2014年3月30日日曜日

STAP細胞とコピペ問題

STAP細胞: (Stimulus-Triggered Acquisition of Pluripotency cells)とは、
動物の体細胞に外的刺激を与えて分化多能性を獲得させた細胞である。
(Wikipediaより)

このブログでは基本的に時事ネタはあまり書かないようにしているのですが、このSTAP細胞については以前ダフトパンクといっしょに取り上げたこともあり、またそれ以上に、このブログでこれまでわたしが取り上げた人(田崎くん森岡さん)がツイッターでかなり言及していることもあり、ツイッター関連ではなぜかわたしをフォローしているbiochem fanさんがどうもbioinformaticsに精通しているようで、今回の事件でネット側の有力な情報発信源となったslash dotのkahoさん(この方は理研のbioinformaticianらしい)とそのデータ解析についてリアルにやりとりしており傍から見ていて興味をもったこともあり、また、同じくネット側の重要な情報発信源でO氏のコピペ問題を次々と指摘していったJuuichijigenさんが、わたしが森岡さんのツイットの返信でS氏のことを呟くとすぐにわたしをフォローするようになったことなどもあり(かなりびっくりしました)、それよりなにより、この事件の関係者であるS氏はわたしの大学の同期であり、米国留学中は一時期同じ大学に在籍しておりちょっとした交流もあったこと、また以前のエントリーでも書きましたが理研のiPS細胞の最初の臨床応用になるであろうiPS細胞由来網膜色素上皮細胞の移植のユニットリーダーであるT氏もとても長い付き合いのある知己であること、今回の事件で理研のユニットリーダーたちのまとめ役のようなことをやっているH氏は高校の同級生であること、以上いろいろとつながりがあり、それでいて密接な関係とまではいかないのであまり気を使う必要もなく書けるので好き勝手なことを書きます。
まずS氏については、現時点ではなにか悪の黒幕のごとく書かれているのをよく見かけるのですが、わたしの皮膚感覚(どう表現すれなよいのかよくわからないのですが、これまでの付き合いからわたしが得てきたかれに対する直截的な感想のようなもの)からするとS氏がそのようなラスボスの役回りを演じる確信犯的悪人ではないとはっきり言えます。学究肌であり、医学生物学はもちろんですがその他様々なことをよく知っており冗談も通じて楽しい会話も成立するという極めて常識人であるのがS氏の正しい姿だと思います。そして、やはり科学者として真理を追求することに何より情熱を傾けるという姿勢は常人以上のものがあり、それはこれまでのS氏の輝かしい業績が物語っています。かといって常にその分野での王道を歩んできたかというとそういうわけでもなく、大学院生の頃は同じく同期のM氏がNatureに論文を載せ喝采を浴びていたなかでかれはその陰に隠れていた感がありますし、そんななかある意味起死回生の逆転を狙って留学となったものと思われますが、そんな気負いのようなものはわたしにはつゆとしてみせず、淡々と実験に取り組んでいる、そしていっしょに米国に来た家族(当時はまだ幼い息子さんもいっしょでした)とともに米国での生活を楽しんでおられました。
そんなS氏がどうしてこうなったのか?
自分をS氏と置き換えて考えてみると、理研の副所長として理研の研究者をリクルートするには、単に業績主義で経歴も立派で極めてきっちりしたある意味堅実な研究者を雇うのも一手ではありますが、そうではなくて今回の主役となったO氏のような業績はないが、妄想ともいえるようなある仮説に固執しておりその仮説はもし正しいのなら生物学の世界にコペルニクス的転回をもたらすかもしれない、そしてそれをやろうとする情熱に溢れている、しかも知己の信頼できるオーソリティーともいえる研究者からの推薦もあるとなると、それはやはりチャンスを与えてみようとなるのは当たり前だと思いますし、そうあるべきだと思います。その意味で、今回の理研のO氏のユニットリーダーへの抜擢はおかしなものではなく、逆に理研の姿勢に研究所としての理想型を見出します。業績至上主義で、糞みたいな論文でも沢山あればOK、impact factorが高ければOKという実務的な選抜方法ばかりではおそらく面白い研究は生まれないような気がします。
で、可能性を託してS氏はO氏を選んだ。
そして、できる限りの協力は惜しむまいと。
結果として、O氏はSTAP細胞があり得るという実験結果を得た、いや、S氏へ呈示した。
S氏はO氏を論文完成へと導いた。自分自身のためではなく、いわゆるシンデレラ・ストーリーを創るプロデューサーとしての役割に徹していただけのことだと思います。組織のトップに付いたことのある人ならプロデューサーとして配下のスタッフを成功の道へと導くことの自己満足度の高さというのはよくわかるのではないでしょうか。
男女の関係とかiPS細胞の山中先生への嫉妬とか下世話な噂も聞こえますが、わたしにとってはまさに笑止千万で、S氏からはそういう臭いはまったくしません。いくらなんでも科学者としての業績で理研の副所長にまで登りつめた研究者がそんな下世話なことをやらかすとは到底思えません。が、これはわたしのバイアスのかかった勘違いなのかもしれません。本当のところはS氏とO氏にしかわからないのです。いや、その当人たちにもわからないのかもしれません。お互い様のその関係においてさえその解釈は違っている可能性大です。
とにかくO氏はそんなS氏の協力にお構いなく、見事な捏造データを発表した。
S氏も見事に騙された。
おそらくここが問題となるところだと思います。
つまり、S氏は騙されたのか、それとも共犯者なのか?
普通に考えれば共犯者になる必要性がS氏にはないと思います。ここまでの見事な業績のある研究者がさらなるものを求めて危うい橋を渡るとは思えませんし、捏造データが通用するなどという甘い考えはもちあわせていないでしょう。
どう考えてもS氏は「O氏にやられてしまった」。
O氏を好意的に解釈するなら彼女の妄想は彼女のなかではすでに真実となっており(つまりSTAP細胞は現実に存在するもの)、後はそれをどうやって証明するか、それだけが必要であり、STAP細胞は真実なんだからその証明手段にちょっとした虚飾があったとしても真実には違いないのだから問題なく、他の研究者が追試実験でその真実を証明してくれるだろう、その間までに自分の施した虚飾がバレなければ問題ないと考えたのかもしれません。
(ちなみに医学関係の論文で再現性のない疑わしい論文というのは数多くあります。もっと言うならそれが普通です。結局は追試実験により信頼性を勝ち得ていき、その真実が証明されるのです。つまり数多くの論文が再現されることなく闇に葬られていくのです)


上の写真がこのSTAP細胞の真偽において決定的となったものです。博士論文で使用した写真を今回の論文で使用するという普通に考えて想像もできない安直なことをしています。
なんでこんなことしたのかなあ・・・・まさに溜息です。
この事実を知った時、S氏は目の前が真っ暗になっただろうなあとは想像できます。
それでもS氏はO氏を信じて(それともなんとかこの不都合を秘匿するため?)、別のデータを新たに呈示した模様です。ということは、やはりS氏はSTAP細胞の存在を確信しているのかも・・・ここまで来るとなにがなにやらわかりません。ただ、おのれの名誉を回復するためにS氏ができることは自らがSTAP細胞の存在を証明することなのではないでしょうか。そして、S氏ならそれは可能だと思いますし、結局は存在しなかったことを証明することになるかもしれませんが、それこそS氏の責任だと思います。
O氏は様々なコピペ問題もあり、おそらくというか必然的に研究者としての生活は終わると思います。たとえSTAP細胞が真実であったとしてもそれを証明するのは他の研究者ですし、STAP細胞の発想自体はヴァカンティ博士のものですから彼女の名前がSTAP細胞の歴史のなかに残ることはないでしょう。このまま静かに消え去ることが彼女にとっても一番いいような気がします。
コピペ問題については早稲田大学の博士論文でも他の研究者も大々的にやっていたようですので、O氏ひとりの責任問題にするには無理があります。このコピペというのはネットが発達し、あらゆるテキストがネットで拾い読むことができる現在となっては仕方のない現象であります。
わたしは「あしたをはる」で、自分の言葉のないすべてコピペの文学作品(コピペの引用は明示する)というものを目標にしましたが、おそらく文学賞に応募される文学作品等も大なり小なりコピペ作品といえるものが大勢を占めてきているのではないでしょうか?確か数年前の文芸賞で受賞作がコピペ問題で失格になったことがありました。
今後、コピペ検証システムがもっと発達していくことだと思われます(現在ではdiffなどがありますが)。これが究極的にまで発展すると自分の言葉で書いたと思った小説をコピペ検証システムで検証するとほとんどがコピペであることがわかり、何も書けなくなってしまうということが起こりえます。まさに笑い話です。そして、どんなつまらない駄文にも特許が付いて、その使用には著作権いや著文権がかかわってくるということになるのでしょう。そして最後にはわたしたちは自分の意見、感想さえ公に文書で表明することができなくなる。それはすべてが既知のものであり、自分のオリジナルと思っていたものがすべて過去に登録されたものであった。このようなことを題材にしたSF小説ってあるのかなあ?

コピペは悪か?

コピペされるということはそのオリジナルの信頼性が高いことと解釈できます。
コピペを追試実験と考えるとコピペすることによりその仮説は正しいことが証明されることになるのです。つまりコピペ可能=真実。
STAP細胞は追試実験によりその真実性を証明される必要があるのですが(現時点では真実かどうかは不明)、まさにその論文のコピペ構造によりおのれがコピペされる以前にコピペ検証から外されてしまったというのが現在の状況なのではないでしょうか。
なんという自己言及的な矛盾に満ちた構造。
これはおそらくコピペ絶対だめ!といっている問題ではないと思います。
コピペ自体は生物学ではそのDNAも含めて根源的に必要なものです。
どちらかというとオリジナルに固執して、おのれの権利や自己主張を誇張する方が生物学的にみておかしいような気もします。
わたしが敬愛する寺山修司を「剽窃の作家」として貶める輩がたくさんいます。まさに馬鹿ばっかしです。わたしは「剽窃の作家」ゆえに寺山修司を愛します。寺山修司は過去のいろいろな言葉を拾い集めて新たな形で提示してそこにあらたなオリジナリティを見せつけてくれました。ちょっといい過ぎかもしれませんが、数十年後には「コピペで何が悪い!」というのが普通になるのかもしれません。そして、現時点でそれはそれで仕方ないというかそうあるべきなのかもしれないとわたしは考えています。

2014年3月22日土曜日

東方重金属✕BABYMETAL

東方重金属とは、東方キャラ及び東方楽曲を使用し、メタルアレンジした動画に付けられるタグ。
タグ名の由来は「ヘヴィメタル」を日本語訳して、重金属となった。
元々東方とメタルは親和性が良く、東方のBGMをメタルアレンジしている音楽サークルは数多く存在する。
(Demetori、CROW'SCLAW、IRON ATTACK!、UI-70、UnluckyMorpheusなどが代表的)
(ニコニコ大百科より)

 東方重金属、いやここでは以降東方メタルと記していきますが、東方のBGMはメタルとの相性がいいようで、メタルアレンジしている同人音楽サークルが数多く存在し、またその楽曲も無数にあります。
東方二次創作についてあまり知らない方のために一応簡単に説明しておきますと、音楽に関して例をあげると、東方のシューティングゲームには各ステージの登場キャラごとにそのBGM(ボーカルはなく、いわゆるPCのピコピコ音楽風。タイトルは付いている)があり、フランドール・スカーレットであるならそのBGMタイトルは「UNオーエンは彼女なのか?」となっており、その基本BGMのメロディーをメタル風にアレンジしたりあるいはジャズ風にアレンジしたり、あるいは歌詞を付けたりして、二次創作楽曲を創ることを東方二次創作といいます。ですから「UNオーエンは彼女なのか?」だけにしても数多くの歌詞があり、また数多くのアレンジ曲があり、よって数多くの違うタイトルの二次創作楽曲があるのです(多くはきちんと引用を明らかにしています、つまり原曲は「UNオーエンは彼女なのか?」というように)。
で、この東方メタルの楽曲にBABYMETALが歌うのに相応しいと思える曲が多くあるのです。そもそも東方もBABYMETALもある一面では「ロリータ」という価値観があるのは否定しようもなく、その点において東方とBABYMETALの融和というのは容易であると思えます。しかも、東方の紅魔館の登場人物であるレミリアとフランドールのスカーレット姉妹はBABYMETALのYUIとMOAを想起させるに十分で、この点においてBABYMETALが東方メタルそれも東方紅魔館関連の楽曲を採用するのは理に適っていると思われます。
ということで、まず最初に挙げるのが、下の作品です。

 

これを知ったのはMMDの方面からでニコ動のMMD杯で評価の高かった動画です。東方キャラが東方メタルを演奏する様をMMDで再現するというのはわたしが東方紅魔館キャラでやってきたことですが、上記作品はそのMMDの質においてわたしの作品などを軽く凌駕して素晴らしいできになっています。正直言って初めてこれを観た時は嫉妬するのみでしたが、何度も見るうちにただただこの作品の素晴らしさに驚嘆するのみになっていきました。で、この楽曲をBABYMETALがやってはいかがでしょうか?
いいと思うんだけどなあ・・・・。
で、次は、SU-METALのソロ曲として採用してほしいやつ。

 

SU-METALのハイトーンボイスに合いそうな曲ではありませんか!
で、SU-METALのソロ曲が出たら次はもちろんBLACK BABYMETALの曲ですが、それが次のやつ。

 

これはかなりレベルが高いです。現時点でのYUIとMOAでは手におえない状況かもしれませんが、1−2年後にはうまくフィットするような気がします。これくらい悪魔っぽくやって欲しいですねえwwwそしてBABYMETALもこのPVのレベルくらいまで芸術性を高めて欲しいような気もします。
最後にBABYMETALとして3人のボーカルでやってほしい楽曲が次のやつ。まあメタル色は薄いのですが、こういう路線も大切だとは思います。


まあいろいろ書いてきましたが、ピュアな東方ファンそしてベビメタファンからは誹りを受けるかもしれません。しかし、ベビメタのよいところはその雑食性にあると思いますので、かなり個性が強いですが東方というジャンルを取り入れるのも一考していただければと思います。そして、東方厨をベビメタに呼び込むというのも一手だと思います。


2014年3月9日日曜日

BABYMETAL;the days after Budokan

The photo was taken by Dana Yavin( http://on.fb.me/1cmcdbx )from NY. 
Please click the photo above! 
You can feel something about the live performed by BABYMETAL at Budokan on March 1-2.


BABYMETAL武道館公演から1週間が過ぎたことになります。
この公演そしてファースト・アルバムのリリースは世界的に注目を集めているようです。
上の写真は米国のプロのカメラマンが撮ったもので、素晴らしいものです。当日の会場の臨場感がそのまま写真に反映されています。まさに天井桟敷武道館そのものです。写真をクリックして、大画面にしてみて下さい!
この写真をみて、わたしの脳髄にはまさに当日の武道館公演がまざまざと甦ってきました。このDanaさんは、BABYMETALの武道館公演の前後に東京ドームで開催されたローリング・ストーンズの公演に付いてきたRollingstone誌の専属カメラマンのようですが、ついでに観たBABYMETALの武道館公演にイタク感激してしまったようで、次のようなメッセージを残しています。
 Shooting Japan's BABYMETAL was the most amazing experience! 
check them online they are just amazing!
かなりの衝撃だったようですねwww
プロのカメラマンの写真で勝手に引用していいのかわからないので上の写真の説明は英語で書いておきました。
ネットではドルオタたちがCDの売上がどうのこうのと騒いでいますが、CDの売上なんてどうでもいいような気がします。そもそもCDで音楽聴くって、ちょっと・・・ですよね。
CDを購入する層ってのは要するに付加価値(握手権とかそういうもの)を求めているのであって決して音楽を求めているわけではないようです。AKBとかジャニとかその他多くのアイドルたちがドルオタから出来る限りの金銭を搾り取らんとしてCDを売り捌いているというのが現実でしょう。で、BABYMETALはそんなことはない、といいたいところですが、さすがに握手とかの接触商売はしてませんが、CDはいろいろな種類の限定版があり、まあやはり商売してます。まあ売れてなんぼの世界ではあるので仕方ないのですがあまりアコギなことはしないでほしいです。というか真っ当な人はそんなアコギな商売に付き合うことはないので関係ないといえば関係ないのですが、でもハタからみているとそれでもなんだかなと思ってしまいます。
で、おそらく音楽の売上でもっともその人気状況を反映する指標としてiTunesの売上があげられます。これは楽曲をDLするだけですから。わたしはほとんどの音楽はこのiTunesで購入してます。最近はネットではクラウド化がどんどん進んでいるので、音楽に限らず映画や書籍なども個人で所有することの虚しさを感じるようになっています。クラウドとしてきちんといかなる作品も保存されているなら人類全体の所有物としてわたしたち個人はいつでもそこにアクセスすることによりその作品に触れることができるなら個々人がそれぞれ作品を所有することは意味が無いような気がします。
話がそれてしまいましたが、このiTuensのロック部門での世界ランキング(3/9付)を下に貼りました。


これもクリックして大画面でみてください。
米国、英国、カナダ、スウェーデン、日本でベスト10入りしています。米国ではなんと1位ではありませんか!なんか凄いですねえ。
原因としては、外国の雑誌に取り上げられていることと、なにより「ギミチョコ」のMVが滅茶苦茶評判がいいようで、再生回数ではこれまで一番多かった「メギツネ」を既に抜いたようです。また、英国のロック専門誌Kerrang!にももうすぐ取り上げられるということでますますBABYMETALの評判は世界を席巻しそうです。まあそうはいっても欧米の主流音楽のなかで人気を博すということはないとは思います。意外と欧米の主流音楽ってのは保守的のような気がします。BABYMETALのような音楽はあくまでサブカルのような位置づけである程度の人気を得ることになるような気もしますがそれでも十分のような気がします。なぜならこの国日本の現在の主流音楽はAKBでありジャニでありエグザイルでありK-POPなのですから所詮主流とはその程度のもの、つまり最大公約数的価値しか持ちあわせていないものですから推して知るべしです。
ということで、次回はBABYMETALとサブカルの融合、もっと言うなら東方メタルとの融合について書きたいと思います。


2014年3月3日月曜日

BABYMETAL at 武道館


BABYMETAL武道館公演 
3/1赤い夜 LEGEND"巨大コルセット祭り"ー天下一メタル武道会ファイナルー
3/2黒い夜   LEGEND"DOOMSDAY"ー召喚の儀ー

ちょうど東京で研究会があったので、ついでにベビメタ武道館に参戦してきました。2日ともです。正直言ってどちらがついでなのかはわかりませんがwww

これが初日の武道館前の様子です。人いっぱいで、入場は30分前くらいから始まったのですがどうも係員の手際が悪く、わたしは1階スタンド席だったのですが列はジグザグだったりまっすぐだったりとうまく整理されておらず困ったものでした。が、皆文句を言うこともなくおとなしく並んでいたのには感心しましたwww
で、入場してみてびっくり!
そうです、なんとステージはまったく想像していなかった魔法陣をかたどったセンターステージ(下写真)だったのです。
 
スゲーーー!というのがわたしの感想でしたwww
観客が少ないのを誤魔化すために武道半と表現されるようにステージを会場の半分くらいまで拡げることがあるそうですが、このベビメタのステージはそのような目的ではなく、おそらく武道館の消防法上の規制をクリアするために考えられた苦肉の策ではないかと思えます。つまり、1階アリーナは普通はイス席で何人まで収容可と決められているそうですが、全員スタンドにしてこの収容人数となるとスカスカのイメージになるのは歪めません。かといってそれ以上の人をアリーナに入れることは法律上不可となるとどうしてもこういうステージ構成にならざるをえないのではないでしょうか。で、このセンターステージが実は武道館の特性を見事に良い方向に引き出していると思いました。つまり、武道館は上に伸びた席構成になっており、2階席などは上から下を見下ろす感じになっています。それはあたかもヨーロッパのオペラ劇場の天井桟敷のようなものなのです。映画「天井桟敷の人々」を観た時に感じた、あの狭い劇場で上からかぶりつくように劇に熱狂する人々の姿をこのセンターステージでイメージし、結果としてそれはそれ以上の劇的な空間としてわたしをそしてすべての観客を包みこみました!
1日目のわたしの席は1階南西の前の方の席でした。ここはアポカリプスで割り当てられた席のようで殆どの人がベビメタのTシャツを着て、公演中は熱狂的に振舞っていました。

センターステージの上には6面スクリーンが吊り下げられており、公演が始まる前には骨たちが場内の客たちを案内する姿がライブで映されていました。これはとても面白かったです。開演前に会場に流れていた曲はオジー・オズボーンの曲ばかりでした。これは「live at Budohkan」ということである意味のオマージュなのかもしれません。

開演直前の会場の様子です。ほぼ一杯です。アリーナは細かく7区画に分かれており、これはちょっと可哀そうな気がしました。各区画はあまり大きくなく(1区画250人ということだそうです)、これではWODもあまり大きなものができないだろうなと思われました。また、ステージ自体がある程度の高さがあるのでアリーナからではステージの反対側はよく見えないのではと思われました。それでもアリーナの人たちはすべてアポカリプスメイトであることからそんな逆境を跳ね飛ばすように狂い踊ってました。素晴らしいです!
で、いよいよ開演。
スクリーンにKOBAMETALが映しだされ、「今日は鹿鳴館ライブを武道館で再現する。NO MC,NO ENCOREで駆け抜ける」と宣言します。そして、いよいよベビメタの登場です。

セットリストについてはいろいろな箇所で書かれていると思われますのでここでは省略。
ほぼアルバムの曲が演奏されました。
ステージの演出はレーザー、炎、スモーク、火薬を使用して凄まじいばかりでした。
これは凄すぎるというのが正直な感想でしたwwww

で、もっと感心したのが、神バンドの扱いでした。今回は初めから最後まで神バンドです。
これこそがわたしが欲していたベビメタの姿です!
しかも神バンドの面々がステージ中央に出てきてソロの姿にスポットライトが当たるのです。かっけーーーーー!です(上の写真)。
しかも神バンドの長いインストロメンタルパートは「CMIYC」と「悪夢の輪舞曲」の前奏の二箇所にあるのです。これは凄く凄く良かったです。まさに熱狂しました。そして、なによりこのインストのおかげでベビメタの3人は休むことができるのです。

で、上の写真は「悪夢の輪舞曲」の演奏風景です。SU-METALを囲んで神バンドの面々が神演奏しています。かっけーーーです。
まさにまったく休みなしで、疾駆するようにアルバム全曲が演奏されていきました。
が、最後から2つめの「ヘドバンギャー」でアクシデント。
YUIMETALがステージの花道から落ちてしまうのです。間奏でステージからスモークが吹き出て、YUIとMOAが観客を煽りながらステージ花道を駆けまわるというシチュエイションでそれは生じました。びっくりです。それでも一人欠けた状態でヘドバンは無事終わりました。
そして、最後はお決まりのIDZ。しかし、すぐには始まりません。皆がYUIMETALの安否を気遣って(ややオーバーか?)、息をこらして、すぐに「YUIMETAL」という掛け声が会場から沸き起こり始めると漸くIDZのイントロが始まりました。そして、ステージの上にはYUIMETALの姿が凛としてありました。で、もうひとつのハプニング。イントロでSU-METALが叫ぶと同時にYUIMOAの二人がステージ花道を駆けまわるのですが、その時MOAMETALが見事に転けてしまいます。しかし、すぐに起ち上がり駆け続けます。まさにプロ根性ですwwwアリーナでは小さいながらもほぼ全区画でWODが形成されていました。素晴らしいです。そして、終演。いつものように「See You!」であっけなく「赤い夜」は終わりを告げました。そして、最後に紙芝居。ベビメタは天下一メタル武道会を極めて、そしてファイアーボールになって羽撃くといった感じのメッセージ(詳細には自信なし)が流れ、3人はステージ奥の階段を登っていって終りでした。
1日目の感想は、これこそわたしが観たいと思っていたベビメタのライブそのもの!いやそれ以上のものだったということです。前回の聖誕祭が100点満点で70点くらいなら今回は明らかに100点、いや120点です。で、これはわたしのこれまでのあらゆるミュージシャンのライブ歴で明らかにベストとなるものでした。休みなしの圧縮された80分!この圧縮さ加減は「ゼログラビティ」を彷彿とさせるものでしたwwwなんと濃密な80分か!圧倒されたままわたしは放心状態で武道館をあとにすることになりましたwww

前日の感動の余韻も冷めやまぬままに2日目「黒い夜」を迎えました。
今回は 2階南西の中あたりの席でした。前日の1階はステージがものすごく近い感じでしたが、2階は見晴らしがとてもよくまさに天井桟敷から見下ろす感じでこちらもこちらでいい感じだと思われました(上の写真)。

2日目開演直前の会場の様子です。ほぼ一杯です。

2日目は紙芝居で始まりました。そして、ベビメタの3人はステージ奥の階段から姿を現しました(上の写真)。


今回もすべて神バンドの演奏で、演出もほぼ前日と同じ。追加曲として「君とアニメがみたい」「止まない雨(仮)」が演奏されました。
そうそう、YUIMETALの靴紐がよく解けたようで、時々それを結び直す姿が見受けられました。実際、解けた靴紐の長さがこちらからみてもわかるくらいで引っ掛けてこけないかなあと見てるこちらが不安になりましたwww
IDZで終り、アンコールの後、ドキモ二とヘドバンが演奏されました。最後はこれもお決まりの銅鑼を鳴らして終演。で、紙芝居が始まって「召喚」の意味が説明されます。
で、それはベビメタが異国の地へと召喚されるということらしいです。つまり、外国での公演。そしてそれはずばり欧州へとのことです。いよいよメタルの聖地、欧州へ殴りこみをかけるということでこれはこれで戦略としてはとても素晴らしいと思います。これこそがジャパメタルだということを欧州のメタラーへ知らしめてほしいですwww
天井から3体の赤い棺が降りてきて、そこに魔女ゴーゴンのようなコスチュームを着たベビメタ3人が収容されていき、そして棺が天空へと昇っていき、完全終演でした。
紙芝居の演出はいつもながらに凝っていて面白かったです。
しかし、正直言って、召喚の意味があまりたいしたことではないことにちょっとガッカリwwwで、ステージ演出もほぼ前日と同じこともあり、濃密度の点からみても赤い夜>黒い夜でした。しかし、どちらか1日しか観ていないならば2日ともに素晴らしかったと言えるのではないでしょうか。
まさに「伝説の武道館公演」になったと思います。
 「伝説の武道館公演」というとわたし的にはDEEP PURPLEの「Live in Japan」がまず思い浮かびますが、それをはるかに凌ぐ名作として語り継がれていくことでしょう。そして、この公演模様はBD/DVDになることでしょうからその暁月にはぜひBDを購入したいと思いますし、このライブを体験していないベビメタファンは絶対購入すべきです。
骨バンドが出ていなくて淋しかったという人もいるでしょうが、やはり神バンドの威力は絶大です。そして、欧州への殴り込みには絶対神バンドで臨んでほしいです。いや絶対そうあるべきです。それだけを祈って、またいつかベビメタのライブに参戦できることを夢想しながらこの感想録を閉じたいと思います。