2015年9月24日木曜日

駄作の系譜


2015年、前後篇2部作にて公開された。PG12指定。
8月1日に公開された前篇タイトルは『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』。
9月19日に公開された後篇タイトルは『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド』。
監督は樋口真嗣。脚本は映画評論家の町山智浩と渡辺雄介が共同担当した。

邦画における3大駄作というのがありまして、まあ色々と意見があって衆目の一致をみることはないのですが、わたし的には、「シベリア超特急」「幻の湖」「北京原人」をあげたいと思います。
「デビルマン」(実写版)は、映画という大衆娯楽に必要最低限のレベルにすら達していなかったので、駄作にはなりえません。同じ意味で、「宇宙戦艦ヤマト」(実写版)も映画ですらないというのがわたしの率直な感想です。
近年公開された「ガッチャマン」「ルパン三世」は未見ですので、ここでは論評しません。でもおそらく映画ですらないような気がします。
どうも思うに、最近の邦画、それもアニメや漫画原作の実写版映画って糞ばっかりではないでしょうかwww
糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞!!!!!!
この糞映画の系譜に新たな作品がエントリーされました。
そうです、「進撃の巨人」(実写版)ですwww
前編からネットでは悪評だらけでしたが、実はわたしはこの前編はある程度には評価しているのです。どこを評価しているかというと巨人がかなりリアリティがあり、人間もきちんと食っていたその描き方が素晴らしいと思いました。残酷さを気にして変に当たり障りのない食い方になるのを毅然と拒否して、リアルに残酷な感じに巨人は人間を食っていました。まあこの点だけでも認めようと思い、わたし的には「そんなに悪い作品ではないよ」と思っていました。脚本は最悪でしたが、とにかく巨人の造形は想像以上によかったのです。で、後編ではどんな展開になるのかちょっとwktkで、ちょっとだけですが期待もしていました。
で、後編。
これはまあ映画ですらないレベルにきれいに収まってました。
まさに糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞!!!!の嵐でした。
途中でこんなつまらないものをお金を出してみている自分が情けなくなりました。
ですからエンドクレジットが始まるとすぐにそそくさと映画館を後にしたのですが、このエンドクレジットの後に、オチのようなシーンが用意されていたということですが、もうそんなものどうでもいい感じではあります。
昔観た「サンダ対ガイラ」の方が1万倍、いや一億倍面白かったですwwww
樋口監督の「ガメラ大怪獣空中決戦」は、邦画の怪獣映画を救うまさに傑作でした。
でもこれも細部をみるとずさんな部分があるんですけど・・・。でも、まあガメラは素晴らしかったのです(2作目、3作目はダメですが・・・)。
そんな樋口監督がこんな超駄作をつくるとはどういうことなんでしょう。
町山智浩さんの様々な話を総合するとどうも原作者やプロデューサー、脚本家等が様々にスレ違い、間違った方向へ向かってしまい、誰もが責任をとらずに間違ったままに映画製作をすすんでしまったという感じです。
まさに新国立競技場と同じような感じですwww
まあ新国立競技場は最後にやり直しとなってなんとか良い方向に舵取りされる可能性はありますが。
この邦画の駄作のオンパレードは、考えるに、邦画界の構造的問題なのかもしれません。
いわゆる仲良しクラブ的なのりに支配されてしまっている。
ほんと、俳優も監督も脚本家もプロデューサーも照明さんもスクリプターさんもみんな仲良しでお互いの悪口なんて言わない感じだし。日本アカデミー賞なんてほんと内輪だけの賞でハタからみていると「あんたらだけで勝手にやってろwww」という感じを抱くだけです。この仲良しクラブに鉄槌を打ち下ろしてくれるのが庵野だといいのですが・・・。
「シン・ゴジラ」にはどうしても期待したいのです。だから庵野ががんばって、樋口さんをちょっと抑えつけておいてほしいのです。
でも「シン・ゴジラ」ってタイトルだけでかなり心配なのですがwwww
大丈夫か・・・邦画。