2015年5月5日火曜日

誰がゴジラを殺すのか?

 ゴジラは、日本の東宝が1954年に公開した特撮怪獣映画『ゴジラ』に始まる一連のシリーズ作品及び、
それらの作品に登場する架空の怪獣の名称である。
これら一連のシリーズ作品のことを「ゴジラ映画」と呼ぶこともある。
写真は昨年公開されたハリウッド制作のゴジラ。

素晴らしい作品に接して、その感動を伝えたくてブログを書くというのが一番健全で良い書き方と思えるのですが、最近はそのような素晴らしい作品にはなかなか巡りあうことができず、この連休中も家でごろごろしながらWOWOWで放映されていたゴジラシリーズを漫然と観ていました。ゴジラシリーズは大体観ていたと思うのですが、90年台に大森一樹が監督し、それなりに期待したものがあえなく全滅というか悲惨な作品に仕上がってしまい、爾来、大森一樹とゴジラシリーズを見放してしまっていました。
ですからミレニアムゴジラ以降は観ておらず、今回WOWOWにて幸か不幸かミレニアムゴジラ以降の作品とこれも不幸か不幸かまさに不幸にも「ゴジラ対スペースゴジラ」を観てしまったのでした。
まず初めに言っておきますが、わたしにとってはゴジラシリーズは糞!です。唯一許せるのは皆さんご承知のように、第一作「ゴジラ」のみです。もっと敢えて敢えて許せるとしたら「ゴジラ対キングコング」「ゴジラ対モスラ」のみで、これはわたしが初めて観たのが小学生だったのでかなり印象深く残っており、要するに年代の影響でちょっといい感じの記憶で残っているだけで、実際に今、この2作を観るとガッカリするだろうことは想像に難くありません。そういえば「ゴジラ」を米国留学中にTVで観たのですが、あちらの「ゴジラ」には新聞記者役の米国人がオリジナルの画面に挿入されており、その新聞記者の解説で物語が進行していくのです。これにはびっくりでした。おそらく、当時では米国人の登場しないアジアのエンタテインメント映画なんて米国人には想像もできなかったのでしょうね。ですから力づくでも米国人キャラを物語に挿入してしまった。おそるべき米国。おそるべき時代です(昔はおうおうにしてそうだったんですよねえ。そんな時代背景も知らずに現代の価値観で昔を断罪する馬鹿が多くて困ったものです。なんのことかは敢えて言いませんが)。
わたしにとって着ぐるみゴジラは糞です!
ですから98年のハリウッドゴジラは、わたしにとっては素晴らしい作品でした。もちろん、あれは単なる爬虫類あるいは恐竜でゴジラではないという誹りは甘受しますが。確かにゴジラは普通の生物でしたが、それはそれでよかったです。そして、それゆえに人類の通常兵器で十分に対処できるという設定もまさにリーズナブルに思えました。
日本のゴジラシリーズで、最後にゴジラが死んだのって、おそらく第一作「ゴジラ」だけではないでしょうか?後の作品はすべてゴジラは死ぬのではなく、どこともなく姿を消すだけであったような。もうどんな新兵器で攻撃しようが、どんなすごい怪獣が出てこようが、どうせゴジラが死ぬことなんてないんだろうなというのが共通認識になっているような気がします。あーー、バカバカしいwww
で、今回のWOWOWで観たゴジラシリーズ。最初に観たのが、ゴジラシリーズ史上最低という噂の「ゴジラ対スペースゴジラ」(94年作)でした。そういう噂などまったく知らずに観てしまったため、この作品を観ている最中に「これは冗談で撮っているのか?」「あの名優柄本明は冗談で演技しているのか?」「モゲラって冗談で命名しているのか?」などと何度も何度も「冗談か?」という言葉が頭に明滅しましたwwww
まあでもゴジラシリーズ自体が殆どの作品がチープな脚本で、あからさまに子供相手のレベルを目指しているようなものですので、全体の作品レベルはとても低く、その中では傑出して低いというわけではなく、ゴジラシリーズの中でもやや低いくらいという感じではあるのです。まあ良いように評すれば、「いつもの糞ゴジラでつまんねえ」となります。
次に観たのが、「ゴジラ対メカゴジラ」(02年作)と「ゴジラ対モスラ対メカゴジラ」(03年作)。つまりメカゴジラもの。このメカゴジラというのは74年と93年にも作られているという人気ネタなのですが、74年と93年のはまあつまらん糞ゴジラシリーズの平均的なつまらん作品という印象しか残っていません。そもそもメカなんとかというのは、「キングコングの逆襲」(64年作)のメカ二コングが最初だったような。ですからメカゴジラってのは所詮二番煎じだったのです。
ですが、この2000年以降のメカゴジラは前2作よりはうまくできていました。それはなぜかというとメカゴジラを「3式機龍」と呼称するように、要するにメカゴジラをパトレイバーにしてしまっていたのです。これならなんとなくリアリティが増してきます。わたしはパトレイバーは好きでしたので、なんとなく「3式機龍」には好感がもてました。
しかし、しかし、脚本全体はやっぱご都合主義で、甘い甘いwww
いつもの糞ゴジラシリーズの作品に間違いなく、やや上位には位置しますが、まあ映画作品としては糞の部類に属するものに違いありません。
で、最後に観たのが「ゴジラFinal Wars」。
これはゴジラ生誕50周年を記念して作られた最後のゴジラ作品というものです。
監督は北村龍平。ハリウッドから出てきた監督で「ヴァーサス」はあのゴダールから引用されたということです。わたしは「あずみ」は観ていますが、他の北村作品は観ておりませんのでなんとも言えないのですが、まあとにかく最後のゴジラは、まったくこれまでのゴジラを無視した北村ゴジラになっており、これはまさにゴジラファンにとってみればゴジラシリーズを冒涜した作品となるのですが、そもそもゴジラシリーズを糞だと思っているわたしにとっては北村監督はまさにゴジラシリーズに最後の鉄槌を下したに違いないと思え、もしかしてこれは偉業に他ならないのではと思ったりもするのですが、しかし、作品中に散りばめられたチープな劣化ハリウッドアクションとかギャグとか糞メタな脚本とかぬいぐるみのようなミニラとか(まあいつものことですが)、細部をみると北村監督は単に馬鹿なだけのように思えて、これはこれでゴジラシリーズが自ら北村監督を最終監督として呼び込んで自死したのであろうなと思うのでした。
で、最後のゴジラ作品であるはずの「ゴジラFinal Wars」でもゴジラは最後にミニラとともに海に帰っていくのでした。
ということで、結局、いつゴジラは殺られるのでしょうか?
わたしはそろそろ誰かがゴジラに終止符をうって欲しいのです。
ハリウッドゴジラも14年版の中途半端な出来(それでも東宝ゴジラシリーズよりはずっとずっとよくできている)を見るにつけ、ハリウッドゴジラも死ぬことはないような気がします。そもそも日本に気を使って、ハリウッドがゴジラを作品のなかで殺すことはできないでしょう。殺すことができるのは東宝だけです。
で、東宝ゴジラの新作、そう庵野秀明総監督と樋口真嗣監督によるゴジラに期待しようではありませんか!
あーー、なんかでも裏切られそうな気がするなあ・・・。
そうこの二人による短編「巨神兵東京に現る」を観ているからなあ・・・。
ミニチュアと着ぐるみ絶賛してたしなあ・・・その線でやるんだろうなあ・・・。
それではCGのリアルゴジラにはどうしたって勝てないよ。
というか着ぐるみゴジラではもう観賞には耐えられないよ。
着ぐるみゴジラこそ真のゴジラというゴジラ馬鹿にはうれしいだろうけどね。
90年代にわたしが書いた「電脳言語」という拙文で、邦画で観賞に耐えうるSF映画は可能かということを論じているのですが、現時点ではほぼそれは不可能になっています。で、怪獣映画も昔は邦画の独壇場であったはずですが、ハリウッドがどんどんと進出してきて、この怪獣映画でさえも邦画であることは滑稽なことになってきています。
こりゃあ駄目だ、邦画・・・。
やっぱアニメだけがなんとか生き残っていくのでしょうか。
あっ、そうだ、最後に人間ゴジラ長谷川和彦の新作に期待しよう!(と思って40年経過)www

2015年4月11日土曜日

ChthoniC with BABYMETAL


 ソニック (ChthoniC、閃靈樂團) は、台湾のブラックメタル・バンド。
英語名の「Chthonic」はギリシア神話の地下の神「クトニオス」を意味する。
(Wikipediaより)

以前、ベビメタが台湾を訪れた際に、いっしょに「メギツネ」をセッションした台湾のメタルバンドとしてこのソニックのことは知っていました。ベースがドリスという名の女性で、ヘビメタバンドで女性ベースというとEquilibriumの女性がまず思い浮かぶのですが、このドリスもどうやら凄腕のベーシストみたいです。外見はセクシー路線?のような感じですが、彼女が日本を訪れた際にベビメタを訪問しており、その際の彼女の仕草はまあ普通の女性のような感じでした(当たり前ですがww)。
とりあえず、台湾でのベビメタとソニックの共演動画を御覧ください。


で、まあそういうヘビメタバンドが台湾にもあるんだなあくらいにしかこれまで思っておらず、彼らの楽曲を拝聴してみることもなかったのですが、先日、ひょんなことから、確かニコ動でベビメタの動画を観ていたところ、その動画が終わったとたんに別の動画に跳ばされ、それがこのソニックの 「Broken Jade」という曲だったのです。
流されるままにこの曲を聴いてびっくり!!
零戦が出てくるわ、日本風の神社が出てくるわ、特攻隊みたいなのが出てくるわ、そして、ついには、先帝陛下(昭和天皇のことをこのうように言うらしい)のあの玉音放送が曲中に流れてくるわで、まさに驚天動地のびっくり仰天してしまったわけです。
ニコ動のコメントには、台湾謝謝とか台湾は永遠に日本の友達とか台湾は日本とともにアジアの解放のために戦った!とか台湾を絶賛するものが満載でした。
まあとにかくこの究極の愛国ヘビメタをお聴き下さい。


 凄すぎます。MVの背景デザインはなんとはなくEquilibriumの「Blut im Auge」を思い起こさせますね。かなり影響を受けているのかもしれません。Wikipediaでは彼らをブラックメタルと評していましたが、他のサイトではヴァイキングメタルとかフォークメタルとか評するものもあり、そうなると音的にもEquilibriumに近しいものとなるのです。
いやあでも、玉音放送を楽曲のなかに流すなんて誰も想像つかないことですよね。
日本では絶対できない!
日本でやると即刻右翼左翼両陣営から非難の咆哮が湧き上がることでしょうwww。
この曲はソニックが2011年に発表した「高砂軍」というアルバムに収録されています。
アルバムの題名も凄いですねえwww
彼らはこのアルバムで第二次世界大戦での高砂軍の雄姿を讃えているのです。
高砂軍は当時は日本軍の一員として連合軍と戦っており、とりわけ優秀だったということで、日本軍は高砂軍に足を向けて眠れないとまで言われたそうです。
 次の曲も勇ましいです。


なんか普通に涙が出てきたりして、こんなこというとお前は右翼かと罵倒されるのでしょうがwww,わたしは政治的には右翼でも左翼でもないつもりです。
基本的に自分はアンチ原理主義者という原理主義者なので、とにかく右翼左翼という原理主義は嫌悪の対象にしかなりません。
そういえば昔、拙著「メタリック」が発表された際に、共産党機関紙赤旗の書評で、めちゃくちゃにこきおろされた記憶があります。なぜ赤旗の書評を知っているのかというとわたしの両親はずっと共産党支持者でずっと赤旗をとっていたからですwww。
「あんた、赤旗にこんなこと書かれてんで」という母親の言葉を今でも覚えています。
で、その赤旗のメタリックの書評を読んで、わたしは心中で「ざまあ、赤旗!」と喝采したのでした。といっても共産党が嫌いというわけでもありません。今でも時には選挙で共産党候補に投票することもあります。もちろん、自民党候補に投票することもあります。
節操がないといわれるかもしれませんが、わたし的には節操があるからこそそれぞれのいい面悪い面を選択させていただいているのです。
またも話がずれましたw。
ソニックは彼らの政治的立場をかなり鮮明に表明しており、国民党支持ということだそうです。つまり、中華人民共和国は嫌いということですwwww。これなら俄然ソニックを応援したくなります。といいつつわたしは別に中国が嫌いなわけではありません。もちろん好きでもありません。どうでもいいのですが、それはAKB48がどうでもいいのとは違いますwww。AKB48のどうでもいいのは、お前ら皆消えてしまえ!という意味ですが、中国には消えてもらっては困ります。できるだけいい関係を築いていった方がいいような気もしますが、所詮一党独裁政権ですので、それはどうにか変革してほしいなとは思います。
メタルと愛国主義というのはなんとなく親和性が高いような気がします。
ロックは反体制といわれてきましたが、現在ではそもそもそんなこと言うこと自体が時代遅れになっているような気がします。
理不尽な戦後レジームを解消して新たなレジームを創出せんがためにドイツと日本が再び同盟を結び(もちろんwithout Italia)、第三次世界大戦が勃発した際には、ベビメタが愛国主義と結びついて、すぅ、ゆい、もあが「若者よ、戦場へいざ行かん!」と鼓舞する姿ははっきりいってゾクゾクします。それくらいの危険性をベビメタは内包しています。これはもちろん良い意味ですから。
そんな危険なベビメタをソニックと同様に応援していくぞ!

2015年3月12日木曜日

Tina S, Wata and Angel'in Heavy Syrup through Babymetal

  Tina Sはフランス・パリ出身のギターリスト。現在15歳。
彼女のYouTube Channelは、こちら

今回はベビメタの話題ではありませんが、入りはベビメタからです。
ベビメタの新曲「Road of Resistance」は聴けば聴くほどいい曲です。出だしは、Judas Priestの「The hellion」を意識したということで、わたしはなんともいえない感慨をおぼえたのでした。なぜなら大学時代に制作した映画で、わたしがBGMとして採用したのがこの「The hellion」だったのです。と、それだけのことですが・・・・。
で、この新曲にはDragon Forceが深く関わっているのですが、このドラフォの楽曲のなかでも最も有名であり、かつギターリストにとって超難曲といわれるのが以前にも紹介した「Through the Fire and Flames」なのですが、これを見事にギター演奏でカバーしたのがTina Sさんなのです。
わたしはこのTinaさんには数年前から注目しており、どのように成長していくのか彼女のYouTube Channelを観ながら追っていたのですが、とうとうついにここまで到達したのかと、そして、ドラフォを弾いてくれたのかとこれまた感慨に浸っているのでした。
とりあえず、このカバービデオを観て下さい。

Dragon Force - Through the Fire and Flames - Tina S Cover

素晴らしいですね。なんとなく運指がちょっと固い感じもしますが、技術は超絶です。
幼い頃からクラシックギターで基礎を学んできたようで、YouTubeの彼女のChannelでは昔のクラシックギターでの演奏も観ることが可能です。
Tinaさんは現在15歳ですからベビメタのユイ・モアと同学年ということになります。
ということで、Tinaさんには次はベビメタの曲をカバーしてほしいなあと思ったり。
で、Tinaさんのこれまでの曲を聴き直しているとやはり一番うるうるとくるのは、ピンク・フロイドをカバーしたやつです。

Pink Floyd - Comfortably Numb Solo Cover


いやあ、いいなあーーー!
ギターが哭いてますよwww
で、このカバーを聴くと思い出すのが、日本人女性のギターリストWataさんなのです。
以下をどうぞ(特に4分30秒を過ぎてからのギターの哭きに注目!)。

Wata - Angel audio

WataさんはBorisというバンドに所属するギターリストです。Borisの楽曲も素晴らしいです。プログレではありませんが、興味ある方はぜひアルバム購入を。そのBorisの楽曲のなかでも特にプログレっぽいやつを下に貼りました。

Boris - Sometimes

 で、Wataから Borisとくると、そうなるとなぜか邦楽プログレが聴きたくなり、でもそれは四人囃子ではなく、ノヴェラでもなく、スターレスでもなく、敢然としてそれは、Angel'in Heavy Syrupなのです。そうでなければならないのです。なぜならエンジェリンは女性だけのプログレバンドだから。なんて貴重な存在であるか!
下に貼った曲などはいつ聴いても心が洗われます。でもこういう曲はなかなかメジャーになれないのですよね。でもわたしはこういう曲が好きだ!これはどうしようもないことなのです。哀れ・・・・www。



2015年2月22日日曜日

6周年

うちの猫。その名はヒメ。7歳。雌。猫種はノルウェージャン・フォレスト・キャット。

今日は2月22日。つまり、猫の日です。つまりこの創作実験室が創設されてから6年経ったということです。
それだけのことです。
糞みたいなことです。

で、なにか書くことはないかと考えたのですが、書きたいことがない。
いや、いろいろとあるのはあるのですが、今書かねばいけないことは特に無し。
なんと平和なことでしょう。
歳を重ねていけば、とくに自己主張したいこともなくなり、静かに沈黙して静かに死んでいけるのでしょう。
ああ、なんて幸せなことではないでしょうか。

黙して語らず。

漱石の言葉に、「人よりも空。語よりも黙」ってのがあったような。これ至言です。

といいつつ、またなにか書きたくなって、なにか言いたくなるような気がします。
今日は風邪気味で、おまけにそんな体調で当直しなくていけない・・・まさに涙目です。
はっきり言って、医者は休めません。
わたしはここ15年間夏休みをとっていません。
もちろん、自分がとりたければとれるのですが、いろいろと考えるととらない方がうまくいくのです。休まない自分が偉い・・・なんて自慢しているわけではありません。明らかに休まない自分は馬鹿です。アホです。でもねえ・・・・まあ、いいや。
とにかく夏休みをとって、旅行に行きたいというような願望がわたしにはないのです。旅行に行くくらいなら自宅でのんびりして読書や音楽聴いている方がいいやと思う人種なのです。ですからまとめて休みをとる理由がなく、それより分散して必要な時に休む方がわたしには都合がいいのです。本当に自分勝手ですが、一応組織のトップにいますのでそのあたりは好き勝手にさせていただいてます。もちろん、下のスタッフは普通に休暇をとってもらってます。

おっと、しょうもないことを書いてしまっています。
新作「DiPStopia」は既に完成していますが、今は寝かして、さらに改稿して発表する予定です。いつになることやら・・・。


2015年1月12日月曜日

BABYMETAL at SSA

 BABYMETAL「LEGEND”2015”〜新春キツネ祭〜」は、
1月10日さいたまスーパーアリーナ(SSA)にて開催された。

ちょうど東京で研究会がありましたので、ついでにベビメタのライブに参戦してきました。これまでベビメタのライブは、一昨年のSu-metal聖誕祭、昨年の武道館赤い夜と黒い夜、サマソニと参戦してきましたが、今回はこれまでのどれをも凌駕する最大規模のものです。推定収容人数は2万人ということで、ベビメタの単独ライブでは文字通り最大規模となります。フェスですと昨年のソニスフェアは6万人ともいわれていますのでベビメタにとっては怖れるに足りない人数ではあります。
しかし、SSAは東京から結構遠かったです。JR京浜東北線で約45分もかかりました。ずっと立ちっぱなしです。あーー疲れた。ということで、SSAに到着したのも開演ギリギリでした。とにかくまにあってよかったです(帰りはこれに懲りて、大宮まで一駅戻って新幹線で東京まで帰ってきました)。
で、殆どの方が既にSSA内に入っているようで、わたしもすんなりと入場できました。
会場はエンドステージで、わたしの席は上手の200レベルのシート席でした(これはアポカリプス会員向けの第一次募集に見事に当選したものです)。
ステージのつくりは写真1のようになっており、和式の紅い橋が上手と下手に伸びてそこに小さなステージがあり、また中央にも小さなステージ(これは写真2の#の部分)がありました。なんか全体的にゴシック調と和風が混在した感じでそれこそまさにベビメタ風といえるものでした。中央の3つの塔(?)にはそれぞれLEDスクリーンが嵌めこまれており真ん中はSu-metal、左右はYuimetalとMoametalが映るようになっていました。

 写真1

 写真2は開演直前の会場の様子です。アリーナは、ABCDの四区画に分けられていました。とにかく凄い人の数でびっくりしてしまいました。これが皆オールスタンディングなのですから驚きです。アリーナだけでも1万人を超えるのではないでしょうか。
#が小さなセンターステージで、そこには上部に吊られた紅い橋(F)が降りてくることにより渡って行くことできるようになっていました。Eは正面ステージです。 とにかく超満員でその熱気でもう開演前から場内は形容しがたい高揚状態にありました。ちなみに開演前に場内に流れていた曲は、ドラゴンフォースやらジューダス・プリーストやらアンスラックスやらでした。

写真2

で、いよいよ開演。
紙芝居で始まって、武道館黒い夜で世界ツアーのために日本を後にした3人の棺が日本に戻ってきたという演出で、先ほどの3つの塔のなかに3人それぞれの棺が収監されていきました。そして、そこから3人が現れ、最初の曲「メギツネ」のイントロとともに、センターステージへと向かって歩いていきました。
これはAとB区画の観客にはちょっと酷な感じで、開演と同時に凄い圧でAとB区画の人たちが前に圧し出されていくのが見えたのですが、3人が中央の橋を渡り、センターステージへと移動するにともない、そのモッシュメイトたちの渦もセンターステージへと向かって流れを変えていくその様は上から見ていてとても面白かったです。でもおそらくそのなかにいる人達は大変だったのではないでしょうか。
「メギツネ」と続いての「いいね!」までがセンターステージで演られ、その後はエンドステージへと戻っていったのですが、その後途中何度も中央の橋が降りてきて、センターステージでも演られました。
セットリストは以下のとおりです。

1.メギツネ
2.いいね!
3.Bubble Dreamer(仮)
4.紅月-アカツキ-
5.おねだり大作戦
6.神バンドソロ~Catch me if you can
7.ウ・キ・ウ・キ★ミッドナイト
8.4の歌
9.神バンドインスト
10.悪魔の輪舞曲
11.ヘドバンギャー!!
12.ギミチョコ!!
13.イジメ、ダメ、ゼッタイ

アンコール
14.BABYMETAL DEATH
15.ド・キ・ド・キ☆モーニング
16.Road of Resistanc

上の写真は神バンドソロの場面です。
今回の神バンドは、大村氏、Leda氏、BOH氏、青山氏の構成でした。上の写真ではBOH氏が中央の橋の真ん中くらいまで出てきて素晴らしいソロを聴かせてくれてました。 
 

上の写真は「悪魔の輪舞曲」を熱唱しているSu-metalです。この時もSu-metalは中央の橋を行ったり来たりして、おまけにその橋はSu-metalを載せたまま上がったり下がったりで、しかもその橋からは幾つもの光線が両サイドに向かって放射され、わたしはその光線をもろに何度も受けてとても眩しかったですが、素晴らしい演出には違いありませんでした。
今回の曲のなかでは、演出そしてSu-metalの歌声の両面において「紅月」がもっともよかったです。反対に、Bubble DreamerとドキモのSu-metalのボーカルはちょっといただけなかった・・・これは音響の問題なのかもしれませんが、あんな歌声ではまだまだターヤには勝てません(笑)。


上の写真は、IDZの前のアリーナの様子です。白丸で囲んだものが形成されたWODです。
AとBには大きめの一つずつ、Cには小さいのが3つ、Dには2つできてました。とにかくこんなに沢山のWODが出来たのは初めてです。
また、演奏中は常にどの区画にもサークルモッシュが出来ており、皆が楽しそうでにぐるぐる回ってました。それを見るのがとても楽しくて、ついついステージの3人を見るのを忘れてしまうということがありました。やはり、ベビメタは階上のシート席で見るのが一番だなあ(笑)。 


最後はベビメタの新たなアンセム、「Road of Resistannce」で終演となりました。
この曲の時に、ドラフォのギターリスト二人が特別出演するかもとかと期待していましたがそんなことなかったです。
ともかく熱狂と興奮の渦の中(なんというか定型的な喩えですみません)、ベビメタの新春キツネ祭は終わりました。上の写真が当日の熱気を一番よく伝えていると思われる写真です(他のサイトからの転用。許可とってません、すみません)。
敢えて不満を言えば、紙芝居が少なかったということ。その紙芝居もおちゃらけたものが皆無だったこと。もうちょっとおちゃらけた紙芝居を続けてほしいなあというのがあります。しかし、さらなる海外展開に向けて、おちゃらけから脱して、新たなベビメタのイメージ展開を繰り広げるというもの重要です。その決意が新たなベビメタオフィシャルHPのデサインだと思います(下写真)。なんとなくバットマン風でかっけーーーです。
さてさてベビメタはどこまで大きくなっていくんだろう・・・・・



2014年12月30日火曜日

2014年ベスト・ワン

ナチにおけるユダヤ人大量虐殺の首謀者ハイドリヒ。
〈金髪の野獣〉と怖れられた彼を暗殺すべくプラハに送り込まれた二人の青年とハイドリヒの運命。
ハイド リヒとはいかなる怪物だったのか? ナチとはいったい何だったのか? 
登場人物すべてが実在の人物である本書を書きながらビネは、小説を書くということの 本質を自らに、そして読者に問いかける。
「この緊迫感溢れる小説を私は生涯忘れないだろう」──マリオ・バルガス・リョサ

恒例のベスト・ワンです。
今年は豊作か不作かあまりわからないような感じなのですが、よくよく考えると良作が多かったため単にわたしの感覚が鈍麻して全体として不作のように感じただけのことかもしれません。
小説ははっきりいって不作。しかし、上に貼りましたローラン・ビネの「HHhH(プラハ、1942年)」は傑作でした。史実をいかに自分のものとして書き上げるか、まさにどこまで自分に誠実にそして歴史に対峙してそれを描き出すかということを真摯に考えて書かれた小説でした。それは日本で大ベストセラーになった永遠のなんとかというまがい物の歴史小説?いや大衆に諂い喜ばすための単なるエンタメ小説とはまったくベクトルの違う本物の小説でした。
映画は超傑作「Gravity」で幕を開けましたが、以降は鳴かず飛ばずの佳作とまりの作品ばかりだったような。その中でも、「テレクラキャノンボール」「風立ちぬ」「インターステラー」「フューリー」などが特に印象に残っています。 
ドラマといってもこれまでベスト・ワンでドラマについて言及することはなかったのですが、今年は敢えてあげさせていただきます。そうです、「アオイホノオ」です。これは本当に素晴らしかったです。このようなドラマにまた出会えることを期待したいです。
アニメは「ピンポン」が突出していたような気がします。あらすじは大体知っていたし、映画版も観ていたのであまり期待はしていなかったのですが、絵柄および演出そのものがすばらしく(松本大洋の原作がすばらしいのはもちろんですが)、アニメの可能性をしみじみと実感しました。
漫画は文句なしに松永豊和の「パペラキュウ」。この松永さんのツイッターをフォローしているのですが、この方の呟きは毒満載で物凄く面白いです。
次点は古泉智浩の「夕焼け集団リンチ」。なんか今は亡き山田花子を思い出しました。
音楽は・・・これは語る必要もなく、ベビメタの一年でした。まさに圧巻ともいうべき一年でした。そしてここまで世界で受け入れられるとは予想もしていませんでした。
いやあーー凄いなあ、ベビメタ。
海外での凄さをステマとかいって信じない方もいるようですが、その人気のマジさを感じることのできる動画を下に貼りました。こんな光景がみられる邦楽バンドはこれまでになかったですよ。

Babymetal at Heavy Montreal 2014 - WALL OF DEATH

 ということで、今年のベスト・ワンは昨年に引き続き、
BABYMETAL

でした。 

2014年12月23日火曜日

BABYMETAL on NHK

BABYMETAL現象~世界が熱狂する理由~
 メタルとアイドルの融合というコンセプトで世界を熱狂させる3人組BABYMETAL。
番組では先月行われたロンドンライブの模様を中心に、世界的な人気の秘密に迫る。

先日(21日深夜24:25)、約40分にわたるベビメタの特集番組がNHKで放映されました。
冠徹弥という京都出身のメタラー(ヘビメタバンドのボーカルをやっていたらしい。わたしはこの方を全然知りませんでした。すいませんwww)のナレーションから始まった(映像はアイアンメイデンにジューダス・プリーストにオジー・オズボーンにメタリカに!!うわっ!)その番組は全編ベビメタ愛が貫かれていた出色の演出による素晴らしい番組でした。
最初から最後まで、アイドルからの視点ではなく、ヘビメタあるいはロックあるいはアーティストからの視点でベビメタが語られていました。
登場するのは、ケラングの編集部であり、 メタルハマーの編集長であり、大物マスタリング・エンジニアのテッド・ジェンセンであり、ドラゴンフォースのサム・トットマンであり、そして彼らが語る内容は、なぜにベビメタを最初に英国に紹介したのか?であり、ベビメタに纏わる本物・偽物(ギミック)論争であり、あるいはベビメタのヘビメタ界あるいは音楽界におけるインパクトの分析であり、まさにそれらは本物ゆえに本物のみが語ることのできる内容でした。
番組には2つの縦軸がありました。
ひとつは、まさにベビメタ世界ツアーのラストとなるロンドンBrixtonでの公演の様々な風景(公演を待つ人々の姿、公演会場の姿、公演そのものの姿、公演後の観客たちの反応等)であり、もうひとつはバスによるロックツアーとともにロックの聖地を巡り、その過程でのベビメタの3人の反応とインタヴューでした。この2つの縦軸に上にあげた人たちのインタヴューが横軸として絡まってきます。
どこにも過剰な演出などなく、もちろん関係のないタレントという馬鹿が出てくることもなく、糞みたいな汚物でしかないお笑い芸人の顔もなく、ましてや番組をしきる糞司会者もおらず、粛々とドキュメンタリーの方式で番組は進んでいったのでした。
これはNHKゆえにできる番組です。
あーー、これまで受信料払ってきた甲斐があったというものです。
NHK GJです!
ライブ公演で映された楽曲は、「BABYMETAL DEATH(前半分のみ)」「ギミチョコ」「いいね」「ヘドバンギャー」「IDZ」の5曲でした。 なかなかバランスのとれた選曲だと思います。最後には新曲「the one(仮)」の一部も放映されました。
これはぜったいこの番組の製作者たちはベビメタ大好きに違いないと確信させるに足る素晴らしい構成でした。
番組製作者たちがベビメタ大好きであることを例証するものとして、結構画面にルカメタルとニコメタルが登場してきたことがあげられます。
このブログでもいつかとりあげようと思っているスウェーデンのメタルバンドのアーティストであり、しかもベビメタの大ファンであり、ベビメタのインターナショナルファンサイトを運営しているというのが、このルカメタルとニコメタルの正体です。コアなベビメタファンなら誰でもこの二人を知っていると思うのですが、この二人をきっちりと映していたのはどう考えてもベビメタのコアなファンへのアピールとしか思えませんwwww
もう一度言います! まさにNHK、GJです!
敢えて付け加えるならもう20分足して、1時間番組にして、KOBAMETALのインタヴューと神バンドの紹介映像を付けて欲しかったです。
なにせこの番組放映中の大村さんとBOHのtwitterでの反応は尋常でなかったですからwww
ネットの動画サイトにこの番組があげられていますが、すぐに消されていっています。
ということで、ここにそれらのサイトを貼ることはしません(どうせすぐ消されると思うから)。しかし、この番組を見逃した方にはまだ観るチャンスがあります。29日あたりにNHK BSで放映されるという噂です。詳細は自分でみつけてください(すいません)。
来年はベビメタにとっては本当に飛翔の年になるでしょうね。
ますます楽しみです。