2016年4月21日木曜日

BABYMETAL VS Perfume

Perfume(パフューム)は、日本の女性3人組テクノポップユニット。アミューズ所属。

以前に同様のタイトルで、BABYMETAL VS AKB48というのをやったのだが、まったく勝負にならず、AKBなどという文字を書いてしまっただけで反吐が出るような気分を味わったのであるが、今回はそれに懲りずに、VS Perfumeである。
しかし、さすがにPerfumeは、明らかにAKBとは違うのである。
格が違うし、ものが違うし、洗練度が違うし、芸術性が違うし、知性が違うし、根性が違うし、いやはやなにもかにも糞豚AKB(ああっ、文字にするだけで反吐が出る)とは違うのである。
しかも、そもそもPerfumeがいなければBABYMETALは存在しなかったのである。これはベビメタのプロデューサーであるKOBA-METALが以前に述べている。同じアミューズで、Perfumeがテクノとアイドルの融合で成功したのをみて、KOBA-METALは、アイドルとメタルの融合を思いついたのである。
つまり、BABYMETALの生存必要条件はPerfumeなのである。
であるから、この両者を比べるとどうしてもPerfumeの勝ちということになる。
ただこの2つのグループの違いをみてみると、Perfumeが中田ヤスタカというひとりの楽曲製作者にたよっているのに、ベビメタは様々なアーティストがその楽曲制作に携わっている。その分、音楽の振り幅が大きくなっている。それがベビメタのPerfumeに対する利点といえるような気がする。そして、今後も様々なアーティストを取り入れることによりその楽曲の質は高いものを維持できるのではないかと思われる。反対にPerfumeは中田ヤスタカと心中しなければいけない運命にあるのかもしれない。
しかし、中田ヤスタカもその才能はなかなか枯れずに、今回のニューアルバム「Cosmic Explorer」は前作「LEVE3」を超えているような気がする(前回のエントリーで、iTunesで購入できないようなことを書きましたが数日遅れで購入可能となりました。あしからず)。「Flash」は久々の快作で、「Edge」には全然及ばないが、それでもそれに次ぐベスト作品のような気がする(ちなみに次点は「エレクトロ・ワールド」。だからトップにその画像を貼りました)。そもそもこの「Flash」の前に、三戸なつめに「8ビットボーイズ」という曲を中田ヤスタカは提供しており、これの延長に「Flash」があるような気がする(のは、わたしだけかもしれないが・・)。下に2つの曲を並べてみる。




いかがでしょうか?
また、偶然にもベビメタの新MV「KARATE」では、「Flash」と似たような空手あるいはカンフーアクションが取り入れられている。まあ、2つのグループの振付師は皆さんご存知のようにあの有名なMIKIKO-METALであるから似たような感じになるのは仕方がないかもしれない(と書いたが、Pefumeは柔、ベビメタは剛という感じで振り付けがなされ見事な差別化が図られているようです) 。ちなみに次はベビメタ「KARATE」を貼っておきます。



ベビメタの楽曲は、それぞれの制作に携わったアーティストのエッジ(最先端)を表出しているかもしれないが、Perfumeの場合はそうならないような気がする。中田ヤスタカのエッジはかれのユニットCapsuleで表出されるのである。であるからエッジに触れたければCapsuleを聴くべしであり、それ故、CapsuleのこしじまとしこさんはPerfumeの誰よりも魅力的でかわいいとわたしは思うのである。
でもまあとにかくはっきりいうとベビメタとPerfumeは姉妹の関係なのである。
もちろんPerfumeがお姉さん。ベビメタはPerfumeを見習って、息の長いアーティストとなってほしい気がする。ここまで書いてわかるように、ベビメタもPerfumeももうすでにアイドルではないのである。ドルオタは駆逐されたのである。ざまあーーーなのである。
で、現時点における両グループの最高作品を比べると(もちろん、「Edge」VS「From Dusk Till Dawn」ということになる)、それは明らかに「Edge」の勝ちなのである。
下に「Edge」の動画を貼りました。これをみると本当に芸術に触れた感じで、Perfumeを軽々しくテクノアイドルなどと呼ぶことは躊躇われるのでした。


2016年4月10日日曜日

BABYMETAL「From Dusk Till Dawn」from 「METAL RESISTANCE」


「METAL RESISTANCE」は、BABYMETALの2作目のスタジオ・アルバム。
2016年4月1日に発売された。
4月14日付けのアルバム・トップ100(全英総合アルバムチャート)で15位を記録し、1975年に発売された冨田勲のアルバム『Snowflakes Are Dancing』の17位を抜き、日本人における最高位を41年ぶりに更新した。

久々にベビメタの話題です。
4月1日にニューアルバム「メタルレジスタンス」が発売され、翌2日には英国ウェンブリー・アリーナで日本人初のライブを開催したベビメタ。その勢いはまさに飛ぶ鳥を落とすものです。
素晴らしい。
で、ウェンブリー・アリーナの公演はLV(Namba Zepp)でわたしは観たのですが、音響に一部不備があったものの公演そのものは素晴らしかったです。これが椅子に座って観れたならなおいっそう良かったのですが、ライブハウスで満員のなかずっと立ちっぱなしで観るのはしんどかったです。次回は、前回の英国公演のLVのように映画館でもやってほしいというのが希望。
ライブの細部については、「Catch me if you can」の影絵を連想させる演出が出色ものでした。


また「Amore」の天使の翼も壮大な感じで曲そのものの疾走感とうまく同期していたように思われます。このライブでのベストパフォーマンスは間違いなくこの「Amore」だと思います。Su-metalはまさに悪魔が憑依した天使でした。


で、ニューアルバム「メタルレジスタンス」の感想。
全体のできは第一作「BABYMETAL」を凌駕していると思います。
第一作は、これまで発売されてきたシングルの寄せ集めだったわけですが、今回のものはアルバムとしてトータルなものとして発表されました。 ただそこに一貫したコンセプトのようなもがあるかというとそれは疑問符が付きます。しかし、そもそもベビメタ自体がアイドルとメタルの融合というコンセプトのもとに作られたプロジェクトですから音楽的なコンセプトはなくてもいいような気もしますが、いやいや、そこには音楽的にはひとつのジャンルに固執しないという立派なコンセプトがあると思います。メタルというしばりはありますが、メタルそのものがかなり曖昧な幅広いジャンルを包括してしまうものですから基本的にはなんでもありと考えた方がいいような気がします。事実、このニューアルバムには、プログレあり、ラップあり、バイキングメタルあり、歌謡曲あり、EDMあり、シンフォニックメタルあり、いやはやなんでもありです。
で、これこそがベビメタの真髄とも言えるのです。
困ったことは、同じニューアルバムといってもいろいろなヴァージョンがあること。
The One限定盤(ファンクラブ限定もの)、日本通常盤、欧州通常盤、それから他にもあるかも(これ以上は興味なし)。
で、その違いは、The One限定盤には「The One」のunfinished versionとして英語歌詞のunpluggedのようなアカペラ調の感じの曲が含まれていること(「The One」については、日本盤は日本語歌詞、欧州盤は英語歌詞で、シンフォニックメタル調の曲となっています)、欧州盤には日本盤の「シンコペーション」の代わりに、「From Dusk Till Dawn」が挿入されていることなどです。
で、この「From Dusk Till Dawm」があまりに素晴らしい過ぎるのです。
それは譬えるなら、Perfumeの「Edge」を聴いた時に感じたあの驚愕に匹敵するものといえばわかってもらえるでしょうか?
「Edge」はアイドルソングそのものを超越してしまい、もうアイドルという枠組みは意味が無いということを宣言し、糞みたいな存在のドルオタに宣戦布告して、Perfumeからドルオタたちを一掃した記念碑的な作品であるとわたしは勝手に解釈しております。
ドルオタなんで死んでしまえばいいんだ・・・。
「Edge」を聴く度に、Perfumeの3人がいつもそう囁いているようにわたしには聴こえます。同時に中田ヤスタカがそう呟いているのも聴こえます。そして確実にPerfumeは自らの支持者の中からドルオタを駆除していたったのです。そして、それが今日に至る彼女たちの成功へと結びついているのです。というのはまあ強引な解釈ですが。
そんなPefumeのニューアルバム「Cosmic Explorer」は日本ではまだiTunesでは購入できないのです。外国ではできるのに・・・。馬鹿にしてんのか!
日本ではCDのみで購入可能です。このCDがまたいろいろな限定盤があって馬鹿みたい。まあ、ベビメタも同じ穴のムジナですが(しかし、ベビメタのニューアルバムはiTunesでも購入可能です!)。
こういう販売方法をやっている限り日本の音楽に未来はないような気がしますが。
ということで、ベビメタもPerfumeもドルオタを完全に駆除できていないのは残念極まりないのですが、こいつらを完全殲滅するためにはまずはニューアルバムは一種限定で、加えて変な付録とか付けずに、ネット配信メインですることが最重要だと思います。
で、話は元に戻って、「From Dusk Till Dawn」へ。
この曲はとにかく素晴らしいのです。
特にわたしのようなプログレが好きで、テクノが好きで、トランスが好きで、最近だとEDMが好きという人にはもうたまらない作品です。Su-metalのファルセットボイスはまさに一聴ものです。もちろん、ごりごりのメタル好きやドルオタにはこの曲は大不評だと思います。
ざまあーーーです(笑)。
そして、この曲が欧州盤に収録されたことで、欧州におけるベビメタの位置はキワモノを超えて、よりアーティスティックな方向へと修正なされたのではないでしょうか。
惜しむらくは、この曲が日本盤に収録されなかったこと。
日本盤の代わりの曲は、「シンコペーション」。これもなかなかよい曲なのですが、どうしても80年代、あるいは90年代前期のロック臭が強いということです。ですから当時十代、二十代だったおっさんにとってはとても懐かしくてのれる曲ということになるのですが、わたしにはどうもなんとなく古臭いという感じがしてしまう・・・。「Amore」も似たような路線ですが、これにはドラゴンフォースを初めとしたメロディクスピードメタルの息がかかっています。その分、古臭さがなくなっているような気がします。
それでは「メタルレジスタンス」収録曲のわたしのベスト5をあげますと(Road of Resistanceは既出なので省きます)・・・

5)Tales of The Destinies
これはゴリゴリのプログレです。イエスがあって、ELPがあって、まあいろいろなプログレバンドへのオマージュとも言えます。ありがとう、KOBA-METAL。

4)The One
シンフォニックメタルっぽい。ドリーム・シアターっぽい。The One限定盤の静かなやつが最高です。それにしてもSu-metalの英語発音はたいしたものです。

3)Sis. Anger
Black Baby Metalの曲としては最高傑作ではないでしょうか。ウェンブリー・アリーナの公演では演られませんでしたが、ぜひライブで聴きたい曲です。

2)META! メタ太郎
バイキングメタルあるいはフォークメタルを髣髴とさせる良曲。子供っぽいとかマーチングソングっぽいとか言って謗るアホたちもいるがよく聴くとそこに内在するその進取性を感じることができるはず。それがわからないやつは死ね。

1)From Dusk Till Dawn
言うまでもなく、ベビメタの最高傑作。今後、この曲は伝説となって語り継がれていくことでしょう。

以上です。で、作曲者、アレンジャーを調べるとわたしが好きな曲はやはりゆよユッペさんの曲が多い。ゆよユッペよ、ありがとう!DEATH。
可能なら「From Dusk Till Dawn」はゆよユッペのアルバムに10分バージョンくらいなもので発表してほしいなあ。
ということで、最後に「From Dusk Till Dawn」の歌詞を下に貼っておきます。これは英語ネイティブの方が耳で聴いたものを書いたものでどこまで正しいかはわかりません。

Something’s got to go….
Something’s got to go…

In the air…
Pray your way
In the air… the air…

It got better…
Don’t start slow, then…
(Something’s got to go…)
It got better…
Don’t start slow, then…
(Something’s got to go…)

Dream… sing…
Climate… the weather…
Hot… colder…
And warm… memories…

Get off my face
More day after day
And reaching to fate
So instincts so faint
I’ll wake from the dream
To keep and relive
‘Cause life it is a dream
And dream’s on a BREAK ←この「BREAK」が超絶にカッコいい!!

While it’s over
Never ever
While it’s over
Never ever

In the air…
In the air…