2020年12月31日木曜日

2020年ベストワン

 

 クイーンズ・ギャンビット』(原題: The Queen's Gambit)は、アメリカの配信ドラマである。冷戦期を舞台にチェスの天才少女を描く。原作は『ハスラー』『地球に落ちてきた男』で知られるウォルター・テヴィスによる『クイーンズ・ギャンビット(英語版)』(日本語未訳)。スコット・フランクが全話の脚本と監督を担当し、アラン・スコットとともにプロデュースも手がけている。2020年10月23日よりNetflixにて全7話が一挙配信された。 

毎年恒例のベストワンであるが、映画はこれまでのエントリーで紹介したように幾つかの名作に出会った。小説は現在「三体」の続編を読んでいる途中であり、これの評価は来年度となる。他は特になにもないような・・・。で、今年はこれまで以上にサブスクリプションが脚光を浴び、この流れはしばらく続くものと思われる。

わたしも映画を観るために映画館へ足を運ぶことがなくなったし(NetflixやAmazon Prime、U-nextで十分)、本を購入するために本屋へ行くこともなくなった(kindleで十分だし多量の雑誌はdマガジンで十分)。音楽を聴くために、あるいはCDやDVDを購入するためにレコード屋に行くこともなくなった(Apple musicで十分)。スポーツの中継を観るために、TVをつけることもなくなった。いや、これは間違いで、TVはつけるのだが、地上波を観ることは決してなくなった(DAZNで十分)。つまり、多種多様のサブスクリプションがあればそれで事足りるのである。

ということで、今年はサブスクリプション元年という感じで、そのサブスクリプションから生まれでた名作「クイーンズ・ギャンビット」をベストワンとする。Netflixで配信されたこの作品、とてつもなく面白かった!Netflix独自制作の他の作品としては「全裸監督」「愛の不時着」などの名作があったが、それらを軽く超えた名作がこの「クイーンズ・ギャンビット」だ。主人公の天才少女役を見事に熱演したアニャ・テイラー・ジョイは素晴らしかった。

2020年11月23日月曜日

森七菜と上白石萌音は凄い


 『ラストレター』は、岩井俊二の同名小説を原作とした日本映画。2020年1月17日に公開。主演は松たか子、広瀬すず。岩井の故郷である宮城県を初めて舞台とし、岩井自身の原体験を詰め込んだ集大成となり、初の長編映画『Love Letter』に対するアンサー映画にもなる。 (wikipediaより)

映画を観ていて、主演の俳優よりも脇役の俳優の方が光り輝いてみえることは珍しいことだと思うのだが、これまでわたしの記憶にあるその現象で未だに印象に残っているのは、「ちはやふる」に出ていた上白石萌音である。主演は広瀬すずであり、この方も素晴らしく輝いていたのだが、それ以上にわたしの関心をひいたのはちょい脇役の上白石萌音であった。決して、洗練された美形というわけでもなく、また体格も小柄で外見的に目立つようなものは一切ないのだが、それでも映画を観ていると、ずんずんと惹かれていくのは上白石萌音であり、その存在感が凄いのである。

で、同じような体験を岩井俊二の新作「ラスト・レター」でも味わった。いや、もっと鮮烈な形で打ちのめされた。それは「ちはやふる」と「ラスト・レター」の作品の質の差(圧倒的に「ラスト・レター」の方が素晴らしい!)によるものかもしれない。たまたま偶然かもしれないが、「ラスト・レター」の主役も広瀬すずであり、この作品でも広瀬すずは彼女の魅力をいかんなく発揮している。であるから広瀬すずがどうのこうのという問題ではない。そんな素晴らしい広瀬すずを押しのけて圧倒的な存在感をわたしに投げつけてきたのが森七菜であった。上白石萌音と同様に森七菜も外見的には目立つようなところはない。だのに、それなのに、映画の中でのその存在感はとてつもないのである。劇中、森七菜が神木隆之介に告白する場面はもう言葉にすることすらできない感動をわたしに突きつけた。こんな女優が現れたとは、なんということか!本当にとてつもない原石を見つけたような驚愕の瞬間であった。

この森七菜と上白石萌音には他にも共通点があり、二人共に新海誠監督の映画のヒロインの声優をしているという点である。上白石萌音は「君の名は。」の宮水三葉、森七菜は「天気の子」の天野陽菜。ここでついでに「天気の子」の評を述べておくと、この作品はとてもよかったです。わたしは「君の名は。」よりも好きです。何よりもひとりの女の子のために東京を沈めてしまうというその心意気が気に入りました。

ということで、今後の森七菜の活躍に期待する。現在もTBSのドラマに主演しているとのことだが、わたしにはなかなか観る機会がない。録画したいのはやまやまだが録画するという習慣がなくなっているのでそれも無理な気がする。そもそもTVドラマを観たいと思わないので仕方ない。でも相手役が中村倫也であり、わたしは「アオイホノオ」以来、彼にもかなり気を引かれているので、観たいのだが、それでも録画していない。困ったものだ・・・。二人で映画に出てくれればそれで解決するのだが・・・。

 

森 七菜(もり なな、2001年8月31日 - )は、日本の女優。大分県出身。2016年、中学3年生だった夏休みに、家族と食事に出かけていた大分県内のお店でスカウトされた。所属後すぐ、行定勲がメガフォンをとったネスカフェのWebCMにオーディションで選ばれ芸能活動開始。2017年6月、園子温オリジナルドラマ『東京ヴァンパイアホテル』で後半から登場するヒロインの少女・アカリ役に抜擢され、女優デビュー。このオーディションは所属して1か月半後に行われたものであった。

上白石 萌音(かみしらいし もね、1998年1月27日 - )は、日本の女優、歌手。本名同じ。鹿児島県鹿児島市出身。所属事務所は東宝芸能。所属レーベルはユニバーサルJ。妹は女優の上白石萌歌。

2020年10月11日日曜日

感嘆と落胆

 


 『1917 命をかけた伝令』(原題:1917)は、2019年制作のイギリス・アメリカ合衆国の戦争映画。第一次世界大戦に投入された2人の若きイギリス兵のある1日を全編ワンカットに見えるように密着して追い掛け。サム・メンデス監督。

  

先月は記事をアップするのを忘れた。今回と同じ内容をアップする予定だったのだが、忘れた。寄る年波には勝てないとはこのことだろうか。知らないうちに9月が終わっていた。特に忙しいわけでもないのに。これならいつのまにか死んでいたという感じで安楽に死ねるかもしれない。

で、まずは感嘆したもの。

この「1917」であるが、映画を観て、その素晴らしさに熱狂して丸一日その映画のことを考えるというのは、「ゼロ・グラビティ」「シン・ゴジラ」以来、経験していない。

そんなわたしを熱狂させたのがこの「1917」である。

とにかく素晴らしいの一言につきるので皆さんにはとにかく視聴することを勧めたい。わたしはネットのサブスクで観たがおそらく映画館で観た方がよいと思われる。もしこの映画がまた映画館で上映されることがあるならわたしは絶対に観に行く。

 

次に落胆したもの。

以前のエントリーで紹介したYoutuberのサヤカさんが、彼女が慕っていたナブラさんに裏切られて、ひどい印象操作によって貶められたという話。一部、Youtuber界隈では話題になったようだが、普通にみてナブラさんが気狂いでその取り巻き(要するに視聴者)が脳足りんの糞馬鹿で、そいつらが寄ってたかってサヤカさんに誹謗中傷を投げかけているのだが、その状況を読み取れないバカがいっぱいいることにわたしは驚愕してしまった。要するに愚民を印象操作するのはなんと簡単なことだとわたしは理解した。それなら優秀なゲッペルの印象操作に簡単にドイツ愚民も騙されるわけだわとちょっと違うようなアホな感想を抱いたりもしたがこれはスルーしてほしい。

なぜならナブラはアホだから。そもそも彼女が書く文章は意味がわからない。そんなアホの印象操作に騙されるさらなるアホがいることに驚愕するのである。で、この件は観察していると気分が悪くなるだけなので今はスルーしている。興味ある方はサヤカ・ナブラでググればその糞内容がわかります。

落胆することはすぐに忘れよう。感嘆したことはずっと記憶に残しておこう。

 

 

2020年8月30日日曜日

新型コロナウィルスその後


前回の投稿から1ヶ月経過したのでその結果を。

PCR陽性者数は漸減しており、なにより死者数は10〜20人の間を推移し、医療崩壊は沖縄以外では起こっていない。沖縄も現在は医療崩壊も収束し、PCR陽性者数も死者数も漸減傾向にある。

ということで、わたしが支持した考え方がそうでない方より正しいのは証明された。

政府が示唆しているように新型コロナウィルスはもうそろそろ指定感染症2類から5類へと移行すべきである。

わたしの周りのまともな医師たちはかなり前から5類への移行を支持している。

支持しておらず、まだ恐怖を煽り、政府を非難するのはイデオロギーに執着して物事を考えることしかできない糞ばかりである。わたしは安倍政権を支持はしないが、今回の新型コロナウィルスに対する政府の対応はある程度支持できる。これはイデオロギーとは離れて考察しなくてはいけないのである。児玉龍彦とか倉持なにがしかとか岡田晴恵とか、現状をきちんとみて、反省すべきである。特に児玉のあの国会での狂気じみた煽りは噴飯もの、いやお笑い草である。東大出ても糞は糞である。

しかし、5類移行で完全にOKというまでに新型コロナウィルスは安全なウィルスではないかもしれない。もし、5類移行で、死者数が100人を超すような事態が生じれば、また2類移行へと再考しなければいけない。現状がずっと続くなら5類移行そのままでOKである。いつのまにか糞マスコミは毎日の感染者数を報告することに倦み、人々は何事もなかったように従来の日常生活に戻っていくだろう。

2020年7月31日金曜日

新型コロナウィルス狂騒

新型コロナウィルスはコロナウィルスの一種
コロナウィルスはいわゆる普通の風邪の原因となるウィルス

新型コロナウィルスのおかげで世の中は本当にテンヤワンヤとなっている。わたしは普段からヒキコモリ体質なのでまったく影響を受けていないのだが、つまり、いつも通りに車で通勤して、通常診察および手術をしており、休日には特に外出するわけでもなく、家で読書や映画鑑賞、ネット徘徊を楽しんでいる。おまけに病院の受診患者数が減ったので若干暇になり、また毎週末にあった学術講演会等が中止になり、学会も中止もしくはweb開催になり、様々な病院関係行事や学術行事も中止になり本当に楽な日々を送ることができて幸せである。基本的にわたしはこういう行事等に参加することが嫌いであり、また接待や夜の飲食・宴会等にはまったく興味がないのでいわゆる自粛生活というのは大歓迎である。
しかし、わたしがよくても世の中は困るのである。経済が回らないと本当に困窮してしまう人々がどんどんと出てくるのである。飲食業の人たちなどは本当にかわいそうである。この新型コロナウィルスによる自粛によりその困窮の度合いはますます増悪していくのみである。旅行業界も大変である。航空会社とかこれからどんどんと潰れていくような気がする。医療関係も大変である・・・いや、そんなことは本当はない。確かに5月6月の医業収入は例年の6−7割くらいにまで落ちこんだところが多いようであるが、それで潰れてしまうようなところは元々ダメな施設なのである。不要不急の患者ばかりを診ていた病院は大変であろう。不要不急の患者たちはこのコロナ禍で病院に来なくなったからというか元々そんなに受診する必要のなり患者たちは自ら受診を控えるようになったので、要するに正常化したまでのことでそれで潰れる病院は潰れてもいいような気がするが、世の中が元に戻るとそんな不要不急の患者たちがまた病院に大挙して舞い戻ってくるであろうから「いらない病院」でもそれはそれでやはり必要なのである。
で、わたしはこの新型コロナウィルスに対しては「東アジアにおいてはインフルエンザ並あるいはそれよりちょっとやっかいなくらいのウィルスなのでそれほど大騒ぎする必要はないのでは」と考えている。今日(7月31日)もたくさんの感染者が発表されているが、死亡数は相変わらず少なく、重症者もまだコントロール範囲内である。こういうと「二週間後には!」と叫び喚く輩が少なからずいるのだが、まあそういう気持ちはわからなくもないが、というのは嘘で、まったくなぜそんな風に思うのかわからず、単に「こいつ、馬鹿なんだ」としか思わないのだが、そんなことを言うわたしに対してそんな馬鹿たちは「お前が馬鹿なんだよ」と言い返すのは至極真っ当でどっちが馬鹿なのかは今後の成り行き任せなのだが、少なくとも日本の感染症対策では、致死率の高い高齢者や基礎疾患のある人たちへのウィルスへの暴露をなるべく少なくし、死亡者をなるべく抑えて、それでも経済はできるだけまわすという方針のようなので、それは真っ当な方向性であるように思える。感染者が増えると死者も増えるのは確かであるがどれだけ増えるかが問題であって、医療崩壊を起こさないレベルで死者が出るのはコントロールできている証拠であり、その範疇ならその死亡数もインフルエンザを上回るものではないと思う。とにかくこれから2週間、あるいは1ヶ月でその死亡数と重症者数がどれだけ上昇し、医療崩壊の危機がどれだけ迫るかで、この新型コロナウィルスに対する対峙姿勢のどちらが正しいのかが立証されると思う。もっと言うなら、3月4月でもっとPCRを施行して、もっと多くの感染者がいることを示せば、そしてそれでも死者数は少ないことがわかっていれば、現在のように狼狽えることもなかったように思う。しかし、あの時点でPCRを増やして感染者数が多いことがわかれば、あの時点では医療崩壊がさらに惹起され、まさに「2週間後のニューヨーク」になっていたかもしれない。いや、それでも、その医療崩壊が起こったとしても死亡数はそれほど上がらなかった可能性もある。というか確実に死亡数は少なかったはずだ。
医者の間でも、この新型コロナウィルスに対する姿勢は様々である。医療というのは基本的にリスクヘッジに基づいて行動するので、最悪の事態を考慮するのが一般的である。であるから凡庸な医者は新型コロナウィルスに対して悲観的なことを言うことになる。決して「普通のウィルスと変わらない」とか「自粛する必要はない」などとは言わない。なにせ事態が悪化した場合にはキツイ非難を浴びることになるから。それより「わたしが悲観的に予想した通りだ」と言えば称賛を得ることができる。そして、予想に反して、事態が良い方向に向かったとしても、「良くなったからいいんじゃない」という感じでそれほど予想が間違ったことへの責任を問われることはないと思う。であるからこの新型コロナウィルスへ楽観論を表明する医者はとても勇気のある人たちであり、いわば信念をもった人たちであり、多くの医者は悲観論というか慎重論である。わたしは楽観論者だが、それでもこういう自然界の事象はなにがどう変わるかの予想は本当に難しいので、表面的には慎重論を表明し、心中では楽観論者である。要するにチキンな野郎である。
様々なデータをみる限り、どう考えても日本に欧米並の死者数がもたらされる可能性はない。
PCRをたくさん施行し、PCR陽性者をあぶり出して、無症状や軽症のPCR陽性者を隔離することにどれだけ意味があるのかはわからない。致死率が高いならそれは意味がある。しかし、こんな低い致死率で、そこまでして、あなたたちは何に対して怯えているのですかと問いただしたくなる。従来のコロナウィルスに対して同じことをやっている姿を想像するとそれは滑稽以上のなにものでもない。まさに何やってんだか(笑)・・である。
とにかく、コロナ脳の愚民は経済的に自分の首をしめて、早く逝ってしまえ。まともな良民は新型コロナウィルスなどに気を取られずに、しゅくしゅくと経済活動を再開し、生き延びろ。

2020年6月29日月曜日

日常系YOUTUBER

北海道在住の釣りガールsayakaさん。
釣りやキャンプが大好きで、2017年に北海道 道東に移住し田舎暮らしを始めた。
現在ではJacksonフィールドスタッフとして活動中。


コロナ自粛といってもわたしの日常生活には殆ど変化はなかったのであるが、唯一あったとするとそれはYouTubeを観る時間が少し延びたということくらいである。
YouTubeでの広告を観るのがうざいのでプレミアム会員になり、このプレミアム会員登録とともにYouTube視聴時間が長くなったような気がする。
かなりの数のYoutuberさんが登録された。その多くがいわゆる日常系Youtuberというの人たちで、彼ら彼女らのなにげない日常を映したものが多い。
普通の人の普通の日常を観ることの何が面白いのかと訝しがる方もいるかもしれないが、これが面白いのである。20年以上前にわたしがよく考えていたことは、TVでなんでもない普通の人の日常を放映してくれたらどんなに面白いだろうにということで、自分がTVディレクターだったら絶対にそういう番組をつくりたいと思っていたのであるが、今や録画機器の進歩により誰もが自分の何気ない日常をYouTubeにupできるようになって、わたしの昔の願望は計らずも実現されてしまっていた。
チャンネル登録者数が100万を超えるような超人気Youtuberにはまったく興味がわかず、実際そういうチャンネルの動画をみてもつまらないとしか思わないのだが、登録者数が数万から数十万くらいのチャンネルは結構面白いものが多い。
沙耶香sayaka」チャンネルは、経営していた輸出会社を閉め、そのお金で北海道に単身移住し、釣りを始めとした自然に密着した生活を楽しんでしる沙耶香さんのなにげない日常が観れる。なにげないといっても沙耶香さんのすること、釣り、料理等はわたしなどがみると「スゲー」と思ってしまうほどのプロ級のもので、こういう女性がその日常生活をupしてくれるとは本当に感謝しかない。沙耶香さんの収入は投資によるものが主であり、まさに逞しく生きており、またその所作のすべてに品がある。かっこいいなあ、サヤカさん。という感じである。
やっちゃんねる」はバツイチ・妻子なし・派遣46歳のやっちゃんの日常をみせてくれるのであるが、これもなんとなく面白い。なんとなく惨めな立場にあるようだが、実際はそうではなくて、やっちゃんなりに頑張って生きているその飄々とした風情がとても好感がもてるというか見ててこちらも生きる力を与えてもらえるような気がする。
パーカー/大学生の日常」は、以前のエントリーでわたしが紹介した鉄道系youtuberのスーツくんを神と称える神戸大学生のパーカーくんのなにげない日常を映したものであるが、これは本当にしょうもない日常が流れるだけではっきりいってそんなに面白いとはわたしは思わないのだが、登録者数は50万人に迫るもので非常に人気があるようだ。なにがいいのかはわたしのはよくわからないが、ボッチ大学生の日常にはそれなりの需要があるということだと思うし、それはそれでいいことだと思う。
他にも「遠藤チャンネル」とか「秋のはケロッと笑いたい」とかいろいろな日常系チャンネルがあるが(遠藤チャンネルは物申す系チャンネルといった方がいいかもしれない)、とにかく内容の充実度は千差万別で、プロ級の技をみせてくれるものもあれば、退屈しのぎにすらならないものもある。が、いずれにしてもなんとなく面白く、だらだらと観てしまう。大体が10分前後のものだからなんとなくあっというまに観てしまうのである。
こういうものが今後の主流というか、演出なり、あざとさを排除した素なものがリアルなものとして視聴されていくような気がする。ということはやはりTV局は潰れていく運命でしかない。

2020年5月9日土曜日

追悼、大林宣彦



大林 宣彦(おおばやし のぶひこ、1938年1月9日 - 2020年4月10日)は、日本の映画監督。

広島県尾道市東土堂町生まれ。尾道市立土堂小学校、尾道北高校卒業、成城大学文芸学部中退。

自主製作映画の先駆者として、CMディレクターとして、映画監督として、日本の映像史を最先端で切り拓いた"映像の魔術師"。


大林宣彦が亡くなった。

日本の映画監督(アニメ以外)で、その監督ゆえにその映画を観たいと思う監督は、長谷川和彦(太陽を盗んだ男など)、岩井俊二(花とアリスなど)、庵野秀明(アニメが主戦場ですが実写も撮るので一応。シン・ゴジラなど)くらいで、そこに大林宣彦が入るのはもちろんである。

大林宣彦との最初の出会いは「ハウス」であり、現在はアヴァンギャルドな作品として評価されているが、発表当時はその安直な合成アニメのような特撮画像ゆえに映画評論家たちからがケチョンケチョンに貶された覚えがある。わたしも当時この作品を観て、なんかなあーと思った記憶がある。ぶっ飛んでいるといえばそうなのかもしれないが、正直に面白いとはあまり思わなかった。かれのもっと以前の作品(いつか見たドラキュラなど)を観ても、まあそんなもんかと思うくらいであった。

わたしが大林宣彦を評価するようになるのは、いわゆる尾道三部作を観てからである。「転校生」はメチャクチャ面白かった。その後も90年代なかばくらいまでは面白い作品を次々と大林宣彦は発表していった。

しかし、2000年を超え、次第に大林宣彦の映画の話は聞かなくなった。そして、わたしもいつの間にか大林宣彦の新作を期待して観に行くことはなくなった。

それでも「その日のまえに」はWOWOWで観たような記憶がある。その程度の記憶しか残らない作品であった。

で、つい先日、「転校生ーさよなら、あなたー」(2007年制作)をネットのサブスクリプションで観た。

「転校生」の改訂版みたいな作品だが、元祖は最後に男女は元に戻って、男子が転校生として去っていき、そこに憂愁のような学生時代の別れのせつなさが漂うのだが、改訂版は、男子が転校生として来て物語が始まり、男女が入れ替わった後の主旋律は、難病にかかった女子(中身は男子)の生死になってくる。なんとも重く、どこかでよく見る難病ものの臭い話になってくるのであるが、男女が元に戻った後にその重い生死の問題はあっさりと片付けられて、なんじゃこりゃとなる。まあ駄作である。主演の蓮佛美沙子が好演しているゆえに誠に残念な結果となっている。

ただ、2017年制作の「花筐」は評判がいいらしいのでぜひ観たいと思う。もちろん遺作となった「海辺の映画館」も。

ここれわたしが好きな大林宣彦のベスト3作品をあげると、以下のようになる。

一位:「青春デンデケデケデケ」圧倒的なライブ感で、原作を凌ぐ作品となっている(原作の小説も素晴らしいです)。仁鶴に似た少年は未だに俳優として活躍しているそうだ。

二位:「転校生」これを観ていたら「君の名は」は馬鹿らしくみえる。

三位:「野ゆき山ゆき海べゆき」小津安二郎へのオマージュ作品?前衛的で切ない映画。素晴らしい。

問題は現在のネットフリックスやアマゾンプライムなどのサブスクリプションでは大林宣彦の作品は殆ど観ることができないことである。

「転校生ーさよなら、あなたー」は例外的に観ることができたが、こんな駄作がみれても仕方ない。

昔の尾道三部作や新・尾道三部作などが切に観たいと思うのである。



2020年4月29日水曜日

オペラメタル

Imperial Ageは、Alexander "Aor" OsipovとJane "Corn" Odintsovaによって2012年に設立された
モスクワのシンフォニックメタルバンド。

メタルバンドで最も重要なパートはボーカルであることはいうまでもない。あのバックの重音に拮抗できるだけの歌声を発することができるボーカリストは実は希少な存在なのである。わかりやすいところでは、日本の歌謡メタルバンドであるXジャパンのボーカルはあまりにひ弱であった。あのボーカルがもっとしっかりしていればXジャパンももっと海外で評価されていただろうと思う。逆に、BABYMETALはSu-Metalの素晴らしい歌唱によってアイドルの域を超えて、全世界で評価を獲得している。
で、今回紹介するのは、トリプルボーカルの素晴らしいシンフォニックメタルバンドである。しかも出自はロシア!ボーカルの主体は男性1人、女性2人で、テノール、ソプラノ、メゾソプラノの構成である。歌唱法はオペラのそれに準ずるもので、いわゆるベルカント唱法であると思われる。彼らの歌唱を聞けばもうこれは圧巻である。


 ついでにライブでの凄さを示すものとして下に貼る。


トリプルボーカルということで、別にもうひとつTEMPERANCEというシンフォニックメタルバンドを紹介する。しかし、歌唱法はオペラのものではなく、普通のメタルのものである。しかし、3人ともしっかりとしたボーカルである。素晴らしい。


このバンドはイタリアということであるが、シンフォニックメタルといえばやはりフィンランドのNightwishを思い出さずにはいられず、しかもベルカント唱法といえばNightwishの初代ボーカリスト、ターヤ・トゥルネンを思い出さずにはいられない。ターヤ・トゥルネンについては以前のエントリーで紹介しているが、いうまでもなくメタル界での最高ボーカリストである。その彼女の実力をまざまざとみることができる動画を下に貼っておく。これはおそらくNightwishのベストライブアクトである。このライブの後にターヤ・トゥルネンはNightwishを脱退するのである。


2020年3月29日日曜日

ゆるキャン△実写版は大成功

静かにキャンプを楽しみたいソロキャンパーの主人公・志摩リンを演じるのは福原遥
子ども向け番組「クッキンアイドル アイ!マイ!まいん!」(2009~2013)の柊まいん役を務めたことで知られる。そして、リンと出会ったことでキャンプに惹かれていく女子高校生・各務原(かがみはら)なでしこ役をグラビアアイドルとしても活躍する大原優乃、高校の同好会「野外活動サークル」(通称:野クル)の部長・大垣千明役を田辺桃子、野クルの一員・犬山あおい役を箭内夢菜、リンの友人・斉藤恵那役を志田彩良が務め、注目の若手女優陣が集結する。

今年1月からTV東京系列で放映されている「ゆるキャン△」の実写版を観た。
わたしはもちろんTVではなく、ニコ動で様々なコメント付きで観た。
このコメントを読むと大体その作品が成功しているかどうかがわかるのだが、この実写版は大成功といえる好反響を得ている。
アニメあるいは漫画の実写版というのはこれまでわたしが知っている限りではほとんど、いやすべて駄作であり、まさに観るにたえないゴミなのだが、そして、この「ゆるキャン△」実写版もその例に漏れないものなのだろうと思って観始めたのだが、1話目からその期待は見事に裏切られ、毎話観るのが楽しみで仕方なかったのである。
内容はアニメ「ゆるキャン△」とほぼ同じである。いや、本当に忠実にアニメを再現しているといってもいい。ただ、アニメの主要登場人物は高校生なのだが、実写版は一応高校生という設定にはなっているが、どうみても大学生にしか見えない。それでも、それでもなんか許せてしまい、彼女たちの一挙手一投足に拍手を送ってしまいたくなるのである。
主役の志摩リン役の福原遥以外は、まさに適役という役者が当てはめらている。大垣役の田辺桃子はすばらしい。福原遥もすばらしいのであるが、なにせ志摩リンは小柄であるはずなので若干福原遥は大きくてそこがちょっとイメージが違うような気がするのであるが、まあ声はそっくりなのでよしとしよう。福原遥以外なら浜辺美波などでもよかったかもしれないが、ちょっと有名になりすぎて違うような気もする。
まあとにかくアニメの実写版で初めて成功作を目にしてびっくりした次第である。
で、この成功の一助になっているのが、EDの曲である。LONGMANというバンドの曲「Replay」でこれがいい!


ついでにアニメのEDベスト3をあげておくと、
3位が上の「Replay」で、2位が「まどマギ」のED「Magia」。このEDが始まってからまどマギの内容がさらにダークサイドへど加速していった気がする。


そして、1位は「けものフレンズ」の「ぼくのフレンド」。これは本当にいい曲だったし、背景の廃墟とあいまってけもフレの謎をさらに深化させてくれたように思う。

2020年2月22日土曜日

11周年

ひめともち

今日は2月22日。つまり、猫の日です。つまりこの創作実験室が創設されてから11
年経ったということです。
それだけのことです。

2020年2月1日土曜日

スーツくん


 鉄道系Youtuberスーツくん

 またやらかしてしまいました。
1月に記事をアップすることができませんでした。
まあ、それだけ忙しかったということです。
そうです、学会講演に依頼原稿といろいろと目白押しで、これが2月まで続きます。

で、今回の記事は、わたしが昨年中頃からずっとフォローしている鉄道系ユーチューバースーツくんについてです。
スーツくんは現在横浜国立大学の4回生で、高校卒業後から本格的にユーチューバーとして活動を始め、現在はかれに関するチャンネル登録者数をすべてあわせると50万人に達するという人気者です。
かれの何が凄いかというと鉄道系の知識が言わずもがなで、それにもまして凄いのがかれのトーク能力なのです。切れ目なく延々と話し続けます。まさに「オタク」の鏡みたいな人です。大学ぼっちで、仲の良さそうな友達はいませんが、実際は鉄道趣味を通じて幾人からの友達はいるようです。年収は約5千万円くらいみたいで、それをいかして航空機のファーストクラス体験記みたいな動画もあげています。
とにかく、かれの動画はかれの人のよさが溢れています。
わたしは鉄オタではまったくないのですが、かれの動画に引き込まれていきます。
いやあ、スーツくん、凄いなあ・・・。

ということで、1日遅れで1月のうp完了です。