2013年12月29日日曜日

2013年ベスト・ワン

ガールズ&パンツァー』は、2012年10月から同年12月までと2013年3月に放送されたテレビアニメ。
全12話+総集編2話。略称は「ガルパン」。
 戦車を使った武道である戦車道が華道や茶道と並び大和撫子の嗜みとされている世界を描いた物語で、
兵器である戦車を美少女達が運用するという、ミリタリーと萌え要素を併せ持つ作品。
 戦車は主に第二次世界大戦時に使用された車輌で、IV号戦車の他、マチルダII歩兵戦車、M3中戦車、八九式中戦車ほか各国の戦車が登場し、各種車輌、船舶、航空機などの特徴は細部まで精密に再現され、
戦車は戦車好きのスタッフがこだわって制作している。

2011年から始めた年末恒例のベスト・ワンを今年も。
過去2年間と比較すると今年は豊潤な一年でした。すばらしい作品群に巡り会えた幸せな一年いえるでしょう。
まずは、小説。
SF系は前評判の高さに比べてがっかりの作品ばかりでした。敢えて作品名は書きません。これが現在のSFの主流なのならSF小説はますます極く限られたマニアのためだけのものへと収斂していくのでしょう。それはそれでいいのかもしれません。おっとそういえば年初に読んだ東浩紀の「クオンタムファミリー」は唯一とても面白かったです。これ一応SFってことでいいのだと思うのですが、三島由紀夫賞は受賞しているものの肝心の日本SF大賞は受賞していません。これがおそらく現在のSF界の不幸を象徴しているのではないでしょうか。内輪でまとまってしまっては外部からみるとなんとも惨めな姿にしか見えないのですが・・・。あっ、それからコニーウィルスの「航路」はkindleで購入したものの年末年始に読む予定でまた未読です。これには期待してます。
純文学では、といいつつあまり読んでないのでなんともいえません。毎月送られてきていた「新潮」が送られてこなくなり(理由はわかりません。おそらく献本期間が過ぎてしまったのでしょう。なにか意図的なものがあるとは思えませんし、そこまで何かを疑う類の人間ではわたしはありません)、ただでさえ純文学に触れる機会がなくなってしまいました。それでもあげるならやはり阿部和重の「ピストルズ」。発表年はもっと前ですがわたしが読んだのが今年ですので今年のベスト小説です。
とにかく文学関係ではおそらく今年あるいは来年が電子書籍元年になると思われます。ようやくといった感じですが、この勢いをさらに加速させて既存の出版形態を破壊してほしいものです。
次は漫画とアニメ。
これはとにかく良作品満載でした。「惡の華」「進撃の巨人」「キルラキル」「弱虫ペダル」といったところが頭抜けていたように思われます。
で、「惡の華」はアニメ版がなかなか冒険的な試みをしていたにもかかわらず最後は尻切れトンボで終わってしまい残念感一杯でしたので、漫画としてベストを「惡の華」としたいと思います。進撃、キルラ、弱虫はすでに多くの賞賛を得ているので敢えてここでわたしがベストにあげることもないような気もしますが、アニメであげるならやはり「ガールズアンドパンツァー(ガルパン)」となります。この作品はTV放映中は観ることがなかったのですが(あいにくニコ動でも放映してなかったので)、いつも視聴したいとは思っており、最近になってようやく全話視聴できました。で、いうことなしに面白く今年のアニメベスト・ワンとなりました。ストパンも大好きで、わたしはミリタリーオタではないのですが(それでも小中学生の頃は戦車の模型作りに熱中したものです)、それでもやはりミニタリーとオタとの相性はいいようです。島田フミカネさんの目の付け所はすばらしいですし、おそらくこれは島田さんが計算してどうこうしたというものではなく、島田さんが元々もっていた趣味嗜好がそのまま作品として結実したというものだと思います。この流れは現在では、ゲーム「艦隊これくしょん」へと繋がっているようで、わたしは最近はゲームにはあまり関心がない(というかゲームをする暇がない)のでまだよくわからないのですがもしアニメ化されたら絶対に観るつもりです。
漫画では、吾妻ひでおの「アル中病棟日記」が出色の出来でした。吾妻さんの作品では「失踪日記」なども滅茶苦茶面白かったですが、それに負けず劣らず「アル中」も面白かったです。
それからマン臭きつ子さんのイラスト・マンガも面白かった。マン臭きつ子のおりものワンダーランド でこれまで描いてこられたのですが、人気沸騰とともに商業誌で描く機会を得て、現在このサイトは休止となっています。残念ですが、それはそれで仕方がないです。このサイトで、秋元さんについての作品などはすげーーーーの一言です。
次は映画。
ふむふむ、いろいろといってもその数は少ないのですがそのなかで観終わってこれは凄いと思えたのは、過去のエントリーにあるように「桐島部活やめるってよ」と「立候補」の2作品だけでした。で、どちらかを選べていわれるとやはり「桐島・・」になります。
ということで、映画ベスト・ワンは「桐島・・・」ということで。
ちなみに園子温の作品は残念ながら観れていません。ですから対象外です。来年観る予定です。
次は音楽。
これはボカロの潮流がちょつとその勢いに翳りがみえてきたかなという印象を受けました。といっても人気そのものは絶大なものとなっており、ある意味上げ止まりという感じもなきしもあらずです。このまま一般的な人気を維持したまま音楽の確たる一分野としてそのテリトリーを確保そして少しづつ拡大していってほしいです。
で、音楽全般となるとやはり、もういうことなしで、今年はBABYMETALに尽きます(笑)。こんなに自分が熱中するとは自分でも意外なのですが、それくらい中毒性のあるなんともいえない変なユニットなのです。おそらく来年はBABYMETALにとっては大ブレークの年になると思われます。それをしっかり目に焼き付けたいと思います。
ということで、音楽ベスト・ワンは文句なしにBABYMETAL。
ちなみにPerfumeの新しいアルバム「LEVEL3」はすばらしかったです。中田ヤスタカはなかなか枯渇しませんねえ。CAPSULEの「CAPS LOCK」もよかった!

ということで総括して今年の総合ベスト・ワンは、

BABYMETAL

という当たり前の結果になりましたwwww
下に現時点でのBABYMETALの最強作品とわたしが確信している「ウキウキミッドナイト」を貼っておきます(以前に貼ったやつはアニメ版でした)。


追記;この投稿がこのブログをはじめてちょうど100投稿目になります。これまでこのブログに付き合ってきていただきありがとうございます。BABYMETALネタを書きはじめてから閲覧数が加速度的に上昇してきておりベビメタファンには頭の下がる思いです。本当にありがとうございます。そして、今後ともよろしくお願いします。
皆様がよき新年を迎えられんことを祈って、また来年!

2013年12月22日日曜日

SU-METAL聖誕祭


BABYMETALのSU-METAL聖誕祭は12月21日幕張メッセにて開催された。

これまでハードロック・ヘビメタ系でいったライブで印象に残っているのは、まず一番はカンサスの大阪フェスティバルホールでのライブです。これはわたしが初めていったライブということもあり、まだ十代だったということもありそれゆえ強烈に印象に残っているのだと思います。カンサスはアメリカのプログレッシブ・ハードロックグループで当時のわたしの一番のお気に入りバンドでした。しかし、今思い出しても彼らのライブ演奏は完璧でした。次に印象に残っているのは90年代に再結成したディープ・パープルの大阪城公園ホールでのライブ。これはなにに感動したかというとイアン・ギランが昔のままに「Child in time」を熱唱できたことなのです。かれが「Child in time」を歌い上げる姿を目の当たりにしてわたしはひたすら涙していました。本当にすばらしかったです。で、三番目が、やはりジューダス・プリーストの大阪フェスティバルホール公演。まあこれは特に驚愕することもなかったのですが待ちに待ったジューダスのライブを観れたことで感動しました。ライブアクトもいうことなしでした。
で、今回、たまたま東京での仕事がありそのついでというかまさに幸運の女神に恵まれたことによって、SU-METAL聖誕祭に駆けつけることができました!
まずは幕張メッセに着くとアリーナの人たちの待機列ができてました。すごい人だとびっくりしました。下の写真で向こうにみえるのがその列です。


で、わたしはスタンド席だったので待つことなしにすんなりと入れました。多くの人がBABYMETALのTシャツを着ていましたがそうでもない人も結構いました。わたしはもちろん普通の姿(一応、ベビメタを意識して黒に赤の線の入った革ジャンを着てました)で参戦です。男一人というのが一番多い姿でしたが、女性一人というのも結構いて、また、年齢は10代から30・40代と幅広い人たちがいました。これはベビメタの人気はドルオタに限定されたものではない本物のそれだなと感じました。
開演前のアリーナの姿が下の写真です。思ったよりもぎしぎしに人を詰め込んでいるようでした。でもきちんとwall of deathができるような隙間の配慮はある程度の詰めこみ具合ではないでしょうかwww


スタンド席もほぼ満席。開演前に会場に流れていた曲はほとんどがヘビメタでした。わたしの好きなDragon Forceも流れてましたwww開演直前には、あのゆよゆっぺの「Leia」も流れてきました。おおっーーもりあがってきました!


【巡音ルカ】 Leia 【オリジナル】


 そしていよいよ開演です。下の写真が開演直後のステージ。YUI-METALとMOA-METALが両袖から降りてきて中央へと歩を進めていきます。白装束の姿がその二人です。二人は中央でターンして奥のマリア像に向かって歩いて行きそこにSU-METALが姿を現すというかなり凝った演出からライブは始まりました。そして、オープニング曲は「ヘドバンギャー」のテクノリミックス。確か、ライブDで演られてものです。わたしはブルーレイで観ていたのですぐにそれだとわかりました。そして、このリミックスはかなり気に入っていたのでこれが最初というのはとてもうれしかったです。で、バックバンドは案の定骸骨でした。


その後のセットリストは下記のようなものだったような・・・。
記憶違いがあったらごめんなさいです。

ヘドバンギャーRemix
ドキドキモーニング
いいね!
魂のルフラン(メタルアレンジ)
ウキウキミッドナイト
ギブミーチョコ(新曲?)
君とアニメが見たい
メギツネ
イジメ・ダメ・ゼッタイ

・・・アンコール・・・・

おねだり大作戦
Catch me if you can
ヘドバンギャー
紅月(バラードver)
ベビメタDEATH

 IDZではアリーナに巨大なWODができました。真ん中から左右に分かれたWODができて、その後は阿鼻叫喚の天国でしたwwwサークルオブモッシュも常にできている感じで皆が走り回ってました。そしてその姿をみるのが楽しかったです。自分がそこにいっしょにいたいとは体力的な面からも無理だとは思いましたがwww。
で、アンコールから神バンド登場。
はっきりいって、神バンド登場以前は、やはり音的にはちょっとという感じでした。そもそもPAちゃんと仕事してるか?という感想をもってしまいました。SU-METALの声もいまいちよく響いていなかった。もしこれが本当の姿ならちょっとがっかり・・・そういう感じでした。
新曲と思われる「ギブミーチョコ」は会場で聴いた時はいまいちかなと思ったのですが、帰宅してネットでその音源をもう一度聴くとかなりいい感じでした。やはり会場のPAがいまいちだったんじゃないかと思ってしまいます。「ギブミーチョコ」はテクノハウス系でガチメタル好きな方には不評のような気がします。でもベビメタの路線としては正統といえ、これはこれでいいのではないかと思われました。
しかし、とにかくメギツネとIDZは神バンドでのライブ映像を知っているだけにライブ会場でそれを聴けなかったのはとてもとてもめっちゃとても糞めっちゃとても残念でした!
はっきり言って、骸骨でのIDZを聴いた後は、「なんだかなあ・・・」というある種の失望感にわたしは包まれました。ああ、でも骸骨自体はとても愛嬌があって楽しかったです。ずっと彼らも踊っているんですよね。その踊りがとてもかわいいのです。だから骸骨は好きなんですが、でもやっぱガチメタル曲は神バンドで聴きたい!というのが切なる思いです。
で、アンコールからようやく神バンドが登場し、なんと神バンドバージョンの「おねだり大作戦」が始まったのです。今回のライブでの一番の収穫ではないでしょうか。下にその写真を貼ります(写りが悪いのですいません。YUIとMOAはサンタ姿です)。


紅月はSU-METALがピアノ伴奏だけで歌い上げました(下の写真)。これはこれでありかなと思いました。なにせ、SU-METALの聖誕祭なのですから。ちなみに「魂のルフラン」もSU-METALの独唱でした。


 で、最後のベビメタデス。やはりこれが一番迫力がありました。フェスの時は大体この曲がオープニングを飾るのですがやっぱこれで始まるのが一番いいような気がします。ド迫力でした。最後にSU-METALは十字架に磔にされていまいます。そして、それで終演。おそらく次回に繋がる演出なのでしょう。
で、終演後には下の写真のように武道館公演の告知が流されました。それから2月に1stアルバムのリリースも。ふーむ、展開が早いですね(アルバムに関しては遅すぎるのかも)。これでいいのでしょうか?いやおそらくいいのでしょう。おそらくベビメタはそれほど賞味期間の長いものではないような気がします。それだけ刹那的なものですので一層愛着してしまうのかもしれません。


総評として、演出としての紙芝居はとてもよいと思いました。紙芝居をみるだけでベビメタのライブに参戦する価値ありのような気もします。
あとは神バンドパートをもっと増やしてほしいと思います。フェスでの神バンドとともに躍動するベビメタをみたドルオタではない一般の音楽ファンが興味をもってベビメタのライブに来て、今回のような骸骨の口パクっぽい姿をみると期待が裏切られたと思うのではないでしょうか?そういう一般の音楽ファン(それもかなりの音楽通たち)を呼び込むためにはもう少し改善の余地ありなのではとちょっと思いました(まあ余計なことなのですが)。ともかく今後ともSU-METAL、YUI-METAL、MOA-METAL、KOBA-METALそして骸骨バンドと神バンドにはがんばってほしいです。
そして、我々ファンを世界の果てまで連れていってほしいです。

2013年12月15日日曜日

ヘドバン for BABYMETAL

ヘドバン (シンコー・ミュージックMOOK)
音楽カルチャー本の終着駅……世の中をヘッドバンキングさせるムック『ヘドバン』、ついに胎動!
1号目はアイドルとメタルを融合させたBABYMETALの60頁大特集をはじめ、あんなメタルやこんなMETALを取り上げる、メタル性感度高い&脂濃い切り口でメタルを大特集!

音楽雑誌といえばわたしにとっては「ミュージック・マガジン」(以下MM)が一番に思い浮かぶのですが、まあ1969年創刊で、現在も尚刊行かれているということから老舗雑誌いや日本を代表する音楽雑誌といえるのではないでしょうか。学生時代には大貫憲章フリークのような女学生がいたことを思い出します。MMは内容も充実しており、その音楽批評自体もレベルが高かったと記憶しています。そうです、記憶しているということは現在は定期購読していないということです。すいません。もう20年以上前から読んでいません。ですから現在のMMの音楽雑誌界での評価というものは知りません。
MMの次に思い出すのは、やはり「ロッキング・オン」です。これは渋谷陽一さんが創刊した雑誌でわたしはよく読んでました。そもそも学生時代のわたしはかなりの渋谷陽一ファンで、それはかれがDJをしていたFM-NHKの音楽番組(番組名は忘れた)の影響によるものです。確か毎日曜日の午後10時からオンエアーされていたように思います。しかし、渋谷陽一さんがチープトリックを推すようになって、そしてチープトリックが日本で売れるようになる姿を目の当たりにして何かがわたしの中から崩れ落ちて、以来渋谷陽一さんにはあまり興味を抱かなくなったのでした。そもそもチープトリックって、バンド名といっしょで本当にチープな音だったという記憶があります。そんなものをあの渋谷陽一が推すって、おいおいあんたが商業主義そのもの(渋谷陽一は産業ロックなるものを批判していた)ではないかと思い、がっかりしたんだと思います。学生時代ですから本当のところはわからないのですが、厨二病的思考としてそう考えたのでした。
三番目に思い浮かぶのは、「ロック・マガジン」で、これはとてもマイナーな音楽雑誌でした。編集長は阿木譲という方で、かなり変わった人でした。なぜこの雑誌が思い出に残っているのかというとこの雑誌は京都発のものだったからです。そして阿木譲も京都在住だったと思います。ちょうどこの頃は近畿放送(現在のKBS京都)で、ポップス・イン・ピクチュア(略してPIP)という音楽番組が放送されていて当時は外国のミュージシャンを放映する音楽番組というのはめったになくてPIPはとても貴重な番組だったのです。この番組に時々阿木譲さんも出ていたような・・・。
わたしが京都での浪人時代に近畿予備校で知り合った音楽の趣味があってよく話した非常に大人びて美しい女の子がこの阿木譲の編集部でバイトしていたのです。彼女に阿木譲ってどんな人?って訊いたところ「変人」という答えがすぐに返ってきたことは鮮明に記憶に残っています。ということで、「ロック・マガジン」は記憶に残っているのですが、それでもとにかく「ロック・マガジン」の表紙はとても美しかった!下にwebでみつけた表紙を貼っておきます。

  阿木譲(あぎゆずる 1947年 - )による、関西発の音楽雑誌。
音楽評論家・プロデューサーとして活躍し、当時としては数少ないインディーレーベルの設立などで日本のロックシーンに影響を 与えた。また、「テクノポップ」という造語を生み出したことでも知られている。

で、ようやく「ヘドバン」の紹介を。
これはBABYMETAL経由で知った音楽雑誌です。メタル専門誌といってよいと思います。
もっと言うならベビメタ専門誌かもしれないwwww
創刊号ではそれくらいBABYMETALのことばかり取り上げています。しかし、それ以外にもメタル関係の情報もあり、また伊藤政則さんのインタヴューもあるというなかなか内容が充実したものとなっています。単なる音楽情報雑誌ではなく、明らかに音楽批評を目指した雑誌であり、批評的側面からBABYMETALも語られています。これはすばらしいです。BABYMETALが単なるアイドルグループでないことの証左だと思います。
2号もすでに発刊されており、そこでもBABYMETALがかなり割かれて書かれています。まさにBABYMETALとともにこのヘドバンという雑誌も成長していってほしいものです。
最後にもちろんBABYMETALの動画を。
YUI-METALとMOA-METALで作られたユニットBLACK BABYMETALの曲「おねだり大作戦」です。普通にアイドルソングと思って聴くとこれまた度肝を抜かれます。歌詞の内容がブラックです。そして曲調はLimp Bizkitというバンドの「Take a look around」という曲からのパクリいや引用いやオマージュと言われていますwwww
参考のためにどちらとも下に貼りました。



 

いかがでしょうか?
パクリではないのは明らかですが、まあ影響はおおいにありますねwww
で、しかも原曲を大きく凌駕している!
すばらしいです。
ということで、次はおそらく聖誕祭の報告となると思います。

2013年12月8日日曜日

『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語』を観た





劇場版前後編の続編となる完全新作となっており、一部のキャラクターの設定画がクリーンアップされた。
新編の絵コンテは、スタジオジブリ出身でTV版では第10話などを担当した笹木信作が務めている。
絵コンテの総カット数は2300カットに及び、一本の映画としてはスタジオジブリで最も絵コンテのカット数が多かった『もののけ姫』の1676カットを凌ぐカット数となっている。

魔法少女まどか☆マギカの映画版の最新作「新編」叛逆の物語を観ました。
これまでの評判では絶賛が大半という好ましい状況のようでした。
で、わたしもかなり期待して観たのですが、絶賛というまでの感想は抱けませんでした。
しかし、面白かったというのは確かでお勧めの作品には違いありません!
わたしはTVアニメ「魔法少女まどか☆マギカ」の10話にびっくり仰天してしまった口ですので、そういうこともあって、「新編」は面白いのは確かだけど大絶賛には至らないなとなったのです。それでもエヴァの序・破・Qよりは面白かったです。
序・破・Qも面白かったですので、そのレベルで「新編」は面白かったのです。ただ期待が大きかったのでその期待に応える、あるいは超えるものではなかったというのが正直な感想です。
つまりどういうことかというと、「新編」は論理的な破綻がないストーリーなのです。
とても辻褄があっている。アニメ版との整合性も見事にとれているのです。
ふむふむ、なるほどなるほど、よくできている脚本だなと感心してしまいます。
いろいろと解釈できる、深読みできる箇所も随所にあり、そういう解釈好きなオタにはますますたまらない内容となっています。
そう、陰謀論好きな人とかはこの作品を大絶賛するのではないでしょうかwww
それゆえわたしにはもうひとつということになります。
わたしは陰謀論は馬鹿にしてます。世の中、そんな整合性のとれたものじゃないよと思ってます。世の中は不条理だから面白いんだと思ってます。
だから破綻のない作品にはその限界が見えてしまうのです。
すいません。(そういえば三谷幸喜とかクドカンとかの作品にももっとひどいこぢんまりとしたまとまり感・整合性を感じてしまうのはわたしだけでしょうか?)
でも「新編」が大絶賛にまで至らなかった大きな理由はその整合性にもあるのですが、それ以上に叙情性のなさに帰結できると思っています。で、その叙情性の欠乏の原因となっているのが音楽にあるような気がしています。TVアニメ版では非常に叙情性のある音楽が流れていました。そしてそれが魔法少女たちの暗い情念とうまくマッチして、観るものに哀しいまでの叙情をひきこしてくれたような気がしています。
その叙情のための重要な音楽が「新編」では欠けていた・・・というのが、わたしが大絶賛に至らなかったもうひとつの大きな理由だと思っています。
ほむほむがああいうようになるのはいいのですが、いや、ああなるべきなのですが、それでそうなったらそこにはそれで哀しい情念が湧出してくるようなそれをどういう形で表してくれるか・・・そんなところに応えてもらえなかったのがちょっとした欠点になったのかもしれません。
ただ、最初から期待値が大きかったという点で「あらかじめ大絶賛という評価が失われた不幸な作品」とも言えます。
TVアニメ「魔法少女まどか☆マギカ」も観ずに、この映画を観るとびっくり仰天するかもしれません。いや、おそらくなんのことかわからずに困惑して、立腹するだけかもしれませんwww
今回、この流れでどうやってBABYMETALネタにつなげようかと思いましたが、無理なものは無理なのでそういうことは止めておきますwwww
でも次回はベビネタDEATH!

2013年12月1日日曜日

邦楽HM/HRの歌姫たち〜カルメンマキからSU-METALまで〜


カルメン・マキ(1951年5月18日 - )は、神奈川県鎌倉市出身のロックミュージシャンである。
アイルランド人とユダヤ人の血を引くアメリカ人の父と日本人の母との間に生まれる。
1969年に「時には母のない子のように」(作詞:寺山修司、作曲:田中未知)でデビュー。累計でミリオンセラーの大ヒット。ちなみに、当時の彼女の曲の作曲は武満徹やクニ河内が、作詞は前述の寺山修司や谷川俊太郎が、それぞれ手がけている。
1972年にはギタリストの春日博文らとともに「カルメン・マキ&OZ」を結成。

日本のロックシーンにおいて記憶に残っている女性ボーカリストとなるとまず一番に浮かんでくるのはやはりカルメンマキ&OZのカルメンマキです。
元々は、わたしが敬愛する寺山修司作詞の「時には母のない子のように」でデビューして脚光を浴びるわけですが、その後は自らの意志(ジャニス・ジョプリンの影響)で、ロックボーカリストへと転身していきます。今でも元気に現役で活躍なされています。素晴らしいです。
彼女の曲で一番印象に残っているのがやはり一番有名な曲で「私は風」というやつで、これは長谷川和彦監督「太陽を盗んだ男」のなかでも使われていることもあり非常に記憶に焼き付いています。

 

いかがでしょうか?入の静けさが途中で打ち破られ激しいロックへと転調していきます。
「チュッチュッチュウ−−」というハミングがやけに耳に残っています。
で、カルメンマキの次に印象に残っているのが、SHOW-YAの寺田恵子さんです。そして、この寺田さんはカルメンマキのファンでもあり、「私は風」へのオマージュ作品として「私は嵐」という曲を歌っています。

 

二人共、迫力満点です。素晴らしいです。この時点で、邦楽のHRでもほぼ完成度は頂点を迎えているといってもいいような気がします。ですから同じ路線でHRやHMをやっても時代遅れ感満載となるのは必然ではないでしょうか。
そういえば赤坂小町(後のプリンセス・プリンセス)とか浜田麻里とかいう歌謡ロックもありましたがあまり印象には残っていません。軟弱で凡庸という印象しかありません。
 で、その後、BABYMETALのSU-METALに出会うまではいわゆる歌姫というものには出会っていないわけですが、敢えて曲限定でいうなら「Count Down」のCOCCOと「Rolling Star」のYUIには感銘を受けました。が、二人共、HR/HMのボーカルではないので結局はわたしの記憶のなかには淡い足跡しか残していません。でも、この二曲は本当に鮮烈でした。

 

 

残念なことにCOCCOは精神の病を来したようですし、YUIもなんか金髪になってインディーズバンドに転身したような噂をききましたが詳細は知りません。どちらにしてもハチャメチャでわたしの評価が間違っていなかった証拠です(笑)。二人共まじで哀しいくらいのアーティストで、歌姫です。狂いながらも頑張ってほしいです。
で、最近お決まりのBABYMETALネタへ。
そう、邦楽ヘビメタ最終兵器歌姫SU-METALについて。といっても正直いって、そこまで絶賛できるものではないような。これからの成長を待ちたいと思いますし、必ずや成長していくものと思われます。現時点での彼女の歌姫としての代表曲は「紅月」ということになるのでしょうが、もっと皆を唸らせる楽曲の誕生を期待したいです。そのためにもKOBAMETALさん、がんばってください。