2012年6月17日日曜日

JAシーザーからボカロへ、そして丸尾末広

J・A・シーザー(本名:寺原 孝明、1948年10月6日 - )は、日本の作曲家、作詞家、演出家。
演劇実験室◎万有引力主宰者。宮崎県生まれ、静岡県育ち。
1969年上京。後に寺山修司に出会い「演劇実験室・天井桟敷」に入団、音楽と演出を担当。
1983年、自ら「演劇実験室◎万有引力」を結成。

 本日、なんとなくシーザーの名曲「バーチャルスター発生学」(少女革命ウテナのエンディング曲)を聴きたくなり、YouTubeで聴いたところ無性にこの曲で東方MMDによるKINETICTYPOGRAPHYの動画を作りたくなったのですが、現在進行中の東方MMDによるヘヴィメタ作品が完成もしていないので、まずはこれを完成させてからと自分に言い聞かせました。
とにかく、この「バーチャルスター発生学」の歌詞は鮮烈です。といってもシーザーの曲はどれも歌詞がすごいのですが、天井桟敷時代はその歌詞はもちろん寺山修司によるものでしたが、寺山亡き後は、シーザー自身が作詞もしているようです。そして、そのためか歌詞はどんどん過激になっているような気がします。
とにかく、まずは「バーチャルスター発生学」を視聴下さい。


うーーん、すばらしいです。
ついでにこの少女革命ウテナで一番有名な曲「絶対運命黙示録」もどうぞ。


メロディーはシーザー特有の呪術的な感じで、歌詞はなんじゃこりゃ?というような奇妙奇天烈なもの(由来を知ればそうではないことがわかるのですが)です。
まさにシーザーワールド全開です。
で、この「バーチャルスター発生学」をボカロでアレンジしてる人いないかなあと思い、ニコ動で探すといたんですよね。すばらしいです。そのアレンジもすばらしい!


で、この他にもないかなあと思っていたらなんとすごいお方がいました!
シーザーの曲ばっかりボカロでアレンジしているのですよ。
まずはこれをどうぞ!


で、これの原曲は寺山修司監督映画「田園に死す」でのオープニング曲です。


おどろおどろしさが消えて、なんか良い感じにアレンジされていると思いました。
このPさんの他のシーザー曲のアレンジすべてすばらしいです。
ぜひご一聴を!
そしてJAシーザーの世界に踏み込むキッカケになっていただければと思います。

わたしとシーザーの出会いはもちろん天井桟敷を経由したもので、それゆえ天井桟敷時代のシーザーの曲はほぼ知っているのですが、万有引力時代のものはあまり聴いていませんでした(少女革命ウテナは除く。これはかなり流行ったのでよく知っているのです)のでこうやって新たなシーザーの曲を聴くにつけ、シーザー節健在!とうれしくなってしまいます。 今後もシーザーフリークが増えてくれればと思います。ほんと、こんな音楽家、世界中になかなかいないですよ!!!

で、シーザーボカロを聴いていたらなぜか丸尾末広原作「少女椿」のアニメフィルムをニコ動で見つけてしまいました。漫画はもちろん読んでましたが、アニメがあったとは・・・。で、音楽はJAシーザー。まあ、丸尾末広の世界は天井桟敷の世界に通じますので、JAシーザーが音楽担当は至極真っ当だと思えます。で、このアニメ・・・まあすごいです。面白いのはコメント。ニコ動の若い視聴者にはかなりとまどう類のアニメみたいでそのとまどいぶりがよくわかって面白いです。これもぜひお勧め!
ちなみに、殆どの眼科医が読んでいるある製薬メーカーの季刊誌の50周年記念号で巻頭のお祝いの文章を書かせていただいたのですが、そこでわたしが眼科医になった理由を、「藤枝静男とバタイユと丸尾末広の影響」と書いたのですが、それを真に受けて「丸尾末広」をググって調べた眼科医たちが一様に「見てはいけないものを見てしまった」というような感想を述べたのが面白かったです。それくらい丸尾末広が好きです。ちなみに花輪和一も好きで、ちびまる子ちゃんの丸尾くんと花輪くんの名前の由来はここみたいですね。さくらももこは、丸尾末広と花輪和一が好きという結構マニアックな漫画家だったのですね。これ最近知りました。
ともあれ、「少女椿」ぜひご視聴を!
下のリンクは5部に分けているものの第一部です。2〜5は、少女椿2/5というようにわかりやすく書かれています。それから1部は、視聴できないカットが多くてやや見づらいですが、2〜5はそういうことはありませんのであしからず。



なお、下記のリンクからの動画はまったくカットなしのフルバージョンを視聴できます。
でもやはり皆のコメントとともに観るほうがなんか救われます(笑)。

少女椿



2012年6月14日木曜日

謎の彼女X

謎の彼女X』(なぞのかのじょ エックス)は、植草理一による恋愛漫画作品。「月刊アフタヌーン」(講談社)に2004年10月号に掲載された読切作品『謎の彼女X』を第0話として、2006年5月号より連載されている。2012年4月現在、単行本は8巻まで刊行されている。2012年4月よりテレビアニメが放送中。

 昨年は、「魔法少女まどか☆マギカ」「シュタインズ・ゲート」といった珠玉の作品に出会えたアニメでしたが、今年はそういった作品になかなか出会えず、どうももやもやした感じだったのですが、それも「謎の彼女X」の登場によって解消されました。もちろん、視聴はニコ動でしているのですが、「アニメはニコ動で視聴」というのがおそらく今後王道になると思われます。あのコメントがないとどうもアニメを観ているという実感が湧かないのです。今後はすべてのアニメがニコ動で視聴できるようになってほしいものです。

で、話は「謎の彼女X」に戻って・・・・
このアニメ、かなり変です。ポイントは、「唾液」なのですが、それ以外もあらゆるところで「フェティシュ」ということが強調されます。舞台は高校なのですが、どうも作者の年齢を反映して、80年代の高校生のようで、それもまたわたしのようなおじさんには親近感が湧きやすくなるのだと思います。
とにかく変・・・でも、普通、でも、なんか惹きつけられる・・・うううっ、中毒みたいな・・・というのがこのアニメの感想です。
「シュタインズ・ゲート」のような退屈な回というのはありません。普通の高校生の日常を描いているだけですが、すべての回が神回です。声優さんの声もすばらしく特に主人公卜部美琴の声はなんか大人っぽい変な艶があっていいです。この声優さん、本職は女優みたいですが、よく知りません。
1期で終わるのか・・・・できれば2期も観てみたい気がします。いや、絶対に観たい!です。

他のアニメとしては、Fate/Zeroは1期の途中で観るのを諦め、2期も最初2話は観ましたが以降中断したままです。アクセル・ワールドは前評判が高かったので観ましたが、1話で終わりました。這いよれ!ニャル子さんは、ラブクラフトのクトゥルー神話を素材にしているようでそれほどでもないようで、結構ペダントリックなアニメですがただそれだけであまり内容は面白いとは感じませんでした。一応、5話くらいまでは視聴しましたが、そのあたりで自然に止めました。そんなアニメです。
そうそう、昨年「へうげもの」を観てから歴史アニメに興味を抱くようになり、最近、漫画で「シグルイ」を読みました。これはなかなかエグい漫画でとても面白かったです。アニメにもなっているようですが、おそらくTV放映できる範囲のエグさではその良さが殆ど消されてしまっているかもしれません。この漫画は漫画で楽しむのが一番かもしれません。