2013年5月4日土曜日

スペイン\(^o^)/オワタ

UEFAチャンピオンズリーグ準決勝でバルセロナはバイエルンに
アグリゲイトスコア0-7で完膚なきまでに打ちのめされた。

久々のサッカーネタです。
今期のUEFAチャンピオンズリーグの準決勝は、レアル・マドリーVSボルシア・ドルトムント、バルセロナVSバイエルン・ミュンヘンというスペインVSドイツという構図になりました。で、下馬評では、といっても様々な下馬評があって、スペイン優勢というものもあればドイツ優勢というのもありました。わたしとしては、昨年、決勝でバルサVSレアル・マドリーを観たかったのにそれが叶えられなかった悔しさもあり、また、おそらくモウリーニョのレアル・マドリーは今期でお終いだろうという噂(次期はチェルシーの監督に再就任という噂です)もあり、ぜひ今期にモウリーニョのマドリーにビッグイヤーを取って欲しいと思ったりもして、ぜひともスペイン勢に勝ち抜けて欲しかったのですが、これはあくまで希望で、冷静に判断するとドイツ勢の方が優勢だろうなとは思ってました(結果が出た後にこんなこと言ってもずるいだけのことですが)。
で、案の定、ドイツ勢がどちらも勝ち抜けました。それも圧勝という形で。
レアル・マドリーVSドルトムントの第2レグは終盤にレアルの鬼気迫る反撃があったのでドルトムントの圧勝というのに反論する人もいるかもしれませんが、終盤10分を除いた試合の殆どはドルトムントがコントロールしていたように思われます。やはりドルトムントの楽勝でした。この2チームは決勝リーグでも対戦しており計4試合の勝敗は、ドルトムントの2勝1敗1分です。やはりドルトムントの方が明らかにレアル・マドリーを上回っています。
バルサVSバイエルンはもっと悲惨で、バルサは0ー4、0−3で玉砕しました。

あのバルサがです!

確かにメッシ、プジョール、マスチェラーノらの負傷による戦力ダウンという要因はあったとは思いますが、それにしても・・・・です。イニエスタとチャビは好調を維持していました。それでも・・・です。やはりメッシ頼みのチーム戦略がここに来て行き詰まったという感じがします。ビラノバのチーム作りの失敗とも言えるのではないでしょうか。グアルディオラならもうちょっと違っていたような気もするのですが、まあ今更です。
おそらくバルサのサイクルは終焉を迎えようとしているのでしょう。
今期はレアル・マドリーにも勝てなかったし。全然怖くないチームになってました。

まさにバルサ\(^o^)/オワタです。

史上最強のバルサは2年前のチャンピオンズリーグを勝ち抜いたチームだと断言できます。
翻って、レアル・マドリー。
おそらく今季のレアル・マドリーは史上最強のレアル・マドリーだと思います。昨年よりは明らかに強くなっています。チーム内でいろいろとゴタゴタがあったにもかかわらず、今年になってからチーム力は最強になっていました。
それでもドルトムントに勝てなかった・・・・。
来季はモウリーニョはもういません。噂ではアンチェロッティが来るそうですが、まあ今年よりはおそらく弱くなってしまうでしょう。

まさに、レアル・マドリー\(^o^)/オワタです。

で、ゆえに、スペイン\(^o^)/オワタです(笑)

来年のWC、おそらくスペインは二連覇できないでしょう。そう思います。
で、またまた翻って、ドイツ。
チャンピオンズリーグ決勝はドルトムントVSバイエルン。下馬評ではバイエルン優勢です。なにせ今期、バイエルンはブンデスリーグで史上最短の優勝を決めてしまいました。
それだけ強いです。おまけに来季は、新監督にグアルディオラを迎え、選手はドルトムントのキープレイヤーであるゲッツェを移籍で確保し、噂ではドルトムントのCFであるレヴァンドフスキまで獲得するかもしれないという無双ぶりを示しております。

許せんです!

わたしはブンデスリーグは元々あまり興味はなかったのですが、香川がドルトムントに移籍したこともありそしてクロップ監督のサッカーを観て、すぐにドルトムントのファンになったのですが(これをいうなればニワカといいます(笑))、バイエルンは昔から好きではないのです。バイエルンといえば99−00シーズンのチャンピオンズリーグ決勝でマンチェスターUに劇的な逆転負けを喫するというようにどちらかというといつも二番手という印象が強く、それは昔のインテルと同様に「ヘタレ」のイメージしかなかったのです。
ですからそのヘタレバイエルンをここまで憎いほどに強くしたハインケス監督は素晴らしいと思うのですが、それでも今期で辞任です。もし3冠をとったとしても辞任です(笑)。
3冠とったら後任のグアルディオラにはプレッシャーになるでしょうね。
ということで、とにかく決勝はドルトムントを応援します。

ドルトムントがんばれ!

で、来年のWCの優勝候補はやはりドイツということになります。
対抗はベルギー。
日本はベスト8を狙ってほしいです。

2013年4月14日日曜日

惡の華

惡の華』(あくのはな)は、押見修造による日本の漫画作品。
『別冊少年マガジン』(講談社)2009年10月号(創刊号)から連載中。2013年にテレビアニメ化。
「絶望」をテーマに、思春期特有の精神的彷徨と自我の行方を描いた青春漫画。
作品名はボードレールの同名詩集による。
貼付画像は仲村さんとルドンの目玉。

 今期のアニメは豊作ようです。まず「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」と「とある科学の超電磁砲」の期作品が始まります。まあだいたい2期作品というのは退屈になっていることが多いのであまり期待はしないでおこうと思ってます。
 期待しているのは、まずは「進撃の巨人」。これは漫画がかなり評判になっていたので期待大ですが、この漫画自体を読んだことはないので実際にどうだかはわかりません。第一話をた限りでは絵柄はなかなかよくて巨人も巨神兵みたいで迫力があってなかなかよかったです。今後に期待です。
 で、今期最も期待しているのが、上に紹介した「惡の華」です。単行本は既に第7巻まで出ており、内容的には第二部に移っているのですが、おそらく第一部をアニメ化することになるのだと思います。
 わたしはこの漫画については一切知らず、ただニコ動の今期アニメリストにこの作品が揚がっており、そこにはボードレールの「惡の華」から引用したタイトルとルドンの目玉の絵があったのでどうしても惹きつけられてしまい、今後の視聴リストに加えました。ちなみにこのルドンの目玉は拙著「眼球内空気充填術」の表紙に拝借しております。
 で、視聴する日を楽しみにしていたのですが、第一話のTV放映後にその作画がネットで非常に話題になり、また過激な(?)エンディング曲がうpされたりして出足好調といった感じで、わたしは釣られてそのED曲(下に貼りました。これは原曲です。アニメED版を貼っていましたがそれが消去されたので原曲を貼りました)を聴いたのですが、とにかくびっくり。すばらしい曲ではありませんか!ひょうーーー!  


で、なんか感動してしまい、このEDがうpされたニコ動のページには原作漫画の電子版が販売されていたので迷わず第一巻の無料お試し版を読んだところ、これがまたすばらしいではありませんか。それですぐに貯めていたニコニコポイントから420点(420円に相当します)払って、第一巻を購入し、すぐに読みました。で、またこれが面白すぎで、続いて第二巻、第三巻と続き、気づいた時には第七巻まで購入し、読了しておりました。
7巻まで読んだ感想は、とにかく仲村さんがかわいくて切ないというものでした。漫画の仲村さんは綾波を連想させるような感じでそこも魅力倍増の要因になっています。仲村さんが登場する第一部は第六巻までで第七巻からは高校生編となって仲村さんは現れてきません。そこがかなり淋しい限りなのですが、まあこれからも漫画については今後の展開を楽しみにしたいと思います。 とにかくこの漫画「惡の華」は名作です。ぜひ一読をお勧めします。
で、そのアニメ版ですが、ネットでは作画崩壊ということで話題になってます。ロトスコープという技法を用いたアニメで、実写とアニメの中間のような質感のものに仕上がっています。ですから登場キャラはよりリアルなものになってます。そしてここが賛否両論になっている所以です。第一話では仲村さんもちょっと登場するのですが、あまりかわいくはなかったです。しかし、よく言うならリアルにいてそうなメンヘラ系地味子の姿をしており、それはそれで作者の毅然とした意思が読み取れました。ただそういうリアルな姿に視聴者が感情移入できるかどうかが問題だと思います。アニメ版が成功するかどうかは現時点ではまだわかりませんがとにかくこちらも注意して見守っていきたいと思います。

2013年3月20日水曜日

京都マラソン


西京極球技場をスタートし、
嵐山、金閣寺、宝ヶ池、加茂川下り、銀閣寺、平安神宮という
アップダウンの多いコース

先週の日曜日に京都マラソンに参加してきました。目標は完走でしたが、それはなんとか達成。時間は、ここで発表するのも恥ずかしい惨めなタイムでした。しかし、制限時間6時間以内に走れたのはまあよかったということにしておきましょう。
とにかく、15km過ぎたあたりから冷たい雨が降ってきて、それに強い風が加わり、雨具を用意していなかったわたしは雨に濡れるままに走ってました。
で、2kmあたりで狐坂という非常にきつい坂道を迎えるのですが、そこでは無理しないようにと思い、歩きながら登りました。するとなんということでしょう、もう走ることが嫌になってしまいました(笑)。
狐坂を登り終わった宝ヶ池では、トイレに入って、そしてバナナ等の食料補給を受け、再び走り始めたのですが、そこからなかなか脚が思うように動かなくなり、早歩きのようになってしまいました。ちゃんと走れないならもう途中危険しようかなと思ったのですが、残り10kmで、制限時間まで2時間以上ありましたので、ということは1時間5kmペースでもゴールできるということを頭のなかで計算して、それならほぼ歩くのも同然だから楽勝かなと思って、途中棄権することなく早歩きを続けていくことにしました。
しかし、早歩きでは体温が上がらず、おまけに冷たい雨ですので逆にどんどんと体温が下がっていき、そこが非常に大変でした。かなりの人が低体温で救急車のお世話になっていたようです。
とにもかくにも、なんとか完走できて、ほっとしております。完走したことの達成感なんてものはまったくありません。途中、なんでこんな苦行みたいなことやってるんだろうと自分が馬鹿らしく思えました。それでも早歩き続けたというのは本当に馬鹿です。情けないです。やはりせっかくマラソンに参加するならきちんと走って完走したいものです。速く走る必要はなく自分のペースできちんと走り切るということが最も大切なのです。
走り終わった直後は、自分にはフルマラソンは無理と思い、今後はハーフマラソンだけに参加しようと誓ったのですが、それも今では、もうちょっと鍛え直して、来年も京都マラソンに参加しようかなと思ってます。懲りない人です。困ったものです。
もこれで今年の達成目標の2つが達成されました。
京都マラソン完走と英文論文ひとつがアクセプトされました。
あとは英文論文2つのアクセプトと小説、動画制作、特別講演ですね。

さあさあ、がんばるべ!      

2013年2月22日金曜日

4周年

・・・・・きのこ帝国・・・・・
 佐藤(Vo, G)、あーちゃん(G)、谷口滋昭(B)、西村“コン”(Dr)の4人によって2007年に結成されたロックバンド。翌年から下北沢、渋谷を中心にライブ 活動を開始し、2枚の自主制作アルバムをリリース。2012年5月に初の全国流通CD「渦になる」をリリースし話題を集める。
2013年2月に1stフル アルバム「eureka」発表。

今日は2月22日。
そうです。「猫日」です。そしてそれはすなわち「別唐晶司作品庫」の創立記念日です。
まだ4周年です。糞みたいなもんです。毎年、糞みたいだと言ってます。で今年もいました。おそらく来年も言うでしょう。10年経ったら言わなくなるかも・・・・。
今年はなぜか年内にこれだけはやり遂げようという目標みたいなものをつくりました。
1)英文論文を3編書いてアクセプトされること。
2)作りかけのMMD動画を完成させること。
3)新作(小説)を書き上げること。
4)京都マラソンを完走すること。
5)秋の学会での特別講演を内容の充実した、かつ面白いものにすること。

1)の英文論文のひとつはほぼ達成(アクセプトの知らせを待つのみ。minor revisionが終了しているのでおそらく大丈夫)。
4)もおそらく大丈夫かな(フルマラソンです)。あとは時間がどれくらいになるかの勝負。なんてことを言ってますが初フルマラソンですのでやはり不安。ハーフマラソンは何度か走った経験あります(すべて完走してます)。
5)はまあどのように評価するかですからなかなか難しいのですが特別講演はもう決まっていることですからあとはベストを尽くすのみ。
問題は、2)と3)です。どうなるでしょうか?
まあがんばってみます。ともかく上記5点は達成させたいなあ。そして、それにある付加価値が付けばもっということなしなのですが、こればかりは・・・・。
何を言っているのでしょうか?(笑

で、写真ですが、きのこ帝国というバンドです。
たまたま今日帰宅中に車のなかでFMラジオ京都アルファステーションを聴いていたところ、このバンドが紹介されていました。ゲストとしてVo,G、それに作詞作曲担当の佐藤さんという女性がインタヴューに答えてました。インタヴューは普通でした。ただ、オンエアーされた曲がどれもすばらしかったのです。わたしはスーパーカーを思い出しました。でももうちょっと厨二っぽくて、透明感があるような感じでした。
早速、ニューアルバムを購入予定です。
こういう偶然性というのがなんともいいです。
ちょうどその時間に車に乗ってラジオを聴いていなければもしかしたらこのバンドのことは永遠に知らなかったのかもしれません。
よかった、よかった。

実は、この文章を書いているのは21日です。明日はいろいろと忙しくてブログを書く暇はなさそうなので今のうちに書いて、明日一番にうpする予定です。
おっときのこ帝国のMVを貼っておきます。どうぞご視聴を!

ニューアルバムのPVみたいなものです。

          今日のラジオをはじめにオンエアーされた曲です。
          これでなんとなく鷲掴みにされました。

     
 

2013年1月31日木曜日

ティム・バートン

ダーク・シャドウ』は、1966年から1971年に放送されたゴシック・ソープオペラ『Dark Shadows』を
原作としたスーパーナチュラル・ドラマ(英語版)映画である。
監督はティム・バートンで、主演のヴァンパイアはジョニー・デップ、
魔女はエヴァ・グリーン、反抗的な娘はクロエ・モレッツが演じる。

先週、学会で博多へ行き、そこで宿泊したホテルで暇つぶしに映画を観ました。それが上記の「ダーク・シャドウ」でした。まあ、無料視聴可能な映画のリストを観て、観たいと思った映画はこれのみでした。やはり、ティム・バートンは外せません。
わたしとティム・バートンの出会いは、「ビートル・ジュース」でした。当時、この映画は結構評判となっており、B級映画好きなわたしにはもってこいの作品でした。その後、バットマンシリーズ、そして、「シザーハンズ」でティム・バートンは決定的にわたしのお気に入りの監督になりました。なんというB級臭さ。ファンタジーっぽいところがわたしにとっては玉に瑕なのですが(そうではないのが、偉大なるB級映画監督ジョン・カーペンターなのです)、まあそのあたりには目をつぶって、ティム・バートンの作品は楽しめるものです。まあティム・バートンがマジに映画を作ると「Planet of the Apes」みたいな駄作になってしまうので、やはりティム・バートンはB級っぽく作ってもらうのが一番です。「スウィニー・トッド」とか本当にB級臭さ満点で好きな作品です。
それからジョニー・デップはわたしが好きな俳優さんで、基本的には俳優とか女優にはあまり興味がないのですが、ジョニー・デップは昔から好きなのでした。でもあまり有名になり過ぎたので自分がジョニー・デップが好きということは口外しないようにしてます。
で、この「ダーク・シャドウ」には、あの大傑作「キック・アス」でヒット・ガールの役を演じたクロエ・モレッツが出ていたのです。ということを映画を観終わって、しばらくして知りました。つまり、映画を観ている間はこれがあのヒット・ガールが成長した姿だとはまったく気づかなかったわけです。
うーーむ、これはわたしが愚かなのか(おそらくそうでしょう)、クロエ・モレッツの劣化が激しかったのか(笑)・・・・。
「キック・アス」での少女クロエ・モレッツは決して美少女ではない、おへちゃな容姿に好感がもてたのですが、「ダーク・シャドウ」のクロエ・モレッツは成長した美女(といっても高校生だと思いますが)のような感じになっていて、役柄もなんとも中途半端なものでしたので印象に残らなかったのかもしれません。この「ダーク・シャドウ」で一番印象に残ったのは魔女役のエヴァ・グリーンでした。この女優さん、いいですねえ。知的なようで愚鈍なようで繊細なようでとんまなようでいろいろと二面性があるような幅の広い役者さんです。調べてみるとやはりなかなの経歴でそんじょそこらのきれいなだけの女優さんとは違いました。今後、ちょっとだけ注意して追っていこうと思いました。クロエ・モレッツは「キック・アス」の続編が作られるということでそちらでまた観ることができると思いますが、劣化に拍車がかかっていなければと憂慮してます。
ティム・バートンの新作として「フランケンウィニー」が公開されたところみたいですが、わたしは観ることができませんでした。残念。これは昔ティム・バートンが作った短編のリメイクということでコマ撮り映画ということです。あーー観たかったなあ・・・まあどこかで観る機会はあると思いますのでそれまで楽しみにしておこう。
コマ撮り映画というとわたしはどうしても塚本晋也を思い出してしまいます。「鉄男」もコマ撮り撮影が多かったと思うのですが、一番印象に残っているのは、「電柱小僧の冒険」という作品です。当時、この作品を観て、感激したものです。
ということでなんとか1月エントリーできました。ぎりぎりです(汗)。 

2012年12月30日日曜日

2012年ベスト・ワン

あっかんべーで印象に残っているのはやはりハルヒ1期最終話のラストシーンではあるが、これもいいです。

昨年から恒例になった(ほんまか・・・)、ベスト・ワンでなんとか今月をのりきろうとしてます。昨年は、各カテゴリーごとにベスト・ワンを選出し、総合ベスト・ワンを決めましたが今年はそれほど多くのよい作品に巡りあえていないので総合ベスト・ワンだけにしておきます。といいつつ、やはりぐたぐたと各ジャンルで呟くと、小説は伊藤計劃・円城塔「屍者の帝国」が一番評価が高いですがかといってwktkしながら読んだかというとそれほどでもなかった。伊藤計劃にしても円城塔にしてもわたしにとってはwktkする作家ではないので案の定ではあるのですが困ったところではあります。同様にグレッグ・イーガンもよい作品ではあるのですが読んでwktkすることはないんだよなあ・・・。おそらくというか確実にこんなわたしは少数派に違いなく、多くの人達は伊藤計劃や円城塔やイーガンの作品をwktkしながら読んでいるのです。いやいや、でもSFってのはマイナーな領域だしなあ・・・流行りのミステリーとかラノベ読んでる人たちにとってはこの3者の作品は読みづらいだろうなあ・・・司馬遼太郎が好きな人は見向きもしないだろうし、伊坂幸太郎とか森見登美彦とかのファンはどう思うんだろうか?でも「屍者の帝国」は10万部を超えたということでSFにしては異例の売り上げだったようで、これはいいことだと思います。「屍者の帝国」は非常に衒学的要素が強く、それゆえに電子版で公開して、脚注をつけるべき言葉にはリンクを貼ってすぐに調べることができるようにしてもらえればありがたいのですがいかがでしょうか?筒井康隆の初ラノベ「ビアンカ・オーバースタディ」はそのまま筒井康隆していたラノベでしたが、筒井康隆がラノベする必要はまったくないと思いました。30分くらいで読みきれたというのがなんとも清々しいのですがそれくらいのスカスカのラノベでした(というかラノベ自体がスカスカなのかもしれないが・・・)。話は前に戻って、SF畑の人たちとっては伊藤計劃・円城塔・イーガンはwktkする作家に違いないのですが、わたしにとってはそうではないということはやはり自分はSF畑の人間ではないよなあと思ったりします。かといって純文学の人間でもないしなあ・・・だからまあ何かを創作していいのかもしれませんし、だからそんな作品はあまり評価されないのかもしれません。まあどうでもいいやwww 
と、小説だけで長くなってしまった・・・。題名は覚えていないのですけど新潮に掲載された田中文則の作品は秀逸でしたし、木下古栗の茂木ディス作品も面白かったです(これらはwktkしながら読んだんだよなあ・・・)。そうそう平野啓一郎がモーニングで連載した「空白を満たしなさい」は途中で読むのを挫折してしまいました。それくらいつまらなかったのですが、一般の評価は高いようですのでこれは読者としてのわたしが悪いだけのことだと思います。
映画は・・・リドリー・スコット「プロメテウス」とエヴァQがやはり印象に残っていますが、かといってものすごく面白かったかというと・・・ほどほどに面白かったですwww
音楽はボカロ関係のものしか面白いものがなかったような・・・そういえば最近、凛として時雨がTVに出たそうでそれがちょっと話題になっていたようですが、できるなら凛として時雨などはTVに出ることなくマイナーメジャーな位置で活動を継続してほしいと思います(わたしは凛として時雨が大好きでアルバムはすべて所持しております)。
で、総合ベスト・ワンは、アニメ「謎の彼女X」ということで。以前のエントリーでこのアニメについては言及しております。文句なしの2012年ベスト・ワンです。

2012年11月28日水曜日

新潮新人賞

新潮新人賞(しんちょうしんじんしょう)は新潮社が主催する公募新人文学賞である。
受賞作の発表は同社が刊行する文芸誌『新潮』で行われる。毎年3月31日締め切り。

今年度の新潮新人賞が先月発表された。で、受賞者のひとりは京都大学医学部の学生で19歳の女性ということでちょっとだけ話題になっていた。つまり、わたしの後輩ということになる。わたしが同賞を受賞した時は、既に32歳で米国留学中だったので何の話題になることもなく、また、わたしの耳になにかの雑音が届くこともなかった。今のようにインターネットもまだ流行っていなかったので自分受賞に関する噂話みたいなことを目にすることもなかったし、たとえネットが流行っていたとしてもそんな噂話が出ることもないような瑣末な出来事にしか過ぎなかったような気がする。だからある意味、雑音に惑わされることなく、次作「メタリック」の執筆に集中することができたのだと思う。
で、京大医学部の女性、名前は高尾長良さんというのだが、受賞作の評判はあまり芳しくないようだ。選考の評でもどちらかというと同時受賞の門脇さんの方が評価が高いような気がする。共同通信配信の文芸時評で藤沢周氏は、この二人が受賞したことを記し、続いて門脇さんの作品の簡単な批評を書いているのだが、高尾さんの作品については一切触れずじまい。これはひどい!(笑)。時評をもし高尾さんが読んだなら「藤沢、殺す!」と思うだろう、いえ、思え!思わなければ作家ではない!そして殺れ!というのは冗談でもなく本音だが、藤沢周氏の作品を読んで面白いと思ったことが一度もないわたしとしては別にこんなやつに無視されたって気にすんなと声をかけてあげたい。まあ高尾さんにとってはありがた迷惑以外のなにものでもないのだが。かといって、わたしが高尾さんの受賞作「肉骨茶」を読んで面白いと思ったかというとそれほどでもない。確かに門脇さんの「黙って喰え」の方が読みやすくて面白い。だから何なんだと・・・・。
自分の受賞作「螺旋の肖像」は当時から自分自身で批評してみて決して褒められた作品ではなかった。この作品でやりたかったことはきちんとした医学知識のもとにきちんとした実験医学の方法論で物語を紡ぎだすことでそれによって純文学とSFを融合させることだったのだが、作者の力不足のため純文学的要素が陳腐で、立ち位置がわかりにくい作品になってしまった。しかし、おそらくこの作品の影響で、石黒達昌氏の「平成3年5月2日、後天性免疫不全症候群にて急逝された明寺伸彦博士、並びに……」(1994年芥川賞候補作)などが生まれてきたように思う。石黒氏はわたしとほぼ同年令で東大医学部卒の医師であり、1989年に海燕新人文学賞を受賞してデビューしていたのだが、それまでの氏の作品は極めて純文学色の強い作品だったにもかかわらずわたしが新潮新人賞を受賞した後に発表された「平成3年5月2日、後天性免疫不全症候群にて急逝された明寺伸彦博士、並びに……」は論文形式のきわめてSF色の濃い作品となっていた。これは明らかに「螺旋の肖像」の影響ではないかと思ったのだが(実際当時、わたしの担当編集者もモノマネが出ましたよと言ってくれた)、石黒氏の作品の方が、「螺旋の肖像」よりもずっと洗練されよりアバンギャルドな感じだったので多くの方面で高評価を得ることになった。その際に、比較として「螺旋の肖像」が取り上げられることがなかったことが悲しいところではある。わたしと仲の良かった同級生がたまたま石黒氏と高校の同級生であり、彼から「あんなやつに負けんなよ」と励ましの言葉を頂いたのであるが、その後の作品数や候補歴からみるとどうみても石黒氏の勝ちである。しかし、現代文学という大所高所からみるとわたしも石黒氏もどうでもいい負け組に違いない。勝ち組は村上春樹のみかwwwww
先日、新潮新人賞をわたしと同時受賞した中山幸太氏が京都に遊びに来たのでいっしょに食事をして京都の街を飲み歩いた。楽しかった。お互いの傷を舐めあって慰め合った(笑)というのは冗談だが、その際に、わたしたちが受賞して既に20年が経過したことを中山さんから教えていただいた。あーーはるか昔のことだ。で、とにかく、新潮新人賞で同時受賞者同士が今でもこのように連絡を取り合い、担当編集者を罵倒し(わたしの担当の風元氏のことは罵倒してませんw)、当時の選考委員をこきおろし、その前後の新潮新人賞受賞者たちを批評しあうというのはわたしたちだけではないかという確信はある。そんなことやってるからお前らは糞なんだよと言われるのはわかっているのだが、糞には糞の矜持なり誇りなり大逆襲なりがあるのだ、いやあるのかもしれない。糞なんていって中山さん、すいません。で、今回の受賞者、高尾さんと門脇さんが仲良く飲み屋でお酒を酌み交わすということがあるのだろうか?まあどうでもいいことではあるのだが。
ともかく新たな作家の門出を祝したい。というのは嘘で、この雑音が多い世の中で罵詈雑言を浴びせられて(若い人にとってはちょっとネガティブな意見でもそれは大悪口に聞こえてしまう)、精神が参っていかないことを願っている。そして、高尾さんは、作家として大成しなくてもちゃんとした医師にはなってほしい。なにせ国立医学部には多くの税金が使われていますので(笑)。
以上、なんとか11月にうpできた。乙!