2014年3月3日月曜日

BABYMETAL at 武道館


BABYMETAL武道館公演 
3/1赤い夜 LEGEND"巨大コルセット祭り"ー天下一メタル武道会ファイナルー
3/2黒い夜   LEGEND"DOOMSDAY"ー召喚の儀ー

ちょうど東京で研究会があったので、ついでにベビメタ武道館に参戦してきました。2日ともです。正直言ってどちらがついでなのかはわかりませんがwww

これが初日の武道館前の様子です。人いっぱいで、入場は30分前くらいから始まったのですがどうも係員の手際が悪く、わたしは1階スタンド席だったのですが列はジグザグだったりまっすぐだったりとうまく整理されておらず困ったものでした。が、皆文句を言うこともなくおとなしく並んでいたのには感心しましたwww
で、入場してみてびっくり!
そうです、なんとステージはまったく想像していなかった魔法陣をかたどったセンターステージ(下写真)だったのです。
 
スゲーーー!というのがわたしの感想でしたwww
観客が少ないのを誤魔化すために武道半と表現されるようにステージを会場の半分くらいまで拡げることがあるそうですが、このベビメタのステージはそのような目的ではなく、おそらく武道館の消防法上の規制をクリアするために考えられた苦肉の策ではないかと思えます。つまり、1階アリーナは普通はイス席で何人まで収容可と決められているそうですが、全員スタンドにしてこの収容人数となるとスカスカのイメージになるのは歪めません。かといってそれ以上の人をアリーナに入れることは法律上不可となるとどうしてもこういうステージ構成にならざるをえないのではないでしょうか。で、このセンターステージが実は武道館の特性を見事に良い方向に引き出していると思いました。つまり、武道館は上に伸びた席構成になっており、2階席などは上から下を見下ろす感じになっています。それはあたかもヨーロッパのオペラ劇場の天井桟敷のようなものなのです。映画「天井桟敷の人々」を観た時に感じた、あの狭い劇場で上からかぶりつくように劇に熱狂する人々の姿をこのセンターステージでイメージし、結果としてそれはそれ以上の劇的な空間としてわたしをそしてすべての観客を包みこみました!
1日目のわたしの席は1階南西の前の方の席でした。ここはアポカリプスで割り当てられた席のようで殆どの人がベビメタのTシャツを着て、公演中は熱狂的に振舞っていました。

センターステージの上には6面スクリーンが吊り下げられており、公演が始まる前には骨たちが場内の客たちを案内する姿がライブで映されていました。これはとても面白かったです。開演前に会場に流れていた曲はオジー・オズボーンの曲ばかりでした。これは「live at Budohkan」ということである意味のオマージュなのかもしれません。

開演直前の会場の様子です。ほぼ一杯です。アリーナは細かく7区画に分かれており、これはちょっと可哀そうな気がしました。各区画はあまり大きくなく(1区画250人ということだそうです)、これではWODもあまり大きなものができないだろうなと思われました。また、ステージ自体がある程度の高さがあるのでアリーナからではステージの反対側はよく見えないのではと思われました。それでもアリーナの人たちはすべてアポカリプスメイトであることからそんな逆境を跳ね飛ばすように狂い踊ってました。素晴らしいです!
で、いよいよ開演。
スクリーンにKOBAMETALが映しだされ、「今日は鹿鳴館ライブを武道館で再現する。NO MC,NO ENCOREで駆け抜ける」と宣言します。そして、いよいよベビメタの登場です。

セットリストについてはいろいろな箇所で書かれていると思われますのでここでは省略。
ほぼアルバムの曲が演奏されました。
ステージの演出はレーザー、炎、スモーク、火薬を使用して凄まじいばかりでした。
これは凄すぎるというのが正直な感想でしたwwww

で、もっと感心したのが、神バンドの扱いでした。今回は初めから最後まで神バンドです。
これこそがわたしが欲していたベビメタの姿です!
しかも神バンドの面々がステージ中央に出てきてソロの姿にスポットライトが当たるのです。かっけーーーーー!です(上の写真)。
しかも神バンドの長いインストロメンタルパートは「CMIYC」と「悪夢の輪舞曲」の前奏の二箇所にあるのです。これは凄く凄く良かったです。まさに熱狂しました。そして、なによりこのインストのおかげでベビメタの3人は休むことができるのです。

で、上の写真は「悪夢の輪舞曲」の演奏風景です。SU-METALを囲んで神バンドの面々が神演奏しています。かっけーーーです。
まさにまったく休みなしで、疾駆するようにアルバム全曲が演奏されていきました。
が、最後から2つめの「ヘドバンギャー」でアクシデント。
YUIMETALがステージの花道から落ちてしまうのです。間奏でステージからスモークが吹き出て、YUIとMOAが観客を煽りながらステージ花道を駆けまわるというシチュエイションでそれは生じました。びっくりです。それでも一人欠けた状態でヘドバンは無事終わりました。
そして、最後はお決まりのIDZ。しかし、すぐには始まりません。皆がYUIMETALの安否を気遣って(ややオーバーか?)、息をこらして、すぐに「YUIMETAL」という掛け声が会場から沸き起こり始めると漸くIDZのイントロが始まりました。そして、ステージの上にはYUIMETALの姿が凛としてありました。で、もうひとつのハプニング。イントロでSU-METALが叫ぶと同時にYUIMOAの二人がステージ花道を駆けまわるのですが、その時MOAMETALが見事に転けてしまいます。しかし、すぐに起ち上がり駆け続けます。まさにプロ根性ですwwwアリーナでは小さいながらもほぼ全区画でWODが形成されていました。素晴らしいです。そして、終演。いつものように「See You!」であっけなく「赤い夜」は終わりを告げました。そして、最後に紙芝居。ベビメタは天下一メタル武道会を極めて、そしてファイアーボールになって羽撃くといった感じのメッセージ(詳細には自信なし)が流れ、3人はステージ奥の階段を登っていって終りでした。
1日目の感想は、これこそわたしが観たいと思っていたベビメタのライブそのもの!いやそれ以上のものだったということです。前回の聖誕祭が100点満点で70点くらいなら今回は明らかに100点、いや120点です。で、これはわたしのこれまでのあらゆるミュージシャンのライブ歴で明らかにベストとなるものでした。休みなしの圧縮された80分!この圧縮さ加減は「ゼログラビティ」を彷彿とさせるものでしたwwwなんと濃密な80分か!圧倒されたままわたしは放心状態で武道館をあとにすることになりましたwww

前日の感動の余韻も冷めやまぬままに2日目「黒い夜」を迎えました。
今回は 2階南西の中あたりの席でした。前日の1階はステージがものすごく近い感じでしたが、2階は見晴らしがとてもよくまさに天井桟敷から見下ろす感じでこちらもこちらでいい感じだと思われました(上の写真)。

2日目開演直前の会場の様子です。ほぼ一杯です。

2日目は紙芝居で始まりました。そして、ベビメタの3人はステージ奥の階段から姿を現しました(上の写真)。


今回もすべて神バンドの演奏で、演出もほぼ前日と同じ。追加曲として「君とアニメがみたい」「止まない雨(仮)」が演奏されました。
そうそう、YUIMETALの靴紐がよく解けたようで、時々それを結び直す姿が見受けられました。実際、解けた靴紐の長さがこちらからみてもわかるくらいで引っ掛けてこけないかなあと見てるこちらが不安になりましたwww
IDZで終り、アンコールの後、ドキモ二とヘドバンが演奏されました。最後はこれもお決まりの銅鑼を鳴らして終演。で、紙芝居が始まって「召喚」の意味が説明されます。
で、それはベビメタが異国の地へと召喚されるということらしいです。つまり、外国での公演。そしてそれはずばり欧州へとのことです。いよいよメタルの聖地、欧州へ殴りこみをかけるということでこれはこれで戦略としてはとても素晴らしいと思います。これこそがジャパメタルだということを欧州のメタラーへ知らしめてほしいですwww
天井から3体の赤い棺が降りてきて、そこに魔女ゴーゴンのようなコスチュームを着たベビメタ3人が収容されていき、そして棺が天空へと昇っていき、完全終演でした。
紙芝居の演出はいつもながらに凝っていて面白かったです。
しかし、正直言って、召喚の意味があまりたいしたことではないことにちょっとガッカリwwwで、ステージ演出もほぼ前日と同じこともあり、濃密度の点からみても赤い夜>黒い夜でした。しかし、どちらか1日しか観ていないならば2日ともに素晴らしかったと言えるのではないでしょうか。
まさに「伝説の武道館公演」になったと思います。
 「伝説の武道館公演」というとわたし的にはDEEP PURPLEの「Live in Japan」がまず思い浮かびますが、それをはるかに凌ぐ名作として語り継がれていくことでしょう。そして、この公演模様はBD/DVDになることでしょうからその暁月にはぜひBDを購入したいと思いますし、このライブを体験していないベビメタファンは絶対購入すべきです。
骨バンドが出ていなくて淋しかったという人もいるでしょうが、やはり神バンドの威力は絶大です。そして、欧州への殴り込みには絶対神バンドで臨んでほしいです。いや絶対そうあるべきです。それだけを祈って、またいつかベビメタのライブに参戦できることを夢想しながらこの感想録を閉じたいと思います。