのがつくれるのかと驚いておられる方もいますが、実際、つくれてしまうのです。それは、このFCSにプリセットされたテンプレートのおかげで す。この自作動画のかっこいいと思われる部分の大半はこのテンプレートを利用して少し改変したものばかりです。作者のコメントで、「かなり安直な部分もあ りますがお許しください」というのは、つまりテンプレート使用率が高いことが安直なことでそれをお許し下さいということです。まあ本当に初めての練習用に つくった作品ですので、そういう目で見ていただければ幸いです。勝負はこれからです。今、いろいろとFCSの専門書を購入して勉強してます。これからは、 プリセットされたテンプレートを使わず、自作テンプレートを制作し、そして真の意味でのオリジナルな作品をつくっていきたいと考えています。そうなると初 めの数作品は、1作品目よりはクオリティが下がるかもしれません(何せプロがつくったプリセットテンプレートの完成度は高いですから)。
まあそれでもいろいろと試行錯誤しながらいろいろな動画を制作していきたいと思ってます。勿論、しばらくはMotion GraphicsあるいはKinetic Typographyにこだわっていくつもりです。<動画>に動画を貼り付けておきました。ニコ動ですので会員しか見れません。あしからず。YouTubeにもうpしようとしたのですが、どうも画質が落ちるのでどうしたらいいのかと思案中です。高画質版がうpできたらまたお知らせします。

2009年10月29日木曜日

芸術はtoolとともに進化する

 
Online Audio Workstationとも言える「 Hobnox Audiotool」

最近、2つの衝撃的な音楽制作ソフトに出会ったのでちょっと紹介。
ひとつは、iPhone 用のもので、Matrix Music Pad。有料アプリ(確か225円だったような)ですが、これは本当に面白いアプリです。画面上に光る3つの玉を触ることにより音が変化していくというも ので言葉で説明するよりも動画を見た方が早いです。シーケンスモードでは自分で音の編集ができます。これを使って、今流行のファミマの入店音を鳴らしてみ たり、Perfumeの楽曲を鳴らしている動画も見受けられます。実際に使用してみると、これはかなり「はまります」。面しれええーーー!
今まで数多くのiPhoneアプリをダウンロードしてきましたが今のところbestのアプリと言えるでしょう。
てなことで、MMPを楽しんでいたところ、ウェブで紹介されていたHobnox Audiotool(http://www.hobnox.com/index.1056.en.html)なるものをみて、さらにびっくり!ウェブでしかも無料で普通の音楽制作tool が利用できるのです。さあ、これを使うと簡単に楽曲が自分で制作できるぞーーー、といってもまあそんなに甘くはないでしょう。でも基本的なtoolがそ ろっているわけですから音楽創作の基礎知識がある人なら少し勉強すればできるようになるのは確実です。自分がもし学生ならおそらくはまってしまうだろうな あということは容易に想像できます。そして、引きこもりの道をまっすぐ・・・だな、こりゃ。大学生時代に、コンピュータがマイコンからパソコンとなり、わ たしはPC88を購入して、basicなどを勉強しつつ流行りだしたコンピュータゲームそれもロールプレイングゲームにはまっていました。当時は、DTM などはまだでシンセサイザーなど高価でとても試してみようなどという考えは一切過ぎりませんでした。当時にこのような音楽制作アプリが簡単に手に入ってい たらもうはまりまくりなのは目に見えてます。それがいいことなのかそうでないのかはわかりませんが・・・。でも正直、昨今の学生たちが羨ましく思われま す。こうやって創作のためのいろいろなtoolが簡単に手に入り、それを発表する場も数多く存在する。プロになれるかどうかの敷居については今も昔も同じ かもしれませんが、チャンスは圧倒的に現在の方が多いように思われます。
で、いわゆる芸術はその制作tool によって進化もしくは変貌していきます。音楽は楽器や制作システムの進化によって明らかに変化しておりますし、建築などもその素材の進化とともに建造物自 体の外観がどんどん変化してきています。genotype(遺伝子型)は同じでもその発現過程を司るtoolというhardによって、その phenotype(表現型)が変化していくというのが多くの創作物(もちろん人間も含む。芸術もそうである)の特徴ではありますが、そのhardたる toolがまったく変化していないというか変わりようがないのが文学です。と思いましたが、違いますね。昔は筆や万年筆、鉛筆で原稿用紙に書かれていたも のが、ワープロ(もしくはPCでのワードソフト)へと変わり、確かにこの時点で文学作品そのものにも変化が生じてきたように思われます。そして、ワープロ からネットへと繋がったPCへ。このへんの変化について論じている文学論ってあるのでしょうか?手書きからワープロへの変化については数多く論じられてき ましたが、ウェブ2.0への変化について文学の変容を論じたものはあるのかなあ・・・あるような気がしますので探してみます。このあたりを自覚して作品を 作った作家はいるのかなあ・・・まあ、わたしがそうですが・・・ほかにもいるでしょうね。
ということで、本当は音楽はその制作tool の進化とともにどんどん進化していきますが、文学は制作toolが「書く」ということだけで進化のしようがないので、ある意味、テクノロジーに準拠しない 根源的な芸術ではありますが、しかしもう衰退するだけの運命にあるのかもしれないということを書こうと思ったのですが、そうではないことがわかりました (思い違いかもしれませんが)。自分自身のことを顧みてもそうです。一番初めに書き始めた時は、それこそ原稿用紙に鉛筆で傍らには国語辞典でしたが、今は ネットに繋がったPCでonlineで音楽を聴きながら分からなければウェブで調べて、文章自体もウェブからコピペ!方言なんて方言変換ツールがウェブに おちてるし・・・・。あーーー、かなり違うわ・・・・と思うことしばしば。こういうテクノロジーを満載した新たな文学の誕生を期待します(って、自分がや ればいいことなんですけど)。


2009年10月13日火曜日

human is superior to vocaloid?

  
以前にボカロのことを取り上げましたが、そのボカロの名作として暴走Pさんの「初音ミクの消失ーDead End−」という作品(http://www.nicovideo.jp/watch/sm2937784)があり、昨年4月にupされて現在までに既に200万を越える再生数を記録しておりますが、この作品から派生したものとしてkinetic typographyを使ったすばらしいPV(http://www.nicovideo.jp/watch/sm7902754)も作られ、また、これを人間が歌ってみたという作品も何作か作られたのですが、歌詞が滅茶苦茶早いのでなかなか人間ではうまく歌えない、うまく再現できないというのが現実でした。しかし、今年9月になって恐るべき作品がup されました。それが、「弟の姉」が歌う「初音ミクの消失」です。これより1ヶ月前には、「出だしだけを歌ってみた@弟の姉」というものがupされており、 そこではなんとか出だしの部分だけうまく再現できている(しかし完璧というほどのものではない)のですが、ともかくこれがfull versionになったらどういうものになるかと期待させるようなものでした。で、ついにupされた「初音ミクの消失-DEAD END-を歌って観た@弟の姉」(http://www.nicovideo.jp/watch/sm8236224) 一聴して唖然とするほどの完成度をもったものでした。初音ミクとほぼ同じ、いや、まったく同じ、いやいや、それを越える音質を持った歌が脳髄に突き刺さっ てきたのです。あーー、やっぱ、人間はすげえーー、と単純に感心してしまったのです。でもこれは無編集なのでしょうか?やはり少しは編集してるような気も します。でもそんなことはどうでもいいことで、今では「初音ミクの消失」を聴くときは、この弟の姉さんのバージョンを聴いてます(動画もkinetic typographyのもですし)。ひとつの作品がオリジナルの手を離れてどんどんと洗練されて変化していく様はすばらしいですね。そしてこの様をきちん と目撃されているならオリジナルの作者もおそらくその様々な変貌にうれしさはあれど、不愉快な気持ちはないと思われます。Supercellが自分の作品 を既存メーカーからCD発売する時にこの著作権の問題がかなり問題になったそうです。ニコ動から生まれたSupercellは勿論自分たちの作品の二次利 用はOKというスタンスですが、既存のマーケットではそれは許されない。あの悪名高いJASRACと契約しないといけないという話です。結局、 SupercellはJASRACとは契約していないそうです。ニコ動のような音楽環境および動画環境が広まれば、そりゃあ既存音楽業界が出す作品は衰退 していくだろうなというのは容易に想像できます。これからは音楽制作者が直接視聴者に作品を呈示し、視聴者はiTune等を介して直接制作者から楽曲を買 い取るということになってくれればなと思います。実際、わたしも好きなボカロ制作者のアルバムがiTuneで購入可能な場合はほぼすべて購入しています。 
で、話は元に戻って、この弟の姉さんがついに顔出ししてしまいました(「Lovin` Youを歌ってみた〔一発録り)@弟の姉」(http://www.nicovideo.jp/watch/sm8451230))。で、この動画のコメントで弟の姉さんが黒澤まどかという音楽家であることがわかりました。ググるとHP もありブログもありました。鍵盤弾き語りということでライブも多数こなされています。HPにはオリジナルの楽曲もupされております。ここまでわかってし まうとおそらくニコ厨にとってはゲンナリしてしまうことになるのかもしれません。「なんで顔出しした」という批判的なコメントも見受けられます。でもまあ 美人ですし、今後の活動のことを考えても正体明かしてもいいのではないかなと思ったりします。なにせ黒澤まどかさんのHPにupされている曲とニコ動に upされている弟の姉の作品とのギャップがすごすぎる。で、おそらくニコ動路線の方がミュージシャン黒澤まどかにとってもいいのではないかと思えるので す。ともかく今度はニコ生☆生うたオーディションに出場するようですから今後のさらなる飛躍を期待したいと思います。
弟の姉が歌う衝撃的な
「初音ミクの消失」。

2009年9月30日水曜日

サッカーから文学から

J-Sportで放映されているサッカー専門情報番組。

このblog で話題にしているネタで一番多いのは海外サッカーの話ですが、この海外サッカーの情報の殆どはスカパーとJ-Sportsの番組からです。J- Sportsのサッカー番組は老舗のものとして「Foot!」というのがあり、これは今期10周年を迎えたということです。初期の頃と構成内容はかなり変 化してきておりますが未だに面白いのには違いありません。また、昨年から始まった「ENG」というプレミアリーグの情報番組も面白く、毎週楽しみにしてお ります。どちらの番組のプロデューサーも田口賢司という人で、この方は昔(1980年代中頃だったような・・・)、浅田彰を起用した「Evalution Cafe」(あれっ、これって書籍の名前だったかも・・・)という前衛的(なんという死語)なTV番組を作った人です。94年には「ラブリィ」という小説 を発表して浅田彰や福田和也に絶賛されております。その時、わたしはちょうど「メタリック」を上辞した頃で、新潮社の担当編集者は矢野優さんでした。矢野 さんは現在「新潮」の編集長をなされています。その矢野さんに確か「ラブリィ」を読むように勧められ、読んでみたのですがまさに「中身がなにもないスカス カの作品」で、そこがすばらしいと矢野さんは解説してくれたような記憶があります。矢野さんと浅田彰は同じ京大経済学部出身で、田口賢司は同志社大学出 身。つまり京都つながりであったようです。わたしも矢野・浅田と同じ京大出身ですが、浅田さんとは面識はありません。矢野さんと浅田さんはかなり懇意な仲 のようで、矢野さんが浅田さんにわたしの「メタリック」をすすめたそうですが浅田さんの評価はあまり芳しくなかったようです(と、矢野さんが話してくれま した)。田口賢司は、その後、2004年に「メロウ」という作品を発表し、これは浅田彰選考委員長のドゥマゴ文学賞を受賞しました。まあ、はたからみると なにか談合のようでそれに対して浅田さんはかなりハイトーンな反論をしていたような記憶があります。そんな浅田さんも今は京都造形芸術大学の学長になり、 いろいろと面白いイベント(といってもいつもの人が昔の名前で出ています感が拭えないような気もしますが)が芸短(京都での通称。昔は京都芸術短期大学と いう名前でした)では開かれているようです。浅田さんはおそらく矢野さんつながりで、新潮新人賞の選考委員をつとめておられ、どうも詳細は知らないのです が最近は京都出身の若い女性が文学新人賞を受賞することが多いらしく、それもなにか京都人脈による談合によるものだという悪評をきくのですが、本当のこと は知りません。浅田さんも矢野さんもそれほど女性には興味ないような気もするので、どうなんでしょう?昔、矢野さんのお宅にお邪魔した時には、その頃矢野 さんが同居していたオランダ人の女性とその女友達が寝ていたのを覚えています。その部屋の壁はすべて本棚でおおわれ、そこには何百何千(ちょっと大袈裟で すが)という書籍が並んでいました。矢野さんは女性的な優しい男性で、浅田さんと通じる少女的肉感をもった美男子でした。「このひとは賢いなあ」という感 想を久々に抱いた人でした。ちなみに作家で「賢い」という印象をもたれる人はダメです。作家は「バカ」でないとつとまりません。京大の学生時代に文学部や 理学部や他学部の友達とつきあっていて「この人は賢いなあ」と思うことはほとんど、いや、まったくなかったのですが(あの念のため言って起きますが自分と 比べてどうこうという意味ではありません。自分より賢い人なんて腐るほどいます、と自分は思ってます)、理学部の友人が言うところによると当時一学年 300名ほどの理学部学生のうち講義を理解出来る本当に優秀なやつというのは一学年に2−3名ということでした。文学部の友人も何人かいましたが皆そんな み賢くはなかったです。その一人に瀬々敬久というのがいまして、映画部でいっしょだったのですが、映像的な才能もまったくなかったにもかかわらず、今は映 画監督として成功しております。近作では「感染列島」というやつを撮っています。医学部はどうかというと学生当時賢いと思えるやつは10名くらいはいまし た。わたし的に一番賢いと思っていた人は今や日本を代表する、いや、世界的にも有名な再生医学の研究者となっています。米国留学時代に、かれとは同じ大学 におり、わたしは米国留学で基礎研究とはきれいさっぱりお別れする決心がつき、一方、かれは基礎医学で世界に雄飛していくきっかけをつくったのでした。ま あ、でも成功するかどうかは運次第というのも事実です。成功すればそれが必然だったと思えばいいし、成功しなければ自分には運がないと思えばいいのです。 なんて凡庸なことを言っているからわたしは臨床医としては成功したのだと思います。どうでもいいことなんですけど。で、話は元に戻りますが、面白いサッ カー番組を制作してくれている田口さんには感謝です。これからももっともっと刺激的で前衛的(死語!)なサッカー番組を生み出していかれることを期待しま す。矢野さんは、おそらく「新潮」を単なる文芸誌から別の次元のコンテンツへと引き上げてくれるのではないかと期待しております。それだけの才能のある人 ですから。瀬々は、大作映画を撮るのではなく、本来の日活ロマンポルノ臭のするマイナーでとんでもなく変で少数にしか理解されないカルト映画を撮ってほし いものです。そして、浅田さんは、できれば京都の町中で倒錯的な性的事件をひきおこして逮捕されることを期待します。その時、おそらく、その時にこそ、浅 田さんはnext stageへと昇華していくことになるのでしょう。

2009年8月20日木曜日

プレミア開幕!

 
プレミア第2戦バーンリー戦に敗れて頭を掻くファーガソン。

先週末からいよいよプレミアリーグが開幕しました。
初戦は、マンU、 チェルシー、アーセナル、シティ等は順当に勝ちましたが、リバプールは惜しくも敗れてしまいました(審判のPK判断ミスによるものかもしれませんが)。今 期のプレミアは、戦力が拮抗して混戦となる模様で、より面白さが増すものと期待しております。わたしの優勝予想は、リバプール。いや、やっぱりダメか な・・・チェルシーかもしれません。アーセナルはなんとかシティを凌いで上位4チームに入ってCLの出場権だけは確保してほしいものです。今期の一番の注 目チーム、マンチェスターシティはどこまでがんばれるのでしょうか?マーク・ヒューズは好きな監督ですのでビッグ4の牙城を崩すことを期待しています。
今期からサッカー関係はスカパーからスカパーe2 へと契約変更しました。理由は、なるべくハイヴィジョンで観たいから。また、生中継はほとんど深夜のことが多いので、そうなると寝室のTVで観ることが多 くなり、これまでは居間のスカパーチューナーから電波を転送するdeviceで寝室のTVに放送を飛ばして観ていたのですが、e2にするとB-CASカー ドを移動するだけで済みますし、幸いにもB-CASカードが何枚もありますので一枚をe2用にして寝室のTVに装着したままにしました。
それから動画を2つほど作ってみて、その面白さに目覚めた?ので、ちょっともう少し凝ってみようかなと思ってます。で、Final Cut Studioを購入する予定です。ゆくゆくは、kinetic typographyに挑戦しようと思ってます。下に、最近発表されたkinetic typographyの秀作を張っておきました(いつものことですが、元々はニコニコ動画からのものですのでニコ動で観た方がいいですよ)。ここまでの完 成度を追求するにはおそらく能力不足だと思いますが、できるだけのことをしてみようとは思ってます。できるなら新作小説をkinetic typographyで・・・・なんてことも。


2009年7月28日火曜日

自作動画No.2 綾波レイ VS 長門有希

 
綾波レイVS長門有希

「新 世紀エヴァンゲリオン」の綾波レイと「涼宮ハルヒの憂鬱」の長門有希は、非常に似たキャラクターであります。感情をあまり表に出さないその姿に惹かれる人 は多いようで、アスカとハルヒ(この二人も似たキャラではありますが)組よりは確実に人気が高いようです。で、綾波と長門は二人とも読書が好きなようで、 特に長門はいつも本を読んでいます。何の本を読んでいるかを解説したビデオもあり、それによると阿部和重「グランドフィナーレ」や綿矢りさ「蹴りたい背 中」、笠井潔の作品などがあるということです。しかし、わたしにとってはそんなことはどうでもいいことで、彼女たちが読んでいる本は、梶井基次郎の「檸 檬」以外には考えられないのです。なぜか?おそらく、「檸檬」を読んだ時のその文庫本のあとがきの印象が強いためだと思います。群ようこさんが書かれてい たのですが、彼女が女学生の頃、梶井基次郎のファンであったが、彼の写真を見て、愕然としたことなどが書かれていたと思います。とにかく女学生の間では、 梶井基次郎は絶大な人気を誇っていたようなことが書かれていたような気がし、その為か、中学高校の女子が読むのは「檸檬」という先入観がわたしの脳髄に刻 印されたようです。その梶井基次郎の「檸檬」の文章と綾波・長門をいっしょにしようと思って作ったのがこの動画です。N0.1動画よりは画 質はよくなっています。ただ、これをまずYouTubeにupしたところすぐに、「WMGより著作権うんぬんの連絡があり、オーディオ部分のみミュートさ せていただきます」というメールがYouTubeより届き、チェックするとupした動画が早速削除されていました。WMGは、Warner Music Groupのことで、自社の音楽に関して厳しい態度をとっているようですが、なんかどうもよくわかりません。今回の動画では、Within Temptationの曲はCDからupしたもので、それがよくないのかもしれないのか・・・どうもよくわかりません。YouTubeを検索してみると他 の作者の動画で、同じ曲を堂々と使っているのもあるのに・・・どうしてでしょう。ちょっといろいろと調べてみます。ということで、YouTubeにupし たものを張りたいところなのですが、それができませんので<その他>にそのままQuick Time Movieで張りました。また、以下のURLでニコニコ動画で観ることはできます(こちらも削除されるかもしれませんが)。http://www.nicovideo.jp/watch/sm7767440

2009年7月12日日曜日

Vocaloids

AVTechNOさんによる初音
ミク「NEL」。
4/29にニコ動にupされると
4/30には、巡音ルカ「NEL」
がupされ、7/5には鏡音リン
「Noiz are NEL」がupされる。

最近観た映画・・・ではなくて、最近聴く音楽は殆どがVocaloid ものになっています。音楽を聴くのはジョギング時(大体10kmを1時間くらいで走ってます)や水泳時(1.5kmを30分くらいで)が主で、iPodで 聴いてます(泳ぐ時もゴーグル装着可能なアタッチメントを使って聴いてます)。殆どが、ニコニコ動画からmp3におとしてますが、おとせないやつは他の動 画サイトや音楽サイトからおとしてます。元々、高校生の頃から好きな音楽といえばprogresssive rockというやつで、European progressive rock collectionなどを購入しては聴きあさってました。なかでもTangerin dreamやクラフトワーク、エドガーフローゼなどのドイツ系が好みでした。ですからテクノ音楽というのが好きなのはもちろんで、95年以降はフランスか らDaft punkが出てきて、わたしにとっての神となってました(Daftはハウス系だと言われる方もいるかもしれませんが)。で、最近では、日本では中田ヤスタ カ関連(Capsule,Perfume等)、Cutie paiなんかを聴くことが多くなってましたが、vocaloidの曲はテクノ系が結構多くて、それも質の高いものが多くてもっぱらボカロばかり聴いてま す。vocaloidの数も徐々に増えており、初音ミクが初代ですが、今はどんどん進化してきておりGumi曲として最近upされた「blue bird」などは楽曲のすばらしさとともにvocaloidそのものの完成度の高まりを実感させてくれます。もちろん、人間の声質に似てくるのが完成度が 高まることなのかどうかは異論もあることだと思いますが、また別の方向への進化も含めてvocaloidの可能性には今後も注意していきたいと思っていま す。ちなみに男性vocaloidとしてはKAITOがいまして有名な「しねばいいのに」を下に張っておきました。でもこれはYouTubeで観るよりは ニコ動で観る方が圧倒的に面白いです(コメントの何々死ねばいいのにが圧巻です)。
で、最近のお気に入りですが、AVTechNO という人の一連の作品です。この人、なんかすごく内向的なブログも書いておられるのですが、すべての曲がいいなあと感心してしまうのです。「NEL」とい う曲はRemix versionも2つあり、どれもがすばらしいの一言です。「Synchronicity」も現状2つのversionがあり同じ曲でもかなり感じが違っ ています。プロではないと思うのですが、楽曲自体の完成度はそんじょそこらのプロ作家を軽く凌駕していると思われます。こういう人の作品には金を払っても いい、いや払わせてくれえと言いたくなるのですが、そういいう課金システムが今のネットではまだうまく機能していませんので、そこが残念なところです。
下にYoutubeにupされたやつを張っておきますが、いずれにしてもニコニコ動画で観た方が音質も画像もmuch betterです。


2009年7月9日木曜日

最近観た映画

映画「no country for old man」
監督 コーエン兄弟
写真 怖い怖いシガー(ハビエル・バルデム)

10 代・20代の頃はよく映画を観たものですが、30代以降はあまり観てないというのが現実で映画について何か話せるようなことはないのですが、まあ、最近 (3ヶ月以内くらい)観た映画で気に入ったものを幾つか。まずは、コーエン兄弟監督の邦題「ノーカントリー」。これは怖かった。コーエン兄弟の映画では、 「ファーゴ」も好きな作品で、これは警官のおばちゃんがコーヒー飲むシーンとか普通の人が普通のキチガイに見えるシーンなどが好きで、後半の怖いパートは それほど好きでもないのですが、「ノーカントリー」は全編怖くて、その怖さはわたしの好きなタイプの怖さでありました。「好きなタイプの怖さ」というとた とえばスプラッターものは全然嫌いで、エクソシストなんかもダメ。13日の金曜日系もダメで、「羊たちの沈黙」もダメで、SAW系もダメ。 ダメというのはあまり面白く感じないという意味で、でも、「シャイニング」は最高に怖くて好きで、ジョン・カーペンターのもの(なかでも「パラダイム」) も最高で、クローネンバーグ(なかでも「スキャナーズ」)も大好きな怖さで、邦画だと中田秀夫監督のもの(なかでも「リング」)も最高に怖いと感じます。 コーエン兄弟の映画の初見は「バートンフィンク」でなんかデヴィッド・リンチみたいだなあと感じたのですが、その後の活躍はリンチとは違う系統の映画だと 感じている次第です。そのリンチですが、作品集BOXをamazonで購入しましたがまだ開封すらしてません。まあ大体の作品は観てますので、いつ開封し て観る日が来るのかわかりません。同じような境遇にあっているのがJA・シーザーの音楽作品集で、これも購入したもののまだ開封されていません。リンチの 作品の怖さは好きです。が、最新作「インランド・エンパイア」は録画したものを途中まで観て、以降、まだその後を観てません。おそろしく不気味で面白い映 画なんですが、元気な時に観ないと眠ってしまいそうです。コーエン兄弟の映画の良いところは、怖い流れのなかにふとありふれた日常の場面(といってもよく 考えるとありふれていないのですが)が挿入されるところかなと思っています。「ノーカントリー」の次に面白かったのは、「There will be blood」! 監督は、ポール・トーマス・アンダーソン〔略してPTAで覚えてます)。あの「マグノリア」の監督ですよ。「マグノリア」も面白かったですが、 「There will ・・・」も最高でした。次回作が待ち望まれる監督のひとりです。
Clover field」は期待しないで観ましたが、「ブレアウィッチプロジェクト」と方法論は同じでもこちらは面白かったです。「ブレア・・・」は最悪でした。フィ クションと分かっているのにノンフィクション的につくってしまっては興ざめです。それに比べ、「Clover・・・」は、フィクションであることを前提に ノンフィクション的手法できちんと観る者を楽しませる要素を絡めて撮っているという芸がわかりそれなりに楽しめました。この制作に名を連ねているのが JJ・エイブラムスという人で、この人が監督をした最新作が「スタートレック」ということで、このスタートレック最新作は非常に評価が高いのでいずれは観 たいなあと思ってます。でもこのJJさん、「アルマゲドン」の脚本書いてるんですよね。「アルマゲドン」は最悪の作品でした。映画館で鑑賞後、周りの観客 をみると皆が涙を流していたので、思わず心中で「この愚民めが!」と叫んでしまいましたよ。同じような気持ちに浸ったのが、クリント・イーストウッドの 「グラン・トリノ」。これが面白いか?と思わず、涙を流して感動している観客をみて、心中で「愚民め!」と叫びました。「硫黄島からの手紙」と同じタイプ の作品で、もうイエローを啓蒙する映画はやめてくんろと言いたいです。まあ、白人さまさまに啓蒙されて涙流してありがたく思う輩が多いということは、小 泉・竹中のやり方は間違っていないということでしょう。ああっ、でも、イーストウッドでも「ミリオンダラーベイビー」は好きです。まあこの作品をアイルラ ンド人が観たらどう感じるのかは知りませんが・・・・。
最 後に意外と感動した作品。「ギララの逆襲 洞爺湖サミット危機一髪」。何も予備知識なしで観ていると(それも途中から)、出演者たちが真面目に「ネチコマ ネチコマ」とビートたけしのコマネチ踊り?をしており、これは何?とあっけにとられてしまいました。こんな映画が撮られることが許されている邦画界が恵ま れているなと感じ、だから内輪受けしかしない愚作しか撮れないんだよと心中で、「この邦画界の愚民どもめが!」と罵りました。基本的に洋画より邦画が好き なわたしはまともな邦画が観たいと切に思ってます。あっ、でも、ギララは「デビルマン」よりはましでした。

2009年6月22日月曜日

自作動画【小説】あしたをはる【PV】

小説】あしたをはる【PV】
      ×××Daft Punk×××

「あしたをはる」を執筆する直接のきっかけとなったのが、ニコニコ動画でのDaft Punkのsummer sonicのライブビデオでした。Daft Punkはお気に入りのアーティストで、殆どの曲を聴いてましたが、このライブでのそれらはリミックスによってまったく別のものに変わっていました。うわ あーーこんなやり方もあるんだあーと感心しまくりでした。で、これなら小説でもやれるんではと思い、自然と「あしたをはる」が書き上げられたのでした。わ たしの場合、書かなくてはいけないと思うと書けないのが殆どです。「メタリック」は自然と書けてしまいました。「螺旋の肖像」は書かなくてはいけないと思 いながら書いた中途半端な作品です。ですから書かなくてはいけないと思って書くことはやめようと思い、十数年経過しちゃいました。で、なぜかDaft Punkのおかげでまた書いてしまいました。これとは別に、このDaft Punkのライブを聴くといつもヒットラーや三島由紀夫のagitationの光景が脳裏に浮かび、いつかこのライブ音源に別の動画をつけてみたいなと 思っており、時間をみつけてはネットで動画の収集をやってはいろいろとつなげていました。初めは、「Agitation」という題で自作動画を作ろうと 思っていたのですが、作っている途中で、これは「あしたをはる」に通底するものがあると思い、それなら「あしたをはる」のPVということでと勝手に解釈し て、動画タイトルを上記のものへとしました。本当は、内容とはあまり関係ないのですが、まあいいじゃないですか。その他のページにアップしてます。同時に、YouTubeで公開しています。

2009年6月11日木曜日

バルサ圧勝!

 
ビッグイヤーを掲げるバルサの選手たち

遅ればせながらチャンピオンズリーグ決勝の感想を。
勿論、生中継を観戦しましたが、どちらのチームに対しても思い入れがないため冷静に観れてしまうことは悲しいといえば悲しいです。戦前予想では、マンU の圧勝(3−0)と思ってました。チェルシーは勝負に負けましたが内容ではバルサに圧勝してましたので、似たような戦術をふまえればマンUの勝利は間違い ないと思ってましたが、結果はまったくの逆でした。マンUが「らしさ」をみせてくれたのは最初の10分だけで、バルサが最初のチャンスでゴールをものにし てしまってからは、最後までバルサの試合でした。なぜ?ローマの気温が高かった?ピッチコンディションがマンUに不利な状態だったから?悪魔が降りてきた から(1シーズンに2−3度、悪魔が降りてきて無様な試合をすることがあるらしい)?いろいろと言われていますが、まあ、これがやはりサッカーの面白いと ころなのでしょう。ファーガソンがヒディングと同じような戦術(4−4−2)をとらなかったのはさすがファーガソンのプライドがそうさせたのでしょう。中 盤を支配したイニエスタとシャビのコンビは、わたしにはギグスとスコールズに見えます。この4人は皆わたし好みの選手です。現在の日本代表でいうなら遠藤 と中村憲かな?元サンガの朴が今回は先発で観れたのがうれしかったです。朴のような選手は非常に貴重だと思います。マンUのようなチームでは常に先発で出 場できるという保証はなく、選手のコンディションを考えるとある程度のターンオーバー制も仕方ないことなのですが、そういう状況下でも朴はくさることな く、自分が出場できる時には全力を尽くすというその姿勢は監督からすれば重宝というか非常にありがたい存在に違いありません。早く朴を追い越すような日本 人選手が出てきてほしいと思いますが、なかなか難しいでしょうね。カターニャの森本に期待しましょう。で、ともかくバルサの優勝にばんざい!です。理想 VS現実と言われたこの試合、結局、理想が勝利したわけですが、この世の中、実際は現実が理想を凌駕することの方が多々あるように思います。ですからこう やってたまには理想が勝つことがあってもいいじゃないですか。まあ、理想とはいってもそれはクライフから脈々と流れる4−3−3の攻撃サッカーで、グアル ディオラ、イニエスタ、シャビ、プジョール、メッシというバルサ育ちの選手たちが体現したものです。個人的にはクライフ離れをしたバルサを観たいのです が・・・・ペップに期待しましょう。

2009年5月14日木曜日

準決勝

additional timeにgoalをきめたイニエスタ

アーセナルは無残な負け方でした。マンチェスターU との第2レグ、前半の10分で勝負は決着してしまいました。朴とC.ロナウドのゴールによってアーセナルの選手たちは意気消沈してしまいました。あろうこ とか指揮官のあのベンゲルまでもが・・・・。このような状況に置かれたとしてリバプールやチェルシー、マンチェスターUでもアーセナルと同じような状況に 陥るでしょうか?いや、おそらくそんなことはないと思います。リバプールならジェラードやキャラガーが皆を鼓舞するでしょうし、チェルシーならランバート とテリーが、マンチェスターUならリオ・ファーディナンドとルーニーが同様に他の選手たちにまだ諦めるなとハッパをかけるでしょう。そうです、アーセナル に欠けているもの、それはイングランドの主力選手なのです。昨年までのキャプテンのギャラスはフランス人ですし、セスクはスペイン人。ウォルコットはイン グランド人ですがまだまだ若過ぎる。アーセナルの最大の弱点は、イングランドの中心主力選手がいないことだと思います。特に逆境においてはそういう選手が 必要なのです。バルセロナには、カンテラ出身の主力が沢山います。それがバルセロナの強みのひとつであることは誰も疑うことはないでしょう。それでは、来 期、アーセナルはイングランド人の主力選手(できれば守備的MFかCB)を手に入れればいいかというと、そういうわけでもないと思います。その選手がチー ム内で信頼を獲得し中心選手となるにはそれなりの年月が必要だからです。ということは、ウォルコットが主力として活躍し続け、もう3−4年経つのを待てば いいことなのかもしれませんがそこまで待つのもなあ・・・と思わずため息です。あっ、そうだ、GKのアルムニアがいました。彼はスペイン人ですが、イング ランドで5年間プレーすると帰化申請がおりるということで、現在帰化申請中という話をききました(スペイン代表として招集される可能性は殆どないという現 実と反対にイングランド代表には現在正GKがおらず、FAとしてもアルムニアの帰化を望んでいるらしい)。アルムニアならもう既にアーセナルの主力選手で すし、GKという立場もキャプテンとして相応しいように思えます。どうでしょうか?でもやはり、闘将キーン(アイルランド人ですが)のような選手が欲しい というのが本音です。
チェ ルシーは試合の主導権を殆ど握っていながら最後の最後でやられてしまいました。倉敷アナウンサーの「理不尽な敗戦」というのに同意します。しかし、イニエ スタがゴールを決めた瞬間のグアルディオラのあの走りは凄かったですねえ。また、そのグアルディオラについていったシウビーニョも凄かった。あれは「俺を 出せ、俺を出せ!」って言ってるんでしょうね。ノルウェー人の主審はいろいろと言われて大変ですね。まあ確かにヘタな審判でしたが、それは仕方ない。やは り肝心なところではビデオ判定を導入するというのが理にかなっていると思います。特にPKかどうかを判定するにはビデオ導入で複数審判の判断に任せた方がいいです。どう観ても難しいですよ。
で、決勝はバルセロナ対マンチェスターUということになりました。
現在の状態、最近の戦いぶりを見る限りでは、マンチェスターU の圧勝のような気がしますが、バルセロナにもがんばってもらいたいです。アンリとイニエスタが欠場かもしれないという噂もあり、それではまったく勝ち目が ないような気もしますが・・・・。ちなみにわたしはプレミアファンですが、好きなチームの順番はビッグ4に限るなら アーセナル>リバプール>チェル シー>マンチェスターU となります。ですからまあマンチェスターUが勝とうが負けようがどうでもいいんです。だけど今のマンチェスターUは本当に強いで すね。強すぎます。ですからテベスには来期必ず移籍を望みます。できればリバプールへ。マスチェラーノと再会して、来期こそはリバプールにプレミアシップ をもたらしてほしいものです。

2009年4月16日木曜日

BEST 4

Villarrealgoal戦2nd legでgoalを決めた
Walcottに集まるArsenalの選手たち
  
本日未明に開催されたUEFA Champions Leaguede決勝トーナメント Quarter-final 2nd legで、いよいよBEST 4が決まりました。
バルセロナ、チェルシー、マンチェスターU、アーセナルです。
昨年、一昨年に引き続き、3年連続で、BEST 4のうち3チームをプレミア勢が占めました。
いやあーー、強いなあ、プレミア!
プレミアファンのわたしとしては、喜ばしい限りで、できればいつかはBEST 4すべてがプレミア勢で占められる日が来ないかなあと期待しておりますが、おそらくそれはUEFAが許さないでしょう。
かならずQuarter-finalで、プレミア対決を設けて、4強独占は阻止すると思います。
で、どこが優勝するかですが、サッカー批評家粕谷秀樹さんのデータによると、2000-2001 シーズンからずっーーーと決勝トーナメントでレアルマドリーを倒したチームを倒したチームが優勝しているということです。昨年の例でいうと決勝トーナメン ト1回戦でレアルマドリーを倒したのはローマで、そのローマを準々決勝で倒したのがマンチェスターU。で、ビッグイヤーを手にしたのがマンチェスターUと なります。これを今シーズンに当てはめると、決勝トーナメント1回戦でレアルマドリーを倒したのはリバプールで、準々決勝でこのリバプールを倒したのは チェルシーですから今回の優勝はチェルシーということになります。つまりバルセロナ対チェルシーは、チェルシーの勝利となり、決勝もチェルシーが勝利する のです(粕谷さんの予想では、決勝はチェルシー対アーセナル)。
ううう、さもありなん。でもクライフが史上最強と呼んだ今シーズンのバルセロナがプレミアでは実質N0.3 のチェルシーに負けてしまうとなんというか本当にプレミアリーグと他のリーグとの差が拡がってしまったようでさびしい感じもします。やはりここでは、金子 達仁さんにがんばってもらってバルセロナに勝利していただき、決勝はバルセロナ対アーセナルで、アーセナルには3年前のリベンジを果たしてほしいと思いま す。

2009年4月2日木曜日

iphone的な


 基本的にはMac userであるわたしがiPhone userであるのは至極当然のことではあります。職場には4台のMac(MacBook Pro、PowerBook G4,iMac2台)と1台のWindows PC(VAIO)、自宅には1台のMac(iMac)と2台のWindows PC(VAIOとPrius)があり、仕事関係ではほぼMacを使用することが多く、Windowsを使用するのは自宅でネットサーフィンする時ぐらいで す。MacでもWindowsが使えるようになったので今後Windows専用PCを購入することはないような気がします。で、携帯の話ですが、10年以 上前にはシャープのザウルスを使用したこともあるというようにわたしとしてはスケジュール管理ができ、かつ辞書なども搭載し、それに加えて音楽も聴けて、 ゲームもできて、というような携帯が早く出てこないかなあと思ってました。docomo userでしたが、imodeは話にならないような貧相なもので、毎月500円の使用料は払っていましたがimodeを利用することは滅多にありませんで した。で、iPhoneです。待ち望んでいたmachineが、それもお気に入りのAppleから発表されたというのは喜ばしいことでした。これは一刻も 早く購入しなければと思ってましたが、SBというおちゃらけた携帯会社からの販売ということで過剰に盛り上がったブームのようなものが起こり、そんなもの をみるとそっとその脇をすり抜けて冷めた目でそれを観察するというのが常であったわたしが、「SBのくそったれが!」と毒づきながらしばらくiPhone 購入を見合わせていたというのはまあ正当な反応ではあります。それでもiPhoneを早く手に入れたいという欲求には打ち勝てず、昨年10月にようやく購 入となりました。携帯が繋がりにくいとか(携帯電話で話すことはあまりない)、絵文字が使えないとか(メールで絵文字を使うことはない)、ワンセグがない とか(そもそもTVを見ない)、そんなことはどうでもよいことで、驚いたのはそのアプリケーションの豊富さでした。世界中のDeveloperが様々なア プリケーションを開発し、Appleの審査を受けた後にApple Storeで公開し、販売されるという(確か70%がDeveloperへの収入となるということ)システムを元にして構築されたこのiPhoneという deviceの底知れる可能性を目のあたりにしました。誰もが自由にアクセスでき、そして開発でき、それを公開でき、場合によっては利益を得ることができ るという構図が、今後のビジネスモデルでの流行となるのでしょうか(おそらくそうなるのでしょう)?ニコニコ動画でもvocaloidの音源を使用して 様々なオリジナルの楽曲が発表され、するとその楽曲を歌ってみた、踊ってみた、背景動画を変えてみたという作品が化学反応のように次々と発表され、作品に よっては100万回以上再生されるものも現れ、そういうものはカラオケにも採用され実益が得られるという流れが出来ているようです。音楽はDTMが主流と なりネットで配信される(音楽会社を経由せずに)のでしょうか?将来的には、映画も二次元俳優たちが主演するDTMovieが主流となり極めて個人的な映 画作品がネットに漂流していくのでしょうか?小説は、もうこれはネットのなかに溢れかえってます。様々な作品が、誰かに読まれようと読まれまいとそんなこ とにはお構いないようにネットの大海に漂ってます。わたしの作品もそのなかのひとつであります。これからはそういった有象無象玉石混淆の作品群のなかから いかに玉を拾いだして呈示していくかというのが重要な仕事になる気もします。音楽プロデューサーや編集者という仕事の容量は明らかに減っていくとは思いま すが、それらの人たちの存在というものの重要さは変わらないと思います。小説にしても音楽にしてもひとりよがりに完成されたものよりも他者との衝突によっ て練られたものの方が一般的にはよいように思われます。しかし、ひとりよがりの突出した珠玉の作品というのがあるのも事実で、そういう作品の出現を待って いるという一読者としてのわたしがいるのも事実です。願わくば、小説でも音楽でのリミックスやマッシュアップというように、コピペ等の手段を通じて、作品 間の融合、改変によって新たな作品が創造されれば面白いと思います(もしかしたら既にあるのかもしれません。ちなみに「あしたをはる」はその試作品のつも りではあります)。また、vocaloid楽曲のように、ひとつの作品の基本構造を元に、様々なバージョン小説ができたりすれば面白いのかもしれません。 たとえば、「あしたをはる」では、第三部の自爆祭が一番の要で、この自爆祭の様式だけを基本にして新たな自爆祭の光景を描いてくれたり、ハイパーリンクで まったく違った自爆祭を創造したりすると面白いのになあと思ったりします。でもこんなことは既にどなたかが試みているような気もします。ともかく、いろい ろと実験でき、そこに無限の可能性のようなものが隠れているような気にさせるのが現段階でのネットというものでしょう。おそらくこれからの10年でold mediaはどんどんと息絶えていくものと思われます。mediaの改変という歴史的展開に立ち会えて幸せな気もしますが、実はどうでもいいのかもしれま せん。あまり翻弄されないように自分のたち位置だけはしっかりとしていたいものだと思います。
iPhone

2009年3月19日木曜日

中山幸太


中山幸太第一作品集
「人人人人」(国書刊行会)
(写真は中幸文庫より)

この作品庫を起ち上げる最大のきっかけとなったのは中山幸太さんのHP 「A Close Attack Picture」の存在です。中山幸太さんは、1992年に「カワサキタン」で新潮新人賞を受賞なされました。つまり、わたしと同時受賞だったわけです。 実際にお会いして言葉を交わしたのは授賞式とその後の懇親会(?)の時だけで、その後もメールは交換するもののお会いして話すことはありません。当時の彼 は、まだ20代で筒井康隆「美藝公」の初版を持参してきておりそこに会場にいた筒井康隆本人からサインをいただいていたというのが印象に残っており、外見 と言動はやはり「あぶない芸術家」という感じでした。2002年頃に、そういえば中山さんどうしてるかなあと思い、ネットで検索したところ彼が「A Close Attack Picture」というHPを公開していることを知りました。そこで新作の映画を発表していたのですぐにメールで連絡をとり、VHSヴィデオを送っていた だきました。その後も別のヴィデオ(新潮新人賞つながりで、90年受賞の藤枝和則さんがリードギターをつとめるロックバンドのライブの模様を映したもの) を送っていただきました。まあ、そんなことがあって、以降は時々、「A Close Attack Picture」を覗くという程度であったのですが、08年に何を思ったか新作「あしたをはる」を書いてしまい、それもHypertextであったためど のように公開しようかなと思案した時に思いついたのが「A Close Attack Picture」でした。新作を完成させたからといってわたしのようなものが掲載してもらえるほど文芸誌の世界は甘くはありません。というかそもそも Hypertextであるため発表の場は、ネットしかありません。で、ちょうといい機会だから自分のこれまでの作品もまとめておこうと思い、作品庫起ち上 げということになりました。ということで、作品庫を起ち上げたことを最初に知らせたのはもちろん中山さんでした。そして、Hypertext「あしたをは る」を最初に読了してくれたのも中山さんだと思います。下記のサイト(中山幸太小説:ブログサイト)で中山さんが「あしたをはる」への批評を書いてくれて います(3月7日付記事)。この場をかりて、中山さん、ありがとうございます。

A Close Attack Picture:http://www1.ocn.ne.jp/~hito99/

2009年3月12日木曜日

UEFA Champions league

                ゴールを決めたC・ロナウドにかけよるルーニー

欧州チャンピオンズリーグの決勝トーナメント1回戦第2レグがすべて終了しました。
結 果は、プレミア勢がすべて勝ち抜け、セリエ勢がすべて敗退という現在の欧州サッカーの勢力図をそのまま反映した結果となったわけです。リーガから2チー ム、ブンデスから1チーム、それにポルトガル1チーム。プレミアファンのわたしは例年プレミア勢を応援してましたが、今年だけは違います。モウリーニョイ ンテルを応援していたのです。モウリーニョがポルトでビッグイヤーを手に入れ、チェルシーへ移って「へたれ」のチェルシーを常勝ヘルシーに変えた時からモ ウリーニョが次に行くべきチームは「へたれ」のインテルと思ってました。それが豈図らんやアブラさんとの確執からインテル行きが決まってしまい、わたしの 希望が叶えられようとしていたのです。でも、モウリーニョをもってしてもインテルの「へたれ」には変わりはありませんでした。モウリーニョが両ウィングと してマンシーニとクアレスマを獲得して、得意の4−3−3で「へたれ」インテルを活性化しようと試みてもそれは機能せず、結局元の 4−4−2に戻さざるをえないという、おまけにクアレスマはチェルシーに移籍って、まったく変わりようがないインテル。ある意味、凄すぎる「へたれ」イン テル。誰か漫画「ヘタリア」のサッカーバージョンを描いてくれないかなあ。

2009年2月22日日曜日

作品庫始動!

演劇実験室「天井桟敷」
旗揚げ時の写真

ひとまずです。